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中野ルーム

発達障害の子どもの「褒め方」:現役指導員が解説!

こんにちは!

中野区の児童発達支援事業所
ハッピーテラスキッズ中野ルームです。

よく「発達障害のある子どもはとにかく褒めよう!」とお聞きすること、ありませんか?
ですが、
・本当に効果があるの?
・甘やかしすぎたことにならないか?
・どうやって褒めたらいいか分からない
・褒めればいいのは知っているけど、大変で褒める気にならない・・・

など、さまざまな質問をよくお聞きします。
今回は、発達障害のある幼児を褒める理由と、具体的なポイントを紹介していきます。
また、「無理なく取り組める」具体例も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!

1、なぜ「褒める」ことが大事なのか

自己肯定感を高める

幼児期の発達障害の特性によって、日常生活で「失敗体験」を重ねている可能性があります。例えば、幼稚園・保育園で想定される場面としては以下のような例があります。

協調運動の苦手さ:「ダンスにうまく参加できず、先生に怒られた」「手先が不器用で、友だちに笑われた」
感情のコントロール:「勝ち負けが嫌で、集団でのルールのある遊びに参加できない」「少しでも嫌なことがあると友だちを叩いてしまい、遊ぶだけで先生に怒られる」
注意力のコントロール:「指示に集中することができなくて、いつも先生に怒られる」
抽象的なイメージの苦手さ:「冗談を本気だと受け止めて、友だちとうまくコミュニケーションが取れない」「先生の指示が分かったつもりでも、意図理解が苦手で、指示と違うことをやってしまっていた」

こうした、大人に見えない不安・失敗体験を重ねることにより、新しいことへのチャレンジが苦手になっている場合があります。また、年中(3-4歳)位からみられる「他者との比較」によって、「自分は○○ちゃんよりできない」と感じることができるようになっていきます。さらに、「できるか分からない」という不安から、回避行動(その場から離れる・活動に取り組めない)をして、さらに怒られるという悪循環になっていることも・・・

「褒める」ことで、「自分でもできるんだ!」「やってみよう!」という気持ちを育てたり、「褒められたい・頑張ってみたい・よりいい行動をしたい」というモチベーションに繋がったりします。

2、「褒め方」のポイント

具体的に「やったこと」を伝える!

ポイント:「じょうず」「えらいね」「すごい」だけではなく、「靴を揃えたね」など具体的な行動を褒める。
理由:抽象的な表現より具体的な行動の方が理解しやすく、モチベーションにつながる。

すぐにほめる!

ポイント:良い行動をしたらすぐに(例えば、3秒以内)褒める。
理由:行動と褒められたことの関連付けができるようになる。なぜ褒められたかが明確になるので、「○○をしたら褒められた」と意識づけができるようになる。

「○○したから○○できたね」と、理由を伝える

ポイント:結果だけでなく、取り組む姿勢や努力を褒める。

ハグや笑顔を使い、言葉以外でも刺激を提示する

ポイント:言葉だけでなく、笑顔、ハイタッチ、抱きしめるなどの身体的な褒め方をおこなう。
理由:感覚過敏、ASD(自閉症スペクトラム障害)などにより、社会的報酬(褒められてうれしいと感じる力)を感じにくい場合があるため、強くて分かりやすい刺激が効果的。

「やらなかったこと」と「当たり前にできていること」を褒める

ポイント: 不適切な行動を控えた場合や、期待される行動を維持できた場合を積極的に褒める。
理由: 自制心や適切な行動の維持が難しい場合があるので、無意識でも頑張っていることや、当たり前にできていることを意識できるようにすることが重要。

具体例
「しゃべらずお話を聞いてくれて嬉しいな」
「動かなかったね。ずっと待っててくれたんだ、ありがとう」
「怒っても叩かなかったね」
「今日も歯磨きできたね」

3、「褒める」だけではNG?

発達障害のある子どもの「自己肯定感」を育てるためには、「ただ褒める」だけでは効果が弱いとされています。
実際に「できるようになった!」「できた!」という経験を積み重ねることが重要です。
また、子どもがやりたいこと・頑張ったことをよく観察して、「何が褒めポイントか」を考えてみるといいかもしれません。

また、「褒めるのが難しい」と感じることがあるかもしれません。
その際は、以下の点を意識して関わってみるとヒントになるかもしれません。

・ごほうび(おかし、おもちゃを買ってあげるなど)の量やタイミングを考える
・皮肉や嫌味は我慢する
・他人と比較しない

4、さいごに

発達障害のある幼児を褒めることは、単なる励ましではなく、お子さまの心の成長を支える重要な手段です。具体的で正直な褒め方、比較ではなく個人の成長や努力に焦点を当てること、そして即時かつ適切なタイミングでの褒め方が重要です。
また、「やらなかったこと」や「当たり前にできていること」を褒めることも効果的です。

ハッピーテラスキッズ中野ルームでは、さまざまなお子さまへの支援をおこなっています。

現在、小集団レッスンに多く空きがございます。

ささいな相談でも結構ですので、お気軽にご連絡ください。

今回もご覧いただき、ありがとうございました!

【ハッピーテラスキッズ中野ルーム】
メール:kids-nakano@happy-terrace.com
電話:03-5328-1810

中野区
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「新中野駅」より徒歩3分

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