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中野ルーム

おもちゃを取っちゃう3歳児:発達に凸凹がある子どもの「貸し借り」

こんにちは!

中野区の児童発達支援事業所
ハッピーテラスキッズ中野ルームです。

今回は「貸して」と言えずにおもちゃを取ってしまう子どもの「言語化」の補助について解説していきます!

1,今回の事例

今回は、保育園からのご相談です。

自由遊びの時間に、A君の隣にいた女の子がカラフルな車のおもちゃで遊んでいるのを見て、突然その車を取り上げてしまいました。女の子が「ダメ!」といって泣き出しても、A君は返してあげることができません。先生が「お友だちが使っていたおもちゃだよ。『かして』って言おうね」と声をかけましたが、太郎くんは「かして」と言えず、黙ったまま車を握り締めていたことがあったようでした。

一般的に「貸して」と言ってから友だちに道具を借りたりするやりとりは、3歳以降から見られ始めます。

0-1歳:物の所有の概念はまだない
1-2歳:「これは私のもの」という意識が芽生える(「〇〇の」などの発言が増える)
2-3歳:簡単な言葉で要求を表現し始める(「ちょうだい」など)
3-4歳:「かして」「いいよ」などの言葉でのやりとりが増える
4-5歳:順番待ちや交代などの概念を理解し始める

2,貸し借りが苦手な子ども

発達障害(ASD、ADHDなど)の診断の有無にかかわらず、3歳児が貸し借りがうまくできないトラブルはよく見られます。

その理由としては、

・自分のものと、相手のものの区別がつきにくい

例:友だちが触っていないものは、使っていい
例:自分の「エリア」があいまい

・言葉よりも先に、体が動いてしまう

例:ほしいものが目の前に見えると、友だちよりもおもちゃに注目する
例:「かして」などの言葉がぱっと出てこない

・貸し借りの経験が少ない

例:「貸して」といっても貸してくれなかった、という失敗体験が強い
例:数人~少人数での、同世代とのかかわりが少ない

などの背景が考えられます。

3,「貸し借り」などのやりとりを育てるかかわり方とポイント

①大人が「見本」を見せる機会を増やす

まず最初に確認するのは、本人が「貸して」と言われたことがあるか、というポイントです。

自閉症スペクトラム障害(ASD)のお子さまの中には、他人を模倣するなかでコミュニケーションを発達させることが苦手な場合があります。そのため、意識的に大人から「かして」「どうぞ」という言葉を多く提示する機会を作ることが必要かもしれません。

②大人が「代弁」をする

発達に凸凹があるお子さまの中には、状況に応じて言葉を使い分けたり、動きよりも先に言葉を伝えたりすることが苦手な場合があります。また、こうした「無意識」におこなった行動に対して「なんで先に言えないの」「ちゃんとお話ししてから動いて」と伝えても、自分の体をコントロールする力が未発達なため難しい場合が多くあります。

そのため、まずは本人が道具を取ったときは叱るのではなく、「かして、だったね~」と根気強く代弁することが必要です。

これらを繰り返すことで、「道具を取るときは、かして、っていうんだ」と意識がつくようになります。

③子どもが欲しいものを見せて、楽しく絶対に「もらえる」成功体験を重ねる

友だち同士では難しいときでも、大人相手であれば自分から言葉を伝えられることがあります。

そんなときは、1日に1回でもいいので、家庭内でお子さまが欲しいものを見せて「かして」という機会を作るのがよいでしょう。

ポイントは、「慣れるまでは、大人が”かして、だよ~”」と言いながらものを渡し、子どもが自分から伝えなくてもよいということです。徐々に渡すのを待ち、子どもが言ってから渡すようにするというスモールステップが必要です。

④番外編:「だめ」と言わずに手が出てしまう子ども

「貸して」と言われたときに拒否するために、手が出てしまう子どもがいます。

この場合も同様で、まずは大人が「楽しく断る見本」を見せることが重要です。例えば、「ぶっぶー」と笑顔で断るなどの遊びを取り入れてもいいかもしれません。

また、叩いてしまっても反省を促すのではなく「叩くのはぶっぶーだね、でも”だめよ”だったんだね~」と言語化を促すことが重要です。

さらに、幼児期は言葉よりも動きが得意な場合があるので、両手をクロスさせて「ばつ」のポーズを提示したり、首振りで「拒否」の意思を伝える練習から行ってもよいでしょう。

4、さいごに

ハッピーテラスキッズ中野ルームでは、さまざまなお子さまへの支援をおこなっています。

現在、小集団レッスンに多く空きがございます。

ささいな相談でも結構ですので、お気軽にご連絡ください。

今回もご覧いただき、ありがとうございました!

【ハッピーテラスキッズ中野ルーム】
メール:kids-nakano@happy-terrace.com
電話:03-5328-1810

中野区
  • 中野ルーム

「新中野駅」より徒歩3分

03-5328-1810

  • 発達障害プロサポート
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