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中野ルーム

年中(4歳~5歳)で「負けたら癇癪」「勝ちにこだわる」子どもは発達障害?:楽しく遊べる工夫を解説!

みなさんこんにちは!

東京都中野区の児童発達支援事業所「ハッピーテラスキッズ中野ルーム」です。

今回は「年中の子どもで、幼稚園で負けたら怒る」「勝ちや、一番にこだわる”一番病”」について、その背景や具体的な解決方法をご紹介します!

ぜひ最後までご覧ください!

1. 今回の事例

  • 年齢:4歳
  • 性別:男の子
  • 診断:ASD(自閉症スペクトラム障害)、特に勝ち負けへの強いこだわりがみられる

年中になったT君は、「勝ち」へのこだわりが強くなり、日常生活でも競争意識がでてきました。 例えば、靴下を履くときも「僕が先!」と急ぎ、弟に先を越されると「僕が先なのに!」と泣き叫んでしまいます。 また、幼稚園でルールのある遊び(例えば、おにごっこやドッヂボール)で負けると「もうやらない!」と癇癪を起こし、先生になだめられることもしばしばです。 「勝つこと=良いこと、正解」という認識が強く、負けることを受け入れるのが難しい様子です。

2. 勝ち負けへのこだわりとASDの関係性

ASD(自閉症スペクトラム障害)は、コミュニケーションや社会性の困難さ、特定の行動や興味へのこだわりなどを特徴とする発達障害です。 T君の場合、「勝ち負け」に強いこだわりを持つことは、ASDの特性の一つである「こだわり」の強さからくるものと考えられます。 ASDのお子さまの中には、白黒思考が強く、「勝ち=良い、負け=悪い」といった極端な考え方に陥りやすい傾向があります。 また、気持ちを切り替えることが苦手で、負けると強いネガティブな感情にとらわれてしまうことがあります。

3. 「勝ち負け」や「負けの受容」の発達段階

3-1. 定型発達における勝ち負けの理解

一般的には、3歳頃からルールのある遊びを楽しむようになり、勝ち負けの概念を理解し始めます。 4歳頃になると、他者との比較を通して、競争心協調性を育んでいきます。 しかし、発達には個人差があり、勝ち負けへの捉え方感情のコントロールの仕方は、一人ひとり異なります。

3-2. T君の様子

T君は、年齢相応に勝ち負けを理解し、ゲームを楽しむことができます。 しかし、ASDの特性から、負けに対する耐性が低く感情のコントロールが難しい場面が見られます。 また、周りの子が楽しんでいる様子を見て、「自分も勝ちたい」という気持ちがさらに強くなってしまうようです。

こうした特性により「負けることはよくないこと」「負けたくない」という誤学習が繰り返されると、「みんなとルールに沿って遊びたくない」という気持ちになるお子さまもいらっしゃいます。

一方で年中(4歳~5歳)において、他者比較は非常に重要なポイントです。「悔しい」「恥ずかしい」などの複雑な気持ちが育つ時期でもあるため、感情発達には必要なポイントであるともいえます。勝ち負けへのこだわりがあるからといって、ASDの診断がおりたり、強い特性として認められるわけではありません。「まけてくやしいねえ」などの「感情の言語化」を通して、徐々に気持ちをコントロールする力が育っていきます。

4. ハッピーテラスキッズ中野ルームでの支援

4-1. 「価値観崩し」を楽しくおこなう!

T君の勝ち負けへのこだわりを和らげ、楽しくゲームに参加できるように、ハッピーテラスキッズ中野ルームで以下の取り組みをおこないました。

  1. 「負けるが勝ち」ゲーム:じゃんけんで負けた人から順番にシールを選べるゲームなど、「負ける方が得をする」体験を通して、「勝ってもうれしくない」「負けたほうがいいこともある」という機会を意図的に提供しました。
  2. 大人が負けた時に楽しそうな表情を見せる:大人が「わざと負ける」ことで、「負けても大丈夫」「むしろ楽しいこともある」という見本を示します。その際、「まあいっか」「悔しいけど大丈夫!」などの「おまじない」をとなえると、お子さまが覚えて自分でもできるようになります。
  3. 具体的な行動を褒める:「最後まで諦めずに頑張ったね」「ルールを守って遊べたね」など、結果ではなく過程を評価することで、自己肯定感を高め、勝ち負け以外の喜びを体験できるようにします。その際、お子さまなりに頑張ったこと(例:「ゆっくり、置いたから崩れなかったね」など)を見つけてあげると、勝ち負け以外の行動が強化されていきます。

4-2. T君の成長

療育での活動や家庭での遊びを通して、以下のような変化が見られるようになってきました。

  • 以前は、ゲームに負けると泣き叫んでいましたが、最近は悔しい気持ちを言葉で表現できるようになってきました。
  • また、「次は勝つぞ!」と前向きな言葉も聞かれるようになり、負けから学ぶ姿勢が育っています。

5. さいごに

ハッピーテラスキッズ中野ルームでは現在、来年度(2025年4月)利用開始に向けた体験・お申し込みをお受けしております。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

ささいな相談でも結構ですので、お気軽にご連絡ください。

【ハッピーテラスキッズ中野ルーム】
メール:kids-nakano@happy-terrace.com
電話:03-5328-1810

中野区
  • 中野ルーム

「新中野駅」より徒歩3分

03-5328-1810

  • 発達障害プロサポート
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