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支援事例

ハッピーテラスキッズ・ハッピーテラスでの療育を通して、
大きな成長を遂げたお子さまの事例を、
療育方針と実際に取り組んだレッスン・トレーニング内容とともにご紹介します。

児童発達支援「ハッピーテラスキッズ」

「ママ、大好き」って言えた!

Hくん(3歳)

数字や電車など好きなものへの興味はとても強く、一人遊びが上手です。言葉での要求は少なく、「ママ」などの1語ずつの発語のみでした。

療育方針・支援方法

トレーニングをしていく上では、本人の興味関心を指導員が深く知ることが何よりも大切。こちらが「身につけて欲しいこと」を一方的に押し付けても、子どもの心は動きません。
学ぶことは楽しい!と本人が感じられることに関連付けた課題を工夫して行うことで、本人のやりたい!を引き出し、要求を動作でのコミュニケーション、そして言葉でのコミュニケーションへと繋げていきます。
発音や正確さやよりも、最初は伝えたい気持ちを大切に、そしてもっともっと伝えたい、という気持ちこそが、子どものスキルアップの一番の秘訣になります。

「ママ、ちょうだい」「あか、ほしい」など自分の要求を2語文で伝えられることが増えました。 また、拒否の気持ちも泣くのではなく、「イヤ」など言葉で表現できるようになり、お母さまもお子さまと穏やかにコミュニケーションが取れるようになってきました。

お友達と遊ぶ楽しさを知った!

Kくん(4歳)

運動することがとても得意です。 みんなと遊んでいても自分のやりたい遊びを勝手に始めてしまうことがありました。数を数えたり、先生の説明を聞き続けることが苦手でした。

療育方針・支援方法

活発な子は、周りのお友達とテンポがずれてしまいがち。無理に周りと同じルールや手順に押し込めても、「きゅうくつで楽しくない!」と本人が感じてしまえば、お友達と一緒に遊ぶことが楽しいという学びになるはずがありません。
時には、周りのお友達に、少しだけその子のテンポに合わせてもらって、本人に「一緒に遊ぶとこんなに楽しいんだ!」という実感を持ってもらうことも必要。
その後には、もちろん「一緒に遊んでくれてありがとう」の気持ちを指導員と一緒に伝えられるようにしていきます。
楽しいという気持ちと、周りのお友達への感謝の気持ちがそろってこそ、自分も周りに合わせてルールや手順を守ろうという気持ちが育っていきます。

最初は、ルールがわからないと途中でやめてしまったり、勝負に負けると泣いてしまったり、などありましたが、「お友達と一緒に遊びたい」という気持ちが強くなり、わからないときは先生に質問したり、負けてしまっても「悔しい」 という言葉を口にして、次も頑張ろうという気持ちに切り替えることが出来るようになりました。

気持ちを言葉にできるようになった!

Sくん(6歳)

運動が得意で、興味があることには一直線に取り組むことができます。 お友達と関わりたい気持ちでちょっかいを出してしまうことがあったり、嫌なことがあるとお友達を叩いたり、物を投げたりしてしまうことがありました。

療育方針・支援方法

まず大切なのはコミュニケーションを一緒に学んでいくこと。そしてコミュニケーションとは言葉だけではありません。
ちょっかいを出す、叩く、ものを投げる、全てその子にとっての「今」のコミュニケーションの姿。
指導員の側はそれを一度受け止め、ただ止めさせようとするのではなく、その子が何を伝えたかったのかを汲み取る努力をし、どう伝えればお友達に適切に伝わっただろうか、を一緒に考えていきます。言葉では難しいときには、ジェスチャー、絵カード、ときにはいったんクールダウン。
そうやって最初は指導員が間に立ち、コミュニケーションが成功した、という体験を積み重ねることを通して、自然と言葉での適切なコミュニケーションにつなげていきます。

衝動的に離席、お友達を叩いてしまうという行動が減り、まずは指導員へ言葉で気持ちを伝えることも増えました。お友達に対しても自信を持って言葉で伝えられるよう、引き続き支援しています。

放課後等デイサービス「ハッピーテラス」

思いやりの気持ちを持てるようになった!

Nさん(小学1年生)

言葉での理解力は高く、ルールの理解はできているのですが、思ったことをすぐ口に出してしまったり、自分の主張を譲ることが難しかったり、周りの子どものやっていることに急に手を出してしまったりと、自分の気になったことにブレーキをかけることが難しく、結果としてルールを破ってしまうこともしばしばでした。周りの人に気遣いをしたり、気持ちを汲み取ったり、ということも苦手です。

療育方針・支援方法

自分の気持ちや要求が衝動的に出てしまいそうなときには、「自身の行動が、将来的に得になるか?損になるか?」を考えてもらうように促しました。
また、トレーニングの中で「他者の良いところや、頑張っているところを見つけて、ほめる」係りになってもらい、相手の状況をよく見て、気持ちを汲むことを学んでもらいました。
自分のお願いを「丁寧な言葉」で伝えられたときや、周りの人への気遣いができたときには、すかさずほめることを心がけました。
このような支援を通して、徐々に相手の気持ちを予測できるようになり、お願いを断られても、「忙しかったから〇〇してくれなかったんだよね?」「大切なものだから貸してくれなかったんだよね?」など、相手の気持ちを考えられるようになってきました。
また、自分の興味をそそる物を周りの子どもが持っていても、勝手に触ったりしないで、相手にお願いして許可を得てから、貸してもらうことができるようになりました。

衝動性が強く、相手への気遣いもうまくできていなかったときには、周りの子どもたちから「わがままな子」という印象を持たれてしまい、同年代の子となかなか遊べなかったのですが、相手の気持ちを考えた対応ができるようになってくると、一緒に遊べる場面が増えてきました。なによりも「周りに優しくできたほうが人としてかっこいい」という価値観で、周りの人と接することができるようになりました。

相手のことを理解しようとする姿勢が身についた!

Yくん(小学5年生)

正義感が強く、「アニメのヒーローのように、正義をつらぬきたい!」という考えを持っています。何事にも一生懸命に取り組んでくれるのですが、自分の考えるルールへのこだわりが強く、周りの子どもの行動に敏感に反応し、自分のルールに外れていると、それを強要してしまう傾向がありました。

療育方針・支援方法

自分のルールだけにこだわらず、「社会で一般的なルールはどんなものか」を学んでもらうことが大切だと考えました。その「一般的なルール」を楽しんで学ぶことができるよう、本人の好きなアニメをモチーフに、「ハッピーテラス流 秘伝の書」というオリジナルノートを作成しました。「かっこいい社会人を目指すための教え」を、毎回スタッフが設定して、自分ルールだけにならないよう、いつでも「秘伝の書」で確認しなおせるよう、サポートをおこないました。
例えば「他生徒が指摘を聞き入れなかったときには、その理由を相手に聞くべし」「他生徒の良いところ、頑張っていることを見つけて、報告すべし」などの「教え」を通して、普段は受け入れにくいことでも、前向きに挑戦できるような工夫をおこないました。

最初は、周りの子どもたちの言動が気になり、正義感から強い言葉や態度で注意してしまうことが多かったものの、相手のことを理解しようとする姿勢が身につき、自分の考えを押し付けることは減ってきました。ヘッドフォンをして動画を見たり、粘土で好きな怪獣を作ったりと、集中できる活動をしてもらい、ストレスを減らす工夫をすることで、周りを気にしすぎて、干渉してしまうことも減りました。

"不適切な言動"が減り、"良い行動"が増えた!

Tさん(中学2年生)

衝動性が強く、侮蔑的な表現を使ってしまうことで人を傷つけたり、場面を弁えずに不満を言うことで反感を買ってしまったりすることがありました。社会的に不適切とされる言動を思い付きでやってしまうことがあるものの、根は素直で親切心のあるお子さまです。

療育方針・支援方法

社会的に不適切とされる言動をとる背景に「人から認められた経験の乏しさ」があり、「注目を浴びたい・褒められたい」という気持ちを満たすために、良くない行動をとることがみられました。
そこで、良い行動をとることで認められる経験を増やすための機会を作りました。場面を盛り上げる・人に教えるなどの役割を担ってもらい、「○○をしてくれてすごく助かったよ。さすが!」と具体的に行動を褒めることで、適切な行動を定着させるための支援です。
不適切な言動があった場合には、なぜそのような言動をしたのかをお子さま本人に確認したうえで、代わりに取るべき行動をいくつか提示し「自分がやれそうなこと」を選んでもらって実践してもらうように促しました。特性によって衝動的な発言を止めることが難しい場合には、人がいないところで小さな声で言う・紙に書く等の代替案も提示しています。
自己肯定感を高めながら、適切な言動を増やし不適切な言動を減らしていくためのサポートを日々のトレーニング通して支援していきました。

徐々に不適切な言動が減っています。とっさに良くないことをしてしまったときには、すぐに反省をすることができるようになりました。
ストレスを感じるときに衝動性が強くなる傾向があるため、自分から先生に相談をしたり場所を移動したりするなど、イライラへの自己対処にも取り組めるようになったことも大きな成長ポイントです。

言葉でのコミュニケーションにチャレンジ!

Mくん(中学3年生)

言葉でのコミュニケーションは苦手ですが、手を叩いたりジャンプしたりなど、体を使ったコミュニケーションで、他者と積極的に関わろうとします。相手の言葉を理解することができていましたが、周りが本人の気持ちを汲み取り過ぎ、本人から言葉が出る前にさまざまな手助けをしてしまっていたため、身振り手振りで自分の気持ちを伝えることに偏ってしまっていました。

療育方針・支援方法

余暇時間に使っている遊具を、周りの子どもから「貸して」と言われても、言葉で「いやだ」と返すことができず、「バイバイ」のように手を振ることで、拒否の気持ちを伝えようとしていました。
自分の気持ちを、周りの人にも分かりやすい「言葉」で伝えられるようにしていくことで、今後の生活がしやすくなっていくと考え、保護者の方に相談のうえで「言葉での表現」を目標としました。
それにあわせて、言葉で表現する機会を増やすための工夫をしました。本人のお気に入りの遊具を職員室で保管し、使いたいときには「貸して」とスタッフに言葉でお願いする、というルールを設定しました。まずスタッフが実際に手本を見せ、お願いをするときの流れも分かりやすく貼り出して、本人がルールを理解しやすいようなサポートもおこないました。

遊具の貸し出しのお願いをきっかけに、「貸して」だけでなく、「バイバイ」「こんにちは」など、言葉での表現が増えてきています。次のステップとして、自分が困っていて援助を求めるときや、授業中にトイレに行きたくなったときなど、周りの人に依頼や要求が必要になるさまざまな場面で、自分から言葉で伝えられるような支援を継続していきます。

ストレスや不安に対処できるようになった!

Sさん(高校1年生)

学級委員を務める・他人を思いやる・提出期限は必ず守るなど、模範的な行動をとることのできるお子さまですが、周囲からの評価を気にしすぎるあまり、自分の気持ちを伝えられずにストレスを溜め込むことがあります。
物事を0か100かで捉える(例:テストで1問でも間違えたら「自分はダメな人間だ」と思い込む)傾向と、予期不安が生じやすい(例:体育祭で失敗する姿を想像してパニックになる)傾向によって、定期試験や学校行事に対して過度なプレッシャーを感じることがあり、自傷行為などのパニック行動がみられました。

療育方針・支援方法

担当指導員と場所を毎回固定することで、お子さまにとって安心できる環境を用意しました。
「自分の気持ちを適切に表現できる」を目標に、理不尽な場面・楽しい場面など、さまざまな状況における感情を想像し、気持ちを言葉にする練習からスタート。
「適切な方法でストレス発散をする」にもチャレンジ。「深呼吸をする・紙を破る・ボールを投げる」などイライラへの対策を一緒に考えながら実践してもらい、自分に合う「不安や怒りへの対処法」を探っていきました。
自分の気持ちを相手に伝えるコミュニケーションスキルを育みながら、感情への向き合い方を学ぶための支援です。
ストレスやプレッシャーへの対策として、物事を柔軟に捉えながら不安を解消するアプローチもおこないました。
「まぁいいか」と言葉を発することで気持ちが楽になることを体験してもらいながら、不安な気持ちになったときには「良いことを思い出す」「自分を褒める」「支えてくれる人を思い出す」ように促していきます。
この行動を定着させるためのポイントは、ご家庭でも「まぁいいか」の練習に取り組むこと、お子さまを褒める機会を増やしてもらうことです。

高校に入学してからは、ハッピーテラスに頼らず、自分で困りごとやストレスへの対処ができるようになってきました。
以前は、空気を読みすぎることで「断る」ことができなかったのですが、今では自分の気持ちを相手に伝えられています。
考え方も柔軟になりました。「学生は絶対に部活に入るものだ」というこだわりが薄らぎ、「部活よりも学校に慣れることが重要だ」と自ら捉えられるようになり、無理なく楽しい学校生活が送れているようです。

自分から相談できるようになった!

Aさん(高校3年生)

困ったことがあったときでも、周りの人に助けを求めることが苦手で、その場で泣いてしまうことがありました。初めてチャレンジすることへの不安が強く、すごく真面目だからこそ、相手の期待に応えられないと、固まって何もできなくなってしまいます。「自立して働きたい」という気持ちが強いお子さまです。

療育方針・支援方法

困ったことが起こっても、自分の状況や気持ちを他者にどう伝えたらよいかがすぐに分からず、周りに助けを求められなくなってしまっていました。 まずは自信つけてもらうために、取り組んでもらうことを細かいステップに分け、一つひとつ「できたこと」をほめていくようにしました。 困ったときに泣いてしまっても、「そうやって困っていることを伝えられたことが、いいことだよ」というように前向きに受け止め、「できないこと=悪いこと」と思い込んでしまわないようにしていきました。 困っていそうな時には、スタッフ側から「いつでも質問をしてね」と声掛けをして、質問ができたときには、しっかりとほめることで、徐々に自ら質問ができるようになりました。
質問ができるようになったら、質問をするタイミングや相手に伝わりやすい説明の仕方をアドバイスし、質問や依頼のときのやり取りを練習しました。

困りごとがあった際には、一度自分で考えを整理してから、相手がわかりやすいよう具体的な相談や依頼をすることができるようになりました。急な予定変更や想定外の事態に対応することに苦手さがありましたが、その場面にあったときには、適切にスタッフに援助が求められるようになりました。

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