教室一覧
パンフレット
資料のダウンロードはこちらr
お電話
お問い合わせ
見学・相談資料請求はこちらr

教室ブログ

中野ルーム

【ねんどが触れた!】触覚過敏の子どもの支援事例と対応【前編】

 

こんにちは!
ハッピーテラスキッズ中野ルームです。

 

 

今回は、発達に凸凹のある子どもの「触覚過敏」についてご紹介します。

 

「触ること」に苦手があるとき、「触覚過敏」が原因である場合や、それ以外の発達障害(ADHD(注意欠如・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害))の特性が原因である場合などがあります。

 

また、

 

・発達障害(ADHD(注意欠如・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害))だから「触覚過敏」になる
・「触覚過敏」の人は、全員が発達障害を持っている

 

ということでもありません。

 

併存することも見られますが、「触覚過敏」などの感覚特性と「発達障害」は、それぞれ異なる特性です。

 

適切なサポートをするためには「なぜ、触ることが苦手なのか」「いま、本当に触らないといけないのか」という背景を見極めることが大切です。

 

「できた!を増やす」を大事にする、ハッピーテラスでの実際のケースをもとに、サポート方法をご紹介していきます!

 

【目次】
1,発達障害と感覚特性
2,Aさんの場合
3,触覚過敏のAさんが困っていること
4,おわりに

 

1、発達障害と触覚過敏

 

先天的な脳や神経系の障害である発達障害のひとつである「自閉症スペクトラム障害(ASD)」のある方は、周囲の人と同じ感覚情報を受け取っていても、脳が異なる捉え方をすることがあります。

 

詳しく気になる方は、こちらの記事もご参考ください!

 

【「感覚特性」とは?感覚過敏・感覚鈍麻ってどんな症状?】
http://happy-terrace.com/column_data/sensory-characteristics/

 

今回は人間の持つ五感のうち、特定の肌ざわりや感触が苦手だとされる「触覚過敏」について、支援事例を紹介します。

 

2、Aさんの場合

Aさん(年中)
Aさんは、ねんどや絵の具が苦手でした。

 

最初に指導員が気づいたのは工作のとき。
手先の不器用さが気になり、はさみで切ったイラストを枠の中に貼る活動に取り組みました。

 

途中まではサポートを受けながら楽しく取り組んでいたのですが、のりを出した途端、「ダメ!もうやらない!」といって、活動を中断することに。気になってご両親からお話を聞いてみると、

 

・少しでも絵の具が手につくと、すぐに洗いに行きたがる
・おむつがぬれても、気づかず遊び続けることが多い
・保育園では、泥団子あそびやねんど遊びに参加できないことがある

 

など、触覚過敏と思えるエピソードを聞き取ることができました。

 

3、Aさんが困っていたこと

①見ただけで「ムリ!ヤダ!」

 

これは、触覚過敏の特徴の一つ、「触覚防衛反応」が原因だと考えられます。
触覚防衛反応とは、目の前にある物を「気持ち悪い物、不快なもの」だと認識し、触らないようにすることで、落ち着きを保つ脳の働きです。

 

Aさんの場合、保育園でのりを使ったときに「この感触(ベタベタ)は気持ち悪い!」と感じたのでしょう。それ以来、のりを見ると「自分にとって、気持ち悪いものだ!」と思うようになり、活動を避けた可能性があります。

 

触覚防衛反応が強くみられる状態では、その他の情報も脳に届きにくくなってしまうことが知られています。単に触れないことが問題なのではなく、「触りたくない」「やりたくない」と強く感じることで、そこから得られる経験や刺激が少なく、悪いものとして認識されることにつながります。

 

②触るのは平気!でも触られると怒る…

 

発達が気になる子どもの触覚過敏(感覚特性)として、

 

・よく抱っこを求めてくるのに、突然抱っこをすると「やめて!」という
・手洗いのとき、ハンドソープをかけてあげるとビックリする
・後ろから「ねえねえ」と肩をタッチすると、「叩かないで!」という

 

などの反応がよく見られます。

 

こうした感覚過敏の場合、2つの原因が考えられます。

 

・感覚過敏、鈍麻

 

私たちが何かに触るとき、「触ってみよう」という脳の指令に基づいて体の動きをコントロールしています。その際、「どれくらい強く、長く触るか」と無意識に動きを調節しています。逆に、他人から刺激を与えられたときは、自分で量や時間をコントロールすることができません。人によって感じ方はさまざまなため、弱いタッチが「痛い」と感じたりすることもあります。

 

・ASD(自閉症スペクトラム障害/アスペルガー障害 等)傾向により、見通しが立たないと不安

自分で何かをしているとき、無意識のうちに次の行動を見通しています。ところが、相手から突然刺激を受けることは、本人にとっては突然の出来事のように感じてしまいます。また、「肩を触る=相手を呼び止める」という非言語的コミュニケーションが未発達な場合、「突然体を触られたうえに、2回も叩かれた!」という、見通し不安を与えることにつながると考えられます。

 

③その他にも気になったこと

・形容詞が違う!

 

「お水ってどんなもの?」という質問に「痛いもの」と答えることがありました。特有の感じ方によって、感触と形容詞が合っていないようなこともあります。

 

・保育園での友だち付き合いを避けることがある

 

感覚特性のばらつきがあると、あらゆる刺激がストレスに感じます。ところが、保育園・幼稚園・子ども園での生活の中では、子ども同士の距離を保ち続けることが難しいことも。その結果ストレスを避けるために、友だちと距離を取ろうとするお子様もいらっしゃいます。
また、Aさんではみられなかったのですが、「友達に触られて、痛いと感じ、叩き返してトラブルになった」「友達の絵の具が自分のスモックについてしまい、パニックになった」などの事例もあるようです。

 

4、おわりに

 

今回は、発達に凸凹がある子どもの触覚過敏についてご紹介しました。

後編では、ハッピーテラスでの支援事例と、お家でできる感触遊びなどを紹介していきます。

 

触覚過敏だけでなく、ハッピーテラスではさまざまな支援を行っています。
興味がある方は、こちらまでお気軽にお問い合わせください。

 

 

【ハッピーテラスキッズ中野ルーム】
メール:kids-nakano@happy-terrace.com
電話:03-5328-1810

 

なお現在、
・火、木、金:11時(個別サポートコース)
・木曜14時半(ソーシャルスキルコース)

 

こちらのコースは、比較的定員に余裕がございます。
その他にもございますので、お気軽にご連絡下さい。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

中野区
  • 中野ルーム

「新中野駅」より徒歩3分

03-5328-1810

  • 発達障害プロサポート
教室詳細
体験会に参加してみませんか?

「できる!」を増やすプログラムの無料体験会を開催中。
資料請求のみのご希望も承っております。
まずはお気軽にお問い合わせください。