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中野ルーム

発語のない2歳児は発達障害?「要求・コミュニケーション」を引き出す支援事例やポイントを解説

こんにちは!

東京都中野の児童発達支援事業所
「ハッピーテラスキッズ中野ルーム」です。

1歳半検診などで「指さしができなかった」「言語発達の遅れを指摘された」というご相談をいただきます。

今回は、

・コミュニケーション手段の発達段階
・ハッピーテラスキッズ中野ルームでの支援事例
・ご家庭でできる「子どもの要求・かかわり」を引き出すポイント

についてご紹介します。

ぜひ最後までご覧ください!

目次

1,今回の事例
2,子どもの「要求」表出の発達
3,支援事例
4,ご家庭でできる関わり方のポイント
5,さいごに

1,今回の事例

今回ご紹介する事例は以下の通りです。

・2歳3か月のお子さま
・単語での表出がまだみられない
・ASD(自閉症スペクトラム障害)の診断がある
・ハッピーテラスキッズ中野ルーム「個別サポートコース」を利用開始
・保健師から「指さしができるように」「目線を合わせる練習を」と言われ、戸惑いや不安に感じている

低年齢のお子さまを育てる保護者の方には、

・成長を感じられない
・言葉の発達が遅れているのではないか

という悩みや不安を抱える方が多くいらっしゃいます。

この時期はそもそもお子さまによって発達の様子はさまざまであるため、単に「指さしができない」「目が合わない」から発達障害というわけではありません。

2,子どもの「要求」表出の発達

人間は、生まれたときから「しゃべる」というわけではなく、年齢や特性に応じて成長していきます。

言語発達においては「理解」「表出」という側面だけでなく、「伝えたいと思う気持ち」「場面に応じた言葉の役割」という「コミュニケーション」の側面があります。

主な「言葉の発達」においては、

・泣く
・目を見る(6か月~)
・喃語(9カ月くらい~)
・指さしを「みる」(10カ月以降)
・自発的に「指をさす」(1歳~)
・単語で言葉を伝える

などのステップを踏みながら、大人との「コミュニケーション」を成長させていきます。

さらに、指さしの中にも

・「気付き」の指さし
・「要求」の指さし(「あれ、取ってほしい!」など、ほしいものを指さす)
・「伝える」指さし(「犬があっちにいたよねえ!」など)
・「質問・答える」指さし(「これなあに?」/「(大人の言葉に対して「これ!」)と指さす)

など、機能によってさまざまな種類があります。

特に自閉症スペクトラム障害(ASD)のお子さまは

・他人や周囲に興味がないのではないか
・目線が合わないのは、保護者の愛情不足ではないか

と、不安に感じる保護者の方も少なくありません。

しかし、お子さまによって、「大人と関わりたい!」「コミュニケーションをしたい!」という要求を伝える方法は人それぞれです。

まずは指さし・発語にこだわらず、好きな遊びや活動を通して「伝えたい!」という気持ちを引き出す経験を増やすことも重要かもしれません。

3,支援事例

今回のお子さまは、

・目を合わせるコミュニケーションは苦手だが、職員が提示したおもちゃに強い興味・関心がある
職員や保護者の方が「だっこ」「くすぐり」をすると、大きな声で笑顔で楽しむ

という強みが見られました。

このため、下記の2ステップを取り入れた指導をおこなうことで、体を使って他者に要求を伝える「マカトンサイン」を自ら笑顔で伝えてくれることが増えていきました。

①興味のあるもの、好きな遊びを使って、お子さまから大人に「コミュニケーション」を取る気持ちを育てる

ポイント:まずは自分から大人に働きかける回数を増やすために、好きな乗り物を「お子さまの目の前に」見せて、「1秒待ってから」渡すなどのかかわりをおこないました。また、近づくたびに「だっこ」や「だっこしてぐるぐる」などのかかわりを大人から積極的に働きかけることで、徐々に自分から先生に近づいてくれる回数が増えていきました。

②目が合うのを待つ/「マカトンサイン」を練習する

ポイント:自ら先生に近づくことが増えたので、次に「お子さまなりの要求表出」を促すよう関わりました。具体的には、お子さまが求めるものを大人の目の前で提示し、「顔を見たら」お渡しする、という関わりを負担ない範囲で繰り返しました。また、「両手を2回たたく」という「ちょうだい」を表すマカトンサインを最初は手をもって伝え、徐々に減らしていくことで、抱っこしてほしいときに先生に近づき、手を2回たたくというコミュニケーションを自ら取れることが増えていきました。

4,ご家庭でできる関わり方のポイント

・お子さまが好きな遊び、お子さまが繰り返ししている動きを「大人が模倣し続ける」

・好きなおもちゃを「大人の目の前で」提示する

・一瞬でも「大人の目を見ようとしたら」、表情や声の抑揚を大きく動かして、目に見える位置で喜ぶ(ただし無理強いせず、1日1回程度から!)

・「好きなおもちゃを大人からもらう」遊び(要求と遊びの繰り返し)を、楽しく回数を重ねる

・目を少し上手に使えるようになってきたら、お子さまが何かを見ているときに「車だね」「電車、どうぞ」と音声をつけていく

・「クレーン現象」は、ASD(自閉症スペクトラム障害)に限らず生じます。お子さまなりの伝え方なので、無理に止めない。お子さまの意慾があれば、その手を取って「2回手を叩く」という「マカトンサイン」に徐々に変更していく

などのポイントを意識すると、よいかもしれません。

5,さいごに

いかがでしたでしょうか?
今回は「要求を引き出す」関わり方についてご紹介しました。

お子さまの発達段階には個人差があります。

「指さしができない」「クレーン現象がある」からといって発達障害というわけではなく、まずはお子さまなりの「大人への働きかけ」を観察して、興味のあるものを通して「この人と関わったら好きな遊び・好きな感触が得られる!」という経験を増やしていきましょう。

ハッピーテラスキッズ中野ルームでは、さまざまなお子さまへの支援をおこなっています。

現在、来年(2024年4月~)利用開始に向けた

・ウェイティング(待機)リストへのご登録(特に、平日11時10分~、木・金の集団)
・その他ご相談、お問い合わせ


をお待ちしております。
その他、ささいな相談でも結構ですので、お気軽にご連絡ください。

今回もご覧いただき、ありがとうございました!

【ハッピーテラスキッズ中野ルーム】
メール:kids-nakano@happy-terrace.com
電話:03-5328-1810

中野区
  • 中野ルーム

「新中野駅」より徒歩3分

03-5328-1810

  • 発達障害プロサポート
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