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中野ルーム

「ダンスはやらない!」発達障害(ADHD傾向)のAくんが運動会で踊らない理由

こんにちは!

東京都中野区の児童発達支援事業所
「ハッピーテラスキッズ中野ルーム」です。

今回は「ダンスができない4歳の男の子」の事例をご紹介します。

幼稚園・保育園では運動会、お遊戯会などさまざまな場面で「ダンス」の機会があります。音楽に合わせて踊って歌って楽しい時間ですが、発達障害のあるお子さまの場合、さまざまな理由からイメージ通りに体を動かすことが苦手なことが多く見られます。

今回は発達障害の特性やお悩み別に、ダンスが苦手な原因と、お子さまが楽しく興味をもって取り組めるような対応方法をご紹介します。

ぜひ最後までご覧ください!

1,今回の事例

今回ご紹介するのは、ADHD(注意欠如・多動性障害)の特徴がみられる4歳の男の子です。

Aくんは保育園に通っています。

去年の運動会でAくんはダンスの振り付けを覚えられず、参加できませんでした。今年も練習の際に『やらない』『できない』と拒否する様子が見られます。

Aくんの特徴として、

・手先が不器用で、はさみでまっすぐ線を切ることが苦手
・数字、文字を読むことが苦手
・何もないところで転んだり、壁や友だちにぶつかったりする
・姿勢の悪さなど、体感が弱いように感じる

などの特性がみられます。

2,ダンスと発達障害

発達障害のあるお子さまがダンスを苦手とする理由はさまざまです。

そもそもダンスを踊るためには

・見本を見る
・1つずつの動作がわかる(例:腕の動き、足の動きなど)
・身体の複数の動きを組み合わせる(例:足と手を同時に動かす)
・記憶する
・音楽に合わせて、周りとぶつからないように踊る

など、複雑な工程があります。

加えて、発達障害のあるお子さまの中には、協調運動の苦手さ、ボディイメージの弱さ、空間認知などの苦手さなどにより、粗大運動がうまく取り組めないという可能性があります。

協調運動

協調運動とは、身体のさまざまな部位を組み合わせて動かす能力のことです。この能力が弱いと、ダンスのように複雑な動作をおこなうことが難しい場合があります。

ボディイメージ

ボディイメージとは、自分の身体の形や大きさ、部位の位置関係などを認識する能力のことです。この能力が弱いと、自分の身体の動かし方がわかりにくくなります。

空間認知

空間認知とは、自分の位置や方向、周囲との関係を把握する能力のことです。この能力が弱いと、ダンスの動きの方向や位置関係、友だちとの距離を把握することが難しくなります。

また、発達性協調運動症(DCD)の場合、不器用さによって日常生活にぎこちなさが生じることもあります。見た目では気付かれにくいこともあるため、小さなサインに注目することが重要です。

また、「動きが覚えられない」という記憶の定着の問題や、「みんなと同じことがしたくない」というASD(自閉症スペクトラム障害)のこだわりが原因となることもあります。

Aくんはボディイメージが弱いため、身体の動かし方のイメージができず、1つずつの動作を見本を見て模倣することができなかったため、複雑な動作を組み合わせている「ダンス」に対して強い苦手意識があることがわかりました。

3,今回の支援

運動の支援では、遊びの中に「身体の使い方・身体感覚を楽しく育めるような動作」を取り入れることが重要です。

ポイント

・動作を「絶対にできる」ところまで細かく分解する:いきなり全部の動作を教えるのではなく、「腕だけ」「腕と手の先だけ」で練習をおこない、次に「右手と左手」を同時におこないます。そして、足だけ練習をおこなったあと、ゆっくり手と足を同時におこないます。このように、同時におこなっている動きを1個ずつに細かく分解し、その動作だけを楽しく練習することで、組み合わせができるようにしていきます。

・無理をしない:ダンスや運動に対して苦手意識が強い場合、自己肯定感の低下につながっている可能性もあります。このような状況では「頑張ってやってみよう」「できなくてもいいよ」という声掛けはあまり効果がありません。例えば、ダンス以外の役割を与えるなどの「参加方法」「代替案」を考えるのもいいかもしれません。

・具体的に褒める:うまく手や足が動かせず、運動面での支援が必要なお子さまの場合、「すごい」「がんばった」だけでは改善につながらないことがあります。最初は「見本、見れたね!」「ダンスの練習、来てくれたね!」「まっすぐ腕のばすまねっこができたね!」など、小さく「スモールステップ」で具体的に褒めることで、記憶にも残り、自信にもつながっていきます。

今回のケースでは運動会まで期間が短かったため、本人と相談して「決めポーズ」のところを練習することでその場面では本番に参加することができたようでした。

また、療育では

・ボールプール
・ロディ
・バランスボール
・トンネルくぐり
・はしご遊び

などを通して、徐々にボディイメージを育てる活動に取り組んでいきました。

4,さいごに

ハッピーテラスキッズ中野ルームでは、さまざまなお子さまへの支援をおこなっています。

ささいな相談でも結構ですので、お気軽にご連絡ください。

今回もご覧いただき、ありがとうございました!

【ハッピーテラスキッズ中野ルーム】
メール:kids-nakano@happy-terrace.com
電話:03-5328-1810

中野区
  • 中野ルーム

「新中野駅」より徒歩3分

03-5328-1810

  • 発達障害プロサポート
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