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【前編】子どもの「口の悪さ」と発達障害の特性との関係とは?
こんにちは!
千葉県柏市の放課後等デイサービス(主に発達障害・特性のある中高生対象・就労準備型:プログラミングコース、e-Sportsコース、就労準備コース)
「ハッピーテラス柏教室」です。
「うちの子、どうしてこんなに口が悪いの?」
「幼稚園・保育園や学校で、友だちにひどいことを言わないか、いつもヒヤヒヤする…」
静かにしてほしいお店の中や、お友達と遊んでいる時、お子さまが突然、アニメのキャラクターの真似をして攻撃的なことばを大声で使ってしまい、ドキッとした経験はありませんか?
周りの視線が気になり、「やめなさい!」と強く叱ってしまうこともあるかもしれません。しかし、発達障害(ASD・ADHDなど)の特性がある子どもの場合、その行動の背景にはさまざまな原因があります。
この記事では、まず【前編】として、なぜ発達障害のあるお子さまの「ことば遣い」が荒くなってしまうのか、その原因と特性との関係について解説します。
なぜ?発達障害のある子どもの「口が悪い」4つの原因
お子さまの「口の悪さ」は、しつけの問題ではなく、発達障害の特性が関係している可能性があります。主な原因として、以下の4つが考えられます。
原因①:感情のコントロールと衝動性
ADHD(注意欠如・多動症)などの特性があるお子さまは、自分の感情をコントロールしたり、行動を抑制したりすることが苦手な場合があります。
・思いついたことを、それが適切かどうか判断する前に言ってしまう
・カッとなったときに、気持ちを抑えられず攻撃的なことばが出てしまう
本人も悪気があるわけではなく、感情の高ぶりや衝動を抑える「抑制機能」が、自分の気持ちを感じる速度に対して追いついていない状況なのです。
原因②:他者の気持ちを想像するのが苦手な特性
ASD(自閉スペクトラム症)などの特性があるお子さまは、他者の気持ちを想像したり、その場の空気を読んだりすることが得意ではないことがあります。
・言葉を文字通りの意味で受け取るため、冗談や皮肉が通じにくい
・相手がどう思うかを想像する前に、事実をそのままことばにしてしまう
そのため、客観的な事実を伝えただけでも、周りの友達から見ると「きつい言い方」と捉えられ、トラブルに発展してしまうことがあります。他者の視点に立つという高度なコミュニケーションには、通級指導教室(特別支援教室)や個別療育(放課後等デイサービスなど)で専門的な学習や支援が必要になる場合があります。
原因③:ことばの学習とコミュニケーション
子どもは、新しいことばをどんどん吸収していきます。特に興味を持ったアニメや動画のセリフは、すぐに覚えて使いたくなるものです。
しかし、発達障害の特性があると、そのことばが持つ本当の意味や、使って良い場面と悪い場面の区別を理解することが難しいケースがあります。自分の気持ちを適切に表現する言語のスキルがまだ育っていないために、知っている攻撃的なことばで感情を表出してしまうことも少なくありません。
また、疲れや不安、見通しの立たない状況など、ストレスがかかる環境では、自分をコントロールする力が弱くなってしまい、適切な言葉を考える余力がなく、不適切なことばが出やすくなることもあります。
「やめなさい!」だけでは伝わらない理由
つい口にしてしまう「やめなさい!」という声かけ。しかし、発達障害のあるお子さまには、その一言だけではなぜ叱られているのか理解できないことが多くあります。
できるようになるまで「根気よく伝える」「口酸っぱく言う」ことは、本人にとって「難しい」「できない」ことを繰り返し注意されることになり、大きな嫌悪感を抱いたり自己肯定感が下がったりする可能性があり、実は逆効果です。
「何が」ダメで、「なぜ」ダメなのか。その理由を具体的に伝えない限り、本人は混乱するばかりで、同じことを繰り返してしまいます。大切なのは、行動の背景にある原因を理解し、本人が納得できるような指導をおこなうことです。
まとめ:発達障害の特性上の原因を理解することが重要
今回は、発達障害のあるお子さまの「口の悪さ」の背景にある原因について解説しました。衝動性や他者視点の特性、言語の学習段階、そして周囲の環境など、さまざまな要因が絡みあっていることをご理解いただけたでしょうか。
大切なのは、その行動を一方的に責めるのではなく、なぜそのようなことばを使ってしまうのか、その原因を冷静に探ることです。
【後編】では、これらの原因を踏まえ、ご家庭でできる具体的な対策や支援方法について、療育的なアプローチを詳しくご紹介します。
ハッピーテラス柏教室では、現在「金曜:就労準備コース」「火曜:プログラミングコース」に空きがございます。発達障害の特性のあるお子さまの「就労・進路」にお悩みの小学校高学年~中学生・高校生の方がいらっしゃいましたら、些細なことでも結構ですのでぜひ、ご連絡ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の更新もお楽しみに!
【ハッピーテラス柏教室】
メール:kashiwa@happy-terrace.com
電話:04-7160-1130

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