柏教室

勝ちにこだわる中学生:発達障害の「こだわり」の対応と遊びの支援を解説

こんにちは!

千葉県柏市の放課後等デイサービス(中高生対象・就労準備型)

「ハッピーテラス柏教室」です。

「なんで負けるんだ!」とかんしゃくを起こす。
「勝つまでやめない!」と次の行動に移れない。

お子さまの「勝ち負け」への過度なこだわりに、どう対応すればいいか悩んでいませんか?その行動は、わがままではなく発達障害(特にASD)の特性が原因かもしれません。

この記事では、勝ちにこだわるお子さまの気持ちと理由を解説し、ご家庭ですぐに試せる対応策と、ハッピーテラス教室での具体的な支援事例をご紹介します。

【目次】

「勝ち」へのこだわりの3つの主な理由
対応のヒント
【支援事例】「負けたら2ポイント」ゲーム
★まずはお気軽にお問い合わせください★

「勝ち」へのこだわりの3つの主な理由

お子さまが「負け」を受け入れられない背景には、主にASDに見られる特性が関係しています。

理由1:こだわりの強さ(マイルールの存在)

ASDの特徴として、特定のルールや手順への強い執着(=こだわり、と呼ぶこともある)があります。「勝ち=良い、負け=ダメ」という思考が固定化すると、それを曲げることに強い不安を感じます。これは脳の機能的な特性であり、本人の意思でコントロールするのは困難です。

例えば、お子さまの中にこんな「マイルール」はありませんか?

「自分が勝つまで、このゲームは絶対に終われない」

「一番じゃなきゃ意味がない。二番は負けと同じだ」

「負けたら、次は3回勝たないとチャラにならない」

「カードゲームで、相手が自分より強いカードを出すのはズルだ」

このような本人だけのルールが、パニックやかんしゃくの引き金になることがあります。

理由2:気持ちの切り替えが苦手

ゲームに熱中している状態から、「負け」という失敗を受け入れて気持ちを切り替えることが苦手です。次の行動へスムーズに移行できず、同じ場所に留まってしまうため、かんしゃくやパニックにつながることがあります。

理由3:自己肯定感を保つため

発達障害のあるお子さまは、日常で失敗経験を重ねやすく、自己肯定感が低くなる傾向があります。そのため、ゲームで「勝つ」という分かりやすい成功経験によって、自分の価値を守ろうとします。

対応のヒント

お子さまの特性を理解した上で、ここでは具体的な言葉かけや関わり方のヒントを3つご紹介します。

感情を言葉にする

お子さまがかんしゃくを起こしている時、まずは「悔しいね」「悲しいね」と感情を代弁してあげましょう。自分の気持ちを言葉で表現すれば相手に伝わるという安心感が持てると、次第に「言葉を使って、感情をコントロールするスキル」が身についていきます。ただし、言葉でうまく表現できない場合には別の行動に切り替える必要があります(紙に書く・特定の部屋にこもる、など)

結果だけでなくプロセスを褒める・意識させるようにする

「負けちゃったけど、最後まで諦めなかったのが偉いね」「今の作戦、すごく良かったよ」など、勝ち負けという結果以外の部分を具体的に評価します。こうした支援をおこなうことで、お子さまは結果以外の価値に気づくことが増えていきます。

【支援事例】「負けたら2ポイント」ゲーム

【課題】中学3年生のAくんは、ASDの特性から勝ちに強くこだわり、負けると友達に強い言葉をぶつけてしまうことがありました。

【支援】ハッピーテラス柏教室「就労準備コース」のレクリエーションで、以下の特別ルールのゲームを提案しました。

「勝ったら1ポイント、負けたら2ポイント」

【結果】最初は「負けたのに、なぜ?」と戸惑っていたAくんでしたが、負けて周囲から「おめでとう!」と「なぜか負けたら褒められる」という経験を繰り返すうちに、「勝つことだけが全てではない」という新しい価値観の「切り替え」の機会が増え、「じゃあ次は負けるよ」と、自分から負けを選択するような会話も出てきました。

★まずはお気軽にお問い合わせください★

お子さまのことでお悩みの保護者の方は、ぜひハッピーテラス柏教室にご相談ください。お子さま一人ひとりに合った支援を提供し、「できた!」の体験を積み重ね、自信を育むお手伝いをしています

放デイ(放課後等デイサービス)「ハッピーテラス柏教室」では、現在「金曜:就労準備コース」「火曜:プログラミングコース」に空きがございます。お子さまの就労・進路にお悩みの小学校高学年~中高生の方がいらっしゃいましたら、些細なことでも結構ですのでぜひ、ご連絡ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の更新もお楽しみに!

【ハッピーテラス柏教室】
メール:kashiwa@happy-terrace.com
電話:04-7160-1130