教室ブログ
【ねんどが触れた!】触覚過敏の子どもの支援事例と対応【後編】
こんにちは!
ハッピーテラスキッズ中野ルームです。
前回に引き続き、発達に凸凹がある子どもの「触覚過敏」についてお伝えします。
【ねんどが触れた!】触覚過敏の子どもの支援事例と対応【前編】
触覚過敏がみられたAさん。
今回は、ハッピーテラス中野ルームで実践した支援と、おうちでもできる簡単な感触遊びをご紹介します。
ぜひご覧ください!
【目次】
1,支援例
2,おうちでできる感触あそび
3,さいごに
1、中野ルームでの支援例
触覚過敏に限らず、発達が気になる子どもの感覚特性の支援をするうえで、大切にしているポイントがあります。
それは、「絶対に無理強いをしない」「特性を克服することが目的ではない」ということです。
Aさんに対しては、3つのステップに基づいて支援に取り組みました。
①安全なものだと知ってもらう
感覚特性と感情には、つながりがあるとされています。
その中で、「信頼関係」をベースにアプローチをおこないました。
例えば、のり・テープ・絵の具・クレヨンのイラストを用意して、「はるもの、ペタペタ」「書くもの、ぬりぬり」と楽しく分類に取り組みました。
その結果、「この先生が楽しそうに使っているんだから、やってみようかな?」「しかも、無理やり触らせようとしてこないな」と思えたようでした。
②「何だろう?」という気持ちを育てる
①と同時に、目で見えるもの、耳で聞く音、手で触れるものを使って、「何だろう?」という気持ちを育てる活動に取り組みました。
「これはサラサラしてる」「ブロックはカチカチしてた」と言葉で確認していく中で、次第に「綿ってふわふわするの?」などと興味を持つ姿が見られるようになりました。
③興味がでたら、スモールステップで!
スモールステップで、触れそうなものを遊びに取り入れていきました。
最初はお米(生米)やパスタ・スクイーズなどの手につかないもの、
次に水溶き片栗粉や色水あそびなどの道具を使ったもの、
そして手につかない、パサついた小麦粉ねんどの順に取り組んでいくと、
だんだん「楽しい!」「スライムやってみる!」という反応が増えていきました。
Aさんの場合、
・触るということに安心感を得て、
・「触ったらどんな感じだろう?」と興味を持ち、
・「触ったら楽しかった!」という経験を積むことで、
以前よりも触れるものが増えたようでした。
2、おうちでできる感触あそび4選
①タッチング・ふれあいあそび
→最初は見えるところから、体の中心から末端にかけてマッサージ!慣れてきたら、スポンジやタオルでなでるのもおススメ!
②袋の中身はなんだろな?
→袋の中を見ないように、何が入っているかを探ります。コップを使ったお宝さがしもおススメ!
③スライムづくり
→最初はおはしでまぜるだけ。興味がでてきたら、少しずつ触ってみよう!洗濯のりと液体洗剤で作れます!
④小麦粉ねんど
→鉄板の感触あそび!段階的にねばりけを調整できる優れモノ!
3、さいごに
今回は、発達に凸凹のある子どもの触覚過敏についてお伝えしました。
今回はお子さまの興味があったため「触って楽しむこと」も目標に取り組んでいましたが、感じ方も人それぞれです。
場合によっては、かえって「触りたくない!」という気持ちを増やすかもしれません。
触覚過敏は、安心して生活を送りたいという、子どもからのヘルプサインです。
触ること自体・感触過敏の改善自体が目的ではなく、
「触れなくてもいい環境を作る(代替行為)」
「“○○は嫌だ!”と伝えられるようになる」「“○○をするけど、あなたはやってみる?”(自己決定)」
など、さまざまな支援方法が考えられます。
触覚過敏由来の困難だけでなく、ハッピーテラス中野ルームではさまざまな支援をおこなっています。
興味がある方は、こちらまでお気軽にお問い合わせください。
【ハッピーテラスキッズ中野ルーム】
教室ページ:http://happy-terrace.com/school/kids_nakano/
メール:kids-nakano@happy-terrace.com
電話:03-5328-1810
なお現在、
・月曜10:00 幼稚園準備コース
・木曜14:30
こちらのコースは、比較的定員に余裕がございます。
その他にもございますので、お気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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