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中野ルーム

ASD(自閉症スペクトラム障害)と「オウム返し」:4歳のA君と「やりとり」を育てる質問方法を解説!

こんにちは!

東京都中野区の児童発達支援事業所
「ハッピーテラスキッズ中野ルーム」です。

今回は「質問にうまくこたえられない」「質問を繰り返す」というお悩みにお答えします。

4歳のASD(自閉症スペクトラム障害)のA君は、特にコミュニケーションの面で困難を抱えています。会話の中で、相手の質問の意図が理解できずに同じ言葉を繰り返してしまう、いわゆる「オウム返し(エコラリア)」がみられます。一方で、好きな電車の話題については詳しい知識を持っています。

今回は、A君の特性を理解し、「コミュニケーション」や「質問に答える」力を育てていく支援方法を紹介します。

1.A君の「困りごと」と特性

A君は4歳でASDの診断を受けています。特に、相手の質問の意図を理解し、適切に応答することが苦手です。

例えば、大人が「これ、なに?」と尋ねると、A君は「これなあに?」と同じ言葉を繰り返すだけで、質問の意図を理解することが難しい様子が見られます。

一方で、好きな電車の車内放送を繰り返すことは得意な様子です。

ASDの3つの特性として、「コミュニケーション」「対人関係」「行動・興味」の困難さが知られています。A君はコミュニケーションの中でも「意図理解」が苦手なために、相手の質問の意図を理解し適切に返答することが苦手な様子が見られました。

2.質問に答えるための「ヒント」の工夫

A君のコミュニケーション力を伸ばすために、「答えてほしいことばも合わせて伝える」支援をおこないました。

具体的には、「これなあに?やまのてせん」のように、質問と答えの言葉を一緒に伝えると、A君は「山手線」と適切に応答できるようになりました。これは、「最後に聞いた言葉は覚えやすい」という特徴を生かして、答えとなる言葉をヒントとして伝える支援方法です。

徐々に「これなに?や」といった短いヒントでも、適切に応答できるようになっていきました。

さらに、「何色かな?みど・・・」のように、語頭音(頭文字)までヒントを与えると、「みどり」と答えられることが増えていきました。

家庭や幼稚園では、「いってきます」「いってらっしゃい」などの決まり文句や、「よーい」「どん」、「A君」「はい」などのやりとりができるようになり、徐々に同年代の子どもたちとの関わりも深まってきました。

コミュニケーションを伸ばす3つのポイントとして、

・無理に応えさせようとしない

・「できた」ときに、ハイタッチする、笑顔で触れ合うなど、「質問に答えたり、相手と言葉を交わしあったりしたときは楽しい!」と分かる経験を増やす

・発語が少ない場合は、音声模倣(言葉のまねっこ)を楽しむ

などのポイントを意識するのもよいかもしれません。

3.おわりに

今回は「ASD(自閉症スペクトラム障害)のお子さまのエコラリア(反復言語)」について、質問・コミュニケーションを引き出す工夫をご紹介しました。

ハッピーテラスキッズ中野ルームでは、お子さまの特性に合わせた指導をおこないつつ、幼稚園・保育園と連携して園の様子を実際に見学したり、頑張るお子さまの様子を園の先生に見に来ていただくなどの機会も、必要に応じて設けております。

ぜひ、一度ご連絡ください。

その他、ささいな相談でも結構ですので、お気軽にご連絡ください。

今回もご覧いただき、ありがとうございました!

【ハッピーテラスキッズ中野ルーム】
メール:kids-nakano@happy-terrace.com
電話:03-5328-1810

中野区
  • 中野ルーム

「新中野駅」より徒歩3分

03-5328-1810

  • 発達障害プロサポート
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