教室ブログ
WISC検査から考えるそれぞれの特徴
こんにちはハッピーテラス中野教室です!
本日はWISC検査結果からわかる得意なこと苦手なことをお伝えしていきます。興味がある方はぜひご一読ください。
・WISC検査とは
WISC検査は、子どもの知能を測定するための検査です。具体的には、全体的な認知能力を表す全検査IQと「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリ」「処理速度」の4つの指標をそれぞれ数値化した結果を見ることができます。
WISC検査の目的は、子どもの得意なこと不得意なことを客観的なデータによって把握し、その子にとってより良い支援の手がかりを得ることです。
そのためWISC検査では子どもの発達状況や、得意なこと、苦手なことを知ることができますが、発達障害かどうかについては、あくまでも医師の総合的な判断によるものなのでWISC検査のみでは発達障害かどうかは判断できません。
・WISC検査から知る得意不得意
言語理解
言語による理解力・推理力・思考力に関する指標になります。
言語理解が高い人は言葉でのコミュニケーションを得意とし、言葉で説明する力や語彙力が豊富だといえます。
逆に言語理解が低い場合は、言葉での指示や説明を理解するのが困難な可能性があります。特に「あれ」や「それ」といった指示語の理解が難しく会話や言語コミュニケーションが苦手な場合が多いと考えられます。
知覚推理
知覚的な情報を把握し推理する力や、視覚から得た情報にあわせて体を動かす力に関する指標になります。
知覚推理が高い人は視覚からの情報を基に因果関係を見つけ出したりする、論理的な思考が得意な傾向があります。
知覚推理が低い場合、図や地図の読み取りが難しかったり、見通しを立てることに困難さを感じることが多いと考えられます。
ワーキングメモリ
短い時間に心の中で情報を保持し、同時に処理する能力を指します。
ワーキングメモリが高い人は単純に記憶力がいいというわけではなく、優先順位を決めて不要な情報を忘れるという処理をおこなうため切り替えが早く、今するべきことに集中して取り組むことが得意といえます。
ワーキングメモリが低い場合は聴覚情報の処理において困難さがあると考えられます。例えば、切り替えが苦手なために先生の話に注意を向け続けることが難しかったり、会話や指示を記憶することが困難である場合があります。
処理速度
目で見たものを書き写すことなど、単純作業を素早く正確におこなう能力を指します。
処理速度が高い人は単純作業や黒板に書かれた内容を素早く写したりすることが得意だといえます。
処理速度が低い場合は視覚情報を素早く処理したり、作業を時間内に終わらせたりすることが難しい場合があります。
・最後に
WISC検査の結果からその人に適した学習方法を考えることも可能です。たとえば、ワーキングメモリが高い場合は聴覚情報の処理が得意なので英単語を覚える際、繰り返し見るのではなく耳で聞き流す方が覚えやすい可能性があります。このようにWISC検査の結果から学習方法を考えるのも1つの方法です。WISC検査を受けたことがある方はぜひ活用してみてください。
次回は、ハッピーテラス中野教室で実際におこなったトレーニングを基にWISC検査を活用した学習方法を記載したいと思います。
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