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支援事例
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Mくん(中学3年生)
言葉でのコミュニケーションは苦手ですが、手を叩いたりジャンプしたりなど、体を使ったコミュニケーションで、他者と積極的に関わろうとします。相手の言葉を理解することができていましたが、周りが本人の気持ちを汲み取り過ぎ、本人から言葉が出る前にさまざまな手助けをしてしまっていたため、身振り手振りで自分の気持ちを伝えることに偏ってしまっていました。
余暇時間に使っている遊具を、周りの子どもから「貸して」と言われても、言葉で「いやだ」と返すことができず、「バイバイ」のように手を振ることで拒否の気持ちを伝えようとしていました。
将来的な自立を見据えたときには、身振り手振りに頼らずに言葉で伝えられるようになることが必要だと考えました。保護者の方との相談のうえで「言語コミュニケーションの習得」を目標としました。
日々の支援の中で、「自分の気持ちや要求」を言葉で表現する機会を増やすための工夫を取り入れました。本人のお気に入りの遊具を職員室で保管し、使いたいときには「貸して」とスタッフに言葉でお願いする、というルールを設定しました。まずスタッフが実際に手本を見せ、お願いをするときの流れも分かりやすく貼り出して、本人がルールを理解しやすいようなサポートもおこないました。
遊具の貸し出しのお願いをきっかけに、「貸して」だけでなく、「バイバイ」「こんにちは」など、言葉での表現が増えてきています。次のステップとして「周りの人への依頼や要求(授業中にトイレに行きたい・サポートをしてもらいたい等)」を自分から言葉で伝えるためのサポートに取り組みます。
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