柏ルーム

お家ではできるのに、外のトイレに行きたがらない

「お家ではできるのに…」外のトイレを嫌がるお子さまに悩んでいませんか?

「お家ではトイレに行けるのに、園や他の場所では頑なにトイレに行かなくなってしまった」

「お漏らしの失敗をして以来、水分を摂る量まで減ってしまって心配…」

そんな保護者様からのご相談をいただくことがあります。

ご家庭ではできているからこそ、「どうして外ではできないの?」と焦ってしまったり、お子さまの体調が心配になったりしますよね。

今回は、特定の場所で排泄が難しくなってしまう原因と、ハッピーテラスでの支援の実例を交えた対策についてお伝えします。

【具体的なエピソード】こんな様子に悩んでいませんか?

ハッピーテラスには、保護者様からこのような切実なご相談が寄せられることがあります。

  • 幼稚園や保育園、お出かけ先の商業施設のトイレの前に行くと、頑なに嫌がって泣き出してしまう。
  • 一度外でトイレに間に合わずにお漏らしをしてから、プライドが傷ついたのか、極端にトイレを避けるようになった。
  • 「おしっこが出なければトイレに行かなくて済む」と考えているようで、大好きなジュースやお茶などの水分を飲むこと自体を我慢してしまう。

水分不足は脱水や便秘などの体調不良の原因にもなるため、親御さんとしてはハラハラしてしまいますよね。

【困りごとの背景にある特性とは】なぜ他の場所のトイレに行けないの?

お子さまが外のトイレを嫌がるのには、わがままではなく、発達の特性や心理的な理由に起因する3つの背景があります。

① 失敗経験による強い不安(トラウマ)

園などでトイレに間に合わなかった経験が、「また失敗したらどうしよう」「恥ずかしかった」という強い不安として心に残っている可能性があります。お子さまなりに「おしっこに行かなければ、失敗することもない」と考え、自分を守るために防衛反応としてトイレを拒否しているのかもしれません。

② 環境の違いによる緊張(感覚過敏など)

お家のトイレは安心できる空間ですが、外のトイレは「においが違う」「便座が冷たい・大きい」「流す音が大きい」「照明が暗い」など、感覚的な違いがたくさんあります。こうした環境の変化に敏感なお子さまにとっては、知らない場所のトイレに入ること自体が大きなハードルになります。

③ 「見通し」が持てない不安

「外のトイレがどんな手順になっているか分からない」「いつトイレに行けばいいか見通しが持てない」という不安から、緊張状態が続いてしまうことがあります。

【発達の目安と現在地】現状を正しく知る「アセスメント」

ハッピーテラスでは、保護者様からお悩みをお聞きした上で、お子さまが実際にどのようなことができるのか、事実を細かく確認する「アセスメント」を何よりも大切にしています。

「外でできない」という部分ばかりに目が向いて悲観的になってしまうかもしれませんが、アセスメントを丁寧に行うと、お子さまの確かな「現在地(できること)」が見えてきます。

  • 動作の現在地: 「お家ではできている」という素晴らしい事実があります。排泄のメカニズムや一連の動作自体は、すでにしっかり身についています。
  • 心の現在地: 「失敗したくない」という気持ちがあるということは、それだけ周りの目を意識できている、成長の証でもあります。

できないことばかりに目を向けるのではなく、「お家ではできているから大丈夫」と捉え、外での緊張をどう和らげるかという次のステップへ進む計画を立てられます。

【ハッピーテラスでおこなった支援と、その後の成長】

実際にハッピーテラスで行っている支援アプローチと、お子さまたちの頼もしい成長の変化をご紹介します。

💡 ハッピーテラスでおこなった支援

  • まずは「お家ではできている」ことを大いに認める

お家でトイレに行けた時に「お家で上手にできたね!」とたくさん褒め、まずは本人の自信と自尊心を取り戻す関わりを大切にしました。

  • トイレの流れを「絵カード」で視覚化する

見通しが持てない不安を減らすため、トイレの一連の行動(ズボンを下げる、便座に座る、流すなど)の手順や、園のトイレの写真を絵カードにして順序立てて並べました。「こうすれば大丈夫」という見通しを持たせる工夫です。

  • 「事前に知らせる」コミュニケーションの練習

ギリギリになって間に合わない失敗を防ぐため、日常の遊び(お買い物ごっこなど)を通して、「行動の前に『行ってきます』と相手に伝える」という予告の練習を取り入れました。これが「トイレに行きたい」と事前に知らせる力に繋がります。

  • 失敗しても「大丈夫」と伝え、水分摂取を最優先に

「お漏らししても大丈夫、着替えればいいんだよ」と優しく伝え、失敗への恐怖心を和らげました。「トイレに行きなさい」という無理な勧誘は一旦お休みし、まずは水分をしっかり摂って体調を整えることを優先しました。

 🌱その後のお子様の成長

支援を続けていくうちに、お子さまに素敵な変化が現れ始めました。

失敗への恐怖心から頑なに外のトイレを拒んでいたお子さまが、絵カードで手順を確認することで「これならできるかも」と園のトイレの一歩を踏み出せるようになりました。

また、ごっこ遊びでの練習が生きて、尿意を感じた段階で「先生、おしっこ」と事前に教えてくれるようになり、間に合う成功体験が自信に繋がっています。失敗しても叱られない安心感から、水分も普段通りしっかり摂れるようになり、笑顔を取り戻してくれました。

【一人で悩まず、まずご相談ください】

お子さまの行動には必ず理由があります。

「どうしてこんなことをするんだろう」とご家庭だけで抱え込まず、早期に専門の支援機関を頼ることは、お子さまの可能性を最大限に引き出す大切な第一歩です。

児童発達支援「ハッピーテラスキッズ」では、療育の専門指導員がお子さま一人ひとりの特性をしっかりと理解し、小さな「できた!」を積み重ねる(スモールステップ)療育サービスを提供しています。

柏市在住の方はもちろん、周辺の以下のエリアにお住まいの方もご利用いただけます。

  • 千葉県: 松戸市・流山市・我孫子市・印西市・鎌ヶ谷市・白井市・野田市
  • 茨城県: 取手市・守谷市

「うちの子、少し気になるかも…」「どこに相談したらいいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談くださいね。