中野教室

指導と指示について

こんにちは。
ハッピーテラス中野教室です。

夏休みが終わり、早くも1か月が経とうとしています。
通常通りのトレーニングの中で改めてお子様への関わり方について考えさせられる日々が続いております。本日は、「指導」と「指示」についてピックアップをしてお話しさせていただきます。

発達に障害のある子への「指示」の出し方

放課後等デイサービスを運営していると、「指示がなかなか通らなくて…」という相談をよくいただきます。一言で「指示」といっても、その出し方にはたくさんの工夫が必要となります。

実は、私たちは「指示」と「指導」を明確に区別して支援をおこなっています。

  • 指示: すでに一人でできることに対して、「やってね」と伝えることです。
  • 指導: まだ一人ではできないことに対して、「一緒にやってみよう」「どうやったらできるかな?」と寄り添い、サポートしていくことです。

この違いを意識せずに、何でもかんでも指示を出してしまうと、お子さんの反発を招いたり、かえって無益な声かけが増えたりします。大切なのは、お子さんが「どうすれば一人でできるのか?」を常に考え、少しずつサポートを減らしていくことです。


指示は「コミュニケーション」!

「これをやって!」と一方的に伝えるだけでは、お子さんの心は動きません。なぜそれをするのか、どうしたらできるのかを一緒に考えることが大切となります。

「なんで?」「どうして?」という言葉で、お子さんを動かそうとしていませんか?

大切なのは、お子さんが「やってみよう!」と思えるような、前向きな気持ちを引き出すことです。


指示が届くためのテクニック

お子さんの特性に合わせて、指示の出し方を工夫することで、さらに効果的な支援ができます。

1. 反抗挑戦性障害・場面緘黙のお子さんへ

「やっちゃいけない」と言われるほどやりたくなったり、本当はやりたいのに反発してしまったり…。そんな時は、指示をせず、指示をするという方法が効果的です。

「一緒にやってみようか」「どうしたらできるかな?」といった言葉で、お子さんと同じ立場で取り組む姿勢を見せることで、安心して行動できるようになっていきます。

2. 注意欠如・多動症 (ADHD) のお子さんへ

ぼーっとしている時には、指示が入りにくいことがあります。クイズや頭を使う遊びなどで事前に覚醒を上げておくと、指示が届きやすくなります。また、お子さんの状態に合わせて、声のトーンや大きさを変えることも有効になります。

3. 自閉スペクトラム症 (ASD) のお子さんへ

簡潔で明確な指示が大切です。「誰が」「何を」「どうするのか」をはっきりと伝えましょう。「〇〇さん、おもちゃを箱に戻そうね」のように、主語を明確にすると、何をすべきか分かりやすくなります。

4. 学習障害 (LD) のお子さんへ※現在は、SLD(限局性学習症)という名称に変更されています。

SLDのお子さんの特性は、外見からは見えにくいことが多いです。言葉、絵、文字など、どの伝え方が一番伝わりやすいか、さまざまな方法を試してみましょう!


指示の先に「笑顔」を

私たちは、「自信を持たせて自立をめざす!」というポリシーを掲げています。

「できた!」「楽しい!」「自分が活躍できた!」という実感を積み重ねることで、お子さんは自分に自信を持ち、自立への一歩を踏み出します。

指示を出すとき、私たちはいつもその先にお子さんの笑顔があるかを考えています!

「これをやったら、もっと楽しくなるよ」「こうしたら、こんな風にできるようになるよ」と、未来を見据えたサポートを心がけることで、お子さんたちは自ら行動できるようになります。

私たちは、一人ひとりのお子さんと向き合い、その成長を一緒に喜べることを何よりも大切にしています。 もし、お子さんの発達についてお悩みがあれば、いつでもご相談ください。

ハッピーテラス中野教室では、さまざまなお子さまへの支援をおこなっています。
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をお待ちしております。
その他、ささいな相談でも結構ですので、お気軽にご連絡ください。

今回もご覧いただき、ありがとうございました!