【発達障害のお子さま】本当に効果がでる「しつけ」のポイント
目次
感情をおさえ、まずは子どもに寄り添う
子どもが失敗したときには、大きな声を出したり、いらつきや怒りを表情や態度に出してしまったりしがちです。
これはお子さまを反発させることに繋がってしまい、保護者の方が言うことに耳をふさいでしまうことになりかねません。急に怒られることで、パニックになってしまうこともあります。
コミュニケーションがうまくいかないとき、保護者の方が感情的になりすぎているケースが少なくありません。感情が出るのをぐっとこらえて、お子さまが「話しやすく、聞き入れやすい」環境を作ることが大切です。
童話「北風と太陽」の話をイメージすると分かりやすいと思います。
北風のように相手を無理にコントロールしようとすると反発が生まれてしまいますが、太陽のように最初は優しくあたたかく接し、徐々に相手に合った柔軟な対応をすることで「自発的に行動をさせる」ことができるのです。
お子さまが失敗をしたときには、
- その行動をとった理由を聞きながら、それを受容する
- お子さまの話を遮ったり、無理に止めたりせずに、最後まで話を聞く
- お子さまが「話を聞ける」状態になったら、適切な行動を教える
この3つを心がけてみてください。
適切な叱り方については、下記の記事をご覧ください。
多忙な毎日の中で、つい感情的に子どもに接してしまいそうになることもあるかと思いますが、できるだけ「感情をおさえて、冷静に振る舞う」ことが大切です。
太陽の対応をすることで、お子さまの行動を適切にコントロールしやすくなります。
「悪い」瞬間に叱る、「良い」瞬間に褒める
発達障害の特性があるお子さまの場合、行動のあとしばらく経ってしまうと、何に対して「叱られている」「褒められている」のかが分からなくなることがあります。
行動をした、まさにそのタイミングで声がけをすることが重要です。
良くない行動をしたときには、その場で注意をすることが多いのですが、良い行動をしたときには、別のタイミングで褒めることがあります。
良い行動を定着させるために、「できた」瞬間を見逃さずに、すかさず褒めることようにしましょう。
また、褒めるときには「すごかったね!」「えらかったね!」などの表現だけではなく、具体的にどの行動がどのように良かったのかを説明するようにしましょう。特性により抽象的な表現の理解ができないお子さまもいるためです。
叱るときも同様です。どれだけ具体的に伝えるかで、お子さまの理解の度合いが変わってきます。
適切な褒め方・叱り方を保護者の方が学ぶ「ペアレントトレーニング」というものがあります。
ぜひあわせてご覧ください。
「ペアレントトレーニング」のコラムでもお伝えしたとおり、お子さまの行動には「注目」が効果を発揮することがあります。
正しくお子さまを導くためには、タイムリーな対応が大切です。
専門機関に相談するのも選択肢のひとつ
今回の記事でお伝えしたことは、発達障害のあるお子さまを成長させるためにはとても重要なポイントですが、実際やってみるとなかなか難しいものです。
お子さまのしつけだけではなく、仕事や家事などやらなければならないことが多く、時間がさけない、精神的な余裕がどうしても持てない、などのお悩みを抱える保護者の方は少なくありません。
「やったほうがいいけど、難しい」という場合には、専門機関に相談をすることもおすすめです。
「できない」ことへの工夫を見つけることや、「できる」ことの発見と定着のための反復練習などは、発達障害の特性を学んでいる専門家に相談したほうがスムーズなことがあります。
通所型の療育施設(「児童発達支援(未就学児向け)」「放課後等デイサービス(就学児向け)」)に、まずは見学・体験に行ってみるものおすすめです。
私たちハッピーテラスでも、お子さまのしつけに関するご相談を承っています。
お子さまへのアプローチだけではなく、ご家庭で実践できる療育方法をお伝えすることや、保護者の方のお悩みを個別でおうかがいすることも可能です。
サービスの利用をまだ検討していない、という方も歓迎しています。
まずはお気軽にお問い合わせください。