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中野ルーム

じっと座っていられない3歳児が「楽しく待つ」方法|現役指導員が支援事例を解説!

こんにちは!
東京都中野区の児童発達支援事業所
「ハッピーテラスキッズ中野ルーム」です。

今回は「じっと座っていられない」3歳児(年少)のAさんの事例です。
お子さまへの支援方法と、声掛けの工夫をご紹介します。

1,Aさんが座って待てない理由
2,ハッピーテラスキッズ中野ルーム「幼稚園準備コース(集団レッスン)」の支援
3,ご家庭や保育園・幼稚園でできる工夫
4,さいごに

1,Aさんが座って待てない理由

今回の事例

Aさんは、幼稚園に通う年少(3歳児)のお子さまです。
2歳のときに、「ASD(自閉症スペクトラム障害)の傾向がある」と小児科の先生にお伝えされているようでした。

保護者の方が、幼稚園の先生との面談で

・説明を聞くときに、じっと座っていられない
・ほかのクラスの子どもが遊んでいるのが見えると、教室から飛び出してしまう
・新しい活動の説明や見本を見せるときに、声を上げて走り回ってしまう

などの内容があり、ハッピーテラスキッズをご利用いただくことになりました。

ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性と「着席」できない理由

3歳児のお子さまが座っていられない(着席が続かない)理由はさまざま考えられます。

例えば、

・体幹が弱い
・(友だちのために)順番を待つ/見本を見るなどの意識が弱い
・動くことで発散したい/楽しい気持ちを表現したい
・今おこなわれている活動への理解や興味が弱い
・ほかに気になることがある

など、お子さまによってさまざまです。

今回のお子さまは、

・言葉でのやりとりが得意
・公園で、列に並んですべりだいの順番を待てない
・何度かやったことがある活動には、先生と一緒に取り組むことができる

などの様子が見られました。

職員でも相談をおこなった結果、ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性として「あるある」の、

「場面理解・状況理解」の苦手さ

が背景にあると考えられました。

場面理解・状況理解の力とは、「パッと見て、目で見て状況を理解したり、判断したりする」力とされています。今回のお子さまは、目で見て「この子たちが一列で並んでる」「あっちのグループは鬼ごっこをしている」と、素早く判断するのが苦手なようでした。

また、遊びのルールを理解する苦手さもあったため、「やることがわからない」ことが原因だと考えられました。

2,ハッピーテラスキッズ中野ルーム「幼稚園準備コース(集団レッスン)」の支援

ハッピーテラスキッズでの支援と変化

上記の「状況理解」の苦手さを支援するため、ハッピーテラスキッズの集団レッスンでは

・着席した瞬間に、「座っているね!」と言ってハイタッチする
・活動の説明の際には、得意な言葉の力を活かして「①すべりだいしてるね ②おわったら、次は平均台だね」と「状況を言葉で伝える」
・離席したときも大きく注意するのではなく、楽しい活動場面を意図的にパーティションで隠すことで「椅子に近づくと、楽しい活動が待っている」という環境設定

上記を支援方針として、支援をおこなっていきました。

最初は「走る!」「あっち!」ということも多くみられましたが、徐々に

「おいす(で)、タッチ!」
「みて!(座ってるよ!)」

と、「着席することでできる楽しさ」を大人と共有しながら過ごす様子が見られるようになりました。

その後の成長

さらに、待ち時間は「見本を見る」「説明を聞く」「順番を待つ」時間を延ばすために、

・「はやくはやく~!」「待ってるよ~」や「○○ちゃん、がんばれ~」などの「応援係」
・いすにテニスボールを貼ることで、背中をくっつけて(離席しなくても)刺激が得られるようにする
・遠くにいる先生も、「○○くん、座るのかっこいい!」「ありがとう」という声掛け

を続けることで、次第に「座って、一人で待つ」時間が延びていきました。

3,ご家庭や保育園・幼稚園でできる工夫

ポイントとしては、

・注意すれば減ることもあるが、効果は限定的
ほめられる、楽しい活動が待っているなどの「メリット」や、声掛け、感触遊び(スクイーズ・プッシュポップ)などを提示し「待ち時間を遊びに変える」
・「状況理解」が苦手なお子さまに対しては、「言葉で、ゆっくり、はっきり」と、言葉で状況を説明することを根気よく続ける
・お子さまが「今はこれがやりたい!」という気持ちを大事にして、「(今やるべきことよりも)○○がやりたかったんだね」と代弁する

などの工夫が取り入れられると、良いかもしれません。

また「イベント、体育館、行事」などの「離席」が気になる場合、視覚的に「どこに座ればいいかわからない」という「あいまいなルールの苦手さ」があるかもしれません。

その場合には「座る・立つ場所にシールを貼る」「手順表や時計を見せて、いつまでその場所にいればいいかの見通しを持ってもらう」などのサポートが必要かもしれません。

お子さまの好きなもの・発達の段階に合わせて、ご提示してみてください。

4,さいごに

今回は「じっと座っていられない、ASD(自閉症スペクトラム障害)の3歳児(年少)への支援」についてご紹介しました。

ハッピーテラスキッズ中野ルームでは、このほかにも下記の「集団レッスン(集団療育)」がございます。

・ソーシャルスキルコース
 対象:3歳児(年少)~5歳児(年長)
・小学校準備コース
 対象:5歳児(年長)


来年度(2024年4月~)の利用開始に向けた「ウェイティングリスト(待機)」連絡もお待ちしております。

ぜひ、一度ご連絡ください。

その他、ささいな相談でも結構ですので、お気軽にご連絡ください。

今回もご覧いただき、ありがとうございました!

【ハッピーテラスキッズ中野ルーム】
メール:kids-nakano@happy-terrace.com
電話:03-5328-1810

中野区
  • 中野ルーム

「新中野駅」より徒歩3分

03-5328-1810

  • 発達障害プロサポート
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