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お子さまの「頭を壁にたたきつける」行動について~原因とご家庭でできる対策~
子育ての中で、お子さまが思い通りにいかないときに、頭を壁や床に激しくたたきつけるといった行動を目にしたことはありませんか?
保護者様としては、「ケガをしないか」「どうしてこんな過激なことをするのか」と心配で胸が痛むことと思います。
今回は、このような行動の背景にある原因と、ハッピーテラスでの支援の実例を交えた対策についてお伝えします。
【具体的なエピソード】こんな様子に悩んでいませんか?
ハッピーテラスには、保護者様からこのような切実なご相談が寄せられることがあります。
- 自分の思い通りにいかない(おもちゃを取られた、遊びを切り替えるなど)と、突然激しい癇癪(かんしゃく)を起こす。
- 泣き叫ぶだけでなく、近くの壁やフローリングの床に「ゴンゴン」と音がするほど頭をぶつけてしまう。
- 普段から言葉での要求が少なく、何かあると手が出たり、体全体で激しく抵抗したりする。
「やめさせようと止めると、さらにパニックがひどくなる…」と、ご家庭で行き詰まってしまうケースは少なくありません。

【困りごとの背景にある特性とは】なぜ頭をたたきつけてしまうの?
お子さまのこの行動には、本人のわがままではなく、発達の特性に起因する3つの理由(背景)があります。
- 気持ちをうまく伝えられない「もどかしさ」
- まだ言葉が十分に発達していない時期や、自分の気持ちを言葉にするのが苦手な場合、 「嫌だ!」「もっとやりたい!」「ちょうだい!」という強い思いを言葉で表現できません。そのもどかしさから、体をぶつけるという過激な行動で SOS や要求をアピールしていることがあります。
- 固有受容感覚(筋肉や関節の感覚)の未発達
- 私たちは「固有受容感覚」という働きによって、筋肉の伸び縮みや関節の角度を感じ、力の強弱を調整しています。この感覚の育ちが未熟だと、自分の体の状態をうまく感じ取れません。そのため、あえて「頭をぶつける」という強い刺激を自分に与えることで、感覚を確かめたり、高ぶった気持ちを落ち着かせようとしたりしている(自己刺激行動)可能性があります。
- 不安やパニック
- 環境の変化や「この後どうなるか」の見通しが持てない不安から頭の中がパニックになり、自分を守るための防衛反応として行動に出てしまうこともあります。
【発達の目安と現在地】現状を正しく知る「アセスメント」
ハッピーテラスでは、保護者様からお悩みをお聞きした上で、お子さまが実際にどのようなことができるのか、事実を細かく確認する「アセスメント」を何よりも大切にしています。
激しい行動だけに目を向けて「できないこと」を悲観してしまいがちですが、丁寧に観察すると、お子さまの「現在地(できること)」が見えてきます。
- 言葉の現在地: 発語はなくても「手を伸ばして取ろうとする」など、伝えたい意思(コミュニケーションの芽)は確かにある。
- 身体の現在地: 力のコントロールは苦手だけれど、体幹や筋力自体はしっかりしている。
このように現在地を正しく知ることで、「できないことへのアプローチ」ではなく、「できている部分を伸ばして次のステップへ進む」ための具体的な計画が立てられます。

【ハッピーテラスでおこなった支援と、その後の成長】
実際にハッピーテラスで行っている支援アプローチと、お子さまたちの頼もしい成長の変化をご紹介します。
- 安全の確保を最優先
- まずはケガを防ぐため、頭をぶつけそうになったらそっとクッションを間に挟んだり、安全なマットの上へ優しく誘導したりして物理的にお子さまを守ります。
- 代わりのコミュニケーション(言葉以外)を伝える
- 発語がない・少ないお子さまには、言葉の代わりに「ちょうだい」などのマカトンサイン(ジェスチャー)を指導員が一緒にやって見せました。手のひらを上に向けて重ねるなど、簡単なサインで「要求が伝わった!」という成功体験を積み重ねます。
- 感覚を満たす「体を使った遊び」の導入
- 固有受容感覚を育み、適切な力加減を身につけられるよう、以下のような遊びを療育に取り入れました。
- 鉄棒のぶら下がり、手押し車、ジャングルジム
- 綱引き、手押し相撲(全力で力を出し、それを調節する遊び)
- 触覚へのアプローチ(「なんだろうBOX」で手探りする遊び、くすすり遊び)
- 固有受容感覚を育み、適切な力加減を身につけられるよう、以下のような遊びを療育に取り入れました。
🌱 その後の成長
支援を続けていくうちに、お子さまに素敵な変化が現れ始めました。
自分の要求が通らないとき、これまではすぐに壁に頭をぶつけていたお子さまが、指導員の顔を見て自ら「ちょうだい」の手のサインを出して気持ちを教えてくれるようになりました。
また、体を使った遊びでたくさん筋肉を刺激したことで、感覚が満たされ、イライラしたときに自分を傷つける行動(自傷行為)自体がぐっと減っていきました。
「伝わる楽しさ」を知ったことで、パニックからの切り替えも格段に早くなっています。
【一人で悩まず、まずはご相談ください】
お子さまの行動には必ず理由があります。
「どうしてこんなことをするんだろう」とご家庭だけで抱え込まず、早期に専門の支援機関を頼ることは、お子さまの可能性を最大限に引き出す大切な第一歩です。
児童発達支援「ハッピーテラスキッズ」では、療育の専門指導員がお子さま一人ひとりの特性をしっかりと理解し、小さな「できた!」を積み重ねる(スモールステップ)療育サービスを提供しています。
柏市在住の方はもちろん、周辺の以下のエリアにお住まいの方もご利用いただけます。
- 千葉県: 松戸市・流山市・我孫子市・印西市・鎌ヶ谷市・白井市・野田市
- 茨城県: 取手市・守谷市
「うちの子、少し気になるかも…」「どこに相談したらいいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談くださいね。

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