児童発達支援の1日の流れとプログラム例を紹介
児童発達支援 一日の流れ
ハッピーテラスキッズ中野教室では、1日4つの枠を設け、「個別レッスン」と「集団レッスン」をおこなっています。
レッスン予約の詳細については「Q.利用をするときは予約をするのでしょうか?」をご確認ください。
コース内容については「「好きを得意に、苦手を好きに」を目指す5つのコース」をご確認ください。
※教室や時期によって、時間割が異なりますのでご注意ください。
今回は各コースの紹介をするために、個別レッスン1枠、集団レッスン3枠を実施した場合の一日の流れをまとめました。
プログラムは実際におこなっている内容にそって、それぞれ「ねらい」を紹介します。
来所
ハッピーテラスキッズに来所!
手洗い・うがい・消毒・検温をしてから教室に入ります。
ハッピーテラスキッズの集団レッスンのプログラムは、主に年齢に応じて分かれています。お子さまの状況や発達段階を踏まえ、対象となるプログラムに参加していただきます。
10:00〜10:45 個別レッスン
お子さまの得意なこと苦手なことなど、一人ひとりに合わせて個別で療育をおこないます。
● フィードバックと小集団遊び(後半15分間)
保護者の方:
メインの指導員よりフィードバックをおこないます
個別レッスンの実際のプログラムは「個別レッスン」で紹介します。
13:00〜13:45 幼稚園準備
自分の気持ちを言葉で表現する練習や、指示に合わせて身体を動かす練習をおこないます。
プログラム内容例(詳細はをクリック)
障害物をよけたり、片足けんけんで進んだりしながら、ゴールを目指す
ねらい:
・「順番を守る」というルールを身につける
・ジャンプをして進む、輪をくぐるなどの粗大運動に取り組み、身体の動かし方や、バランス感覚を養う
果物の塗り絵をおこなう
ねらい:
・対象に合った色(例:りんご→赤、バナナ→黄色)を選択する
・塗り絵の枠を意識して色を塗り、運筆技能(クレヨンなどの筆の動かし方)を向上させる
先生の指示を聞いて、同じマークが描かれたカードを見つける
ねらい:
・ルールを理解すること、ルールを守って遊ぶことの練習をする
・口頭での指示を聞く練習をする
・ふたつの絵を見比べることで、跳躍性眼球運動技能(ある対象から他の対象に一気に視点を飛ばす目の動き)を向上させる
先生の指示に沿って、バルーンで波を作る・膨らませるなどの動きを他の児童と協力しながらおこなう
ねらい:
・先生の指示にそって、上下や前後など身体を動かすことで、動作の模倣(見て真似る)をおこなう
・布を持ち上げるときの力の入れ方や持続力を向上させる
さまざまな色の水を混ぜて、指示された色を作る
ねらい:
・色の名称を覚えること、見分ける力を養う
・利き手で筆を持ち、色を混ぜながら、反対の手で器を持つなどの協調運動をおこなう
● フィードバックと小集団遊び(後半15分間)
保護者の方:
メインの指導員よりフィードバックをおこないます
お子さま:
同じ時間帯に来所している子ども同士で小集団遊びに参加します
さまざまな「遊び」を通して、「できる!」を増やしながら達成感を得ること、できたことをみんなで喜び合うことで、楽しく学んでいきます。
14:30〜15:15 ソーシャルスキルトレーニング
集団生活を送るための基礎スキルの習得を目指し、他者を意識した行動ができるように、社会ルールの理解や周りを見て真似をするトレーニングをおこないます。
プログラム内容例(詳細は をクリック)
さまざまな道具を用いたコースにそって、跳び箱を登ったり、ゴールにボールをいれたりしながらゴールを目指す
ねらい:
・登る、しゃがむ、投げる、つかまる、ジャンプする等の粗大運動能力を向上させる
先生が絵本を読み聞かせ、物語の内容を理解し、その絵本の内容に関する質問に答える
ねらい:
・語彙を増やす
・話を聞く姿勢を身につける
・物語の状況や登場人物の気持ちを想像する力を養う
ハサミを使って紙を丸・三角・四角など形に切り抜く練習をおこなう
ねらい:
・指先を細かく動かして作業する
・協調技能(目で見ながらハサミを動かすなど目と手の両方を意識して連動させる)を向上させる
・完成形のイメージをしながら、特定の形になるように切り抜く
配達屋さん役とお客さん役に分かれて「ごっこ遊び」をおこなう
ねらい:
・役割や順番を意識する
・「OO下さい」「どうぞ」「ありがとう」等のやり取りなどコミュニケーションの練習をおこなう
● フィードバック(後半15分間)
順番を守ることや人の話を聞くことなど、人と接するときのルールを理解することで、周りの人を意識した行動を取れるようになることを目指します。
16:00〜16:45 小学校準備
小学校入学を見据え、学校生活にスムーズに適応するスキルを身につける訓練をおこないます。文字の書き方や数の概念などの基礎学習や、集団生活で必要なコミュニケーションスキルや学校生活に必要な身辺自立スキルの習得を目指します。
プログラム内容例(詳細は をクリック)
先生がカレンダーを板書したものを書き写しながら、日付の読み方や曜日の順番を覚える
ねらい:
・日付・曜日などの「時」の概念を深める
・跳躍性眼球運動技能(ある対象から他の対象に一気に視点を飛ばす目の動き)を向上させる
・運筆技能(字の書き方、鉛筆の動かし方)を向上させる。
内野(コートの中でボールに当たらないように逃げる)と外野(コートの外からボールを当てる)の2つのチームに分かれて、ボールあてゲームをおこなう
ねらい:
・ゲームのルールを理解し、ルールに従って行動をする練習をする
・集団への帰属意識(チームの一員である、仲間であるという意識)を高める
・勝ち負けのあるゲームの中で、気持ちを切り替えることを学ぶ
板に書いてある折り方の手順と、自分の手元にある折り紙を見比べながら、見本と同じものを作る
ねらい:
・跳躍性眼球運動技能(ある対象から他の対象に一気に視点を飛ばす目の動き)を向上させる
・指先を細かく動かして作業する
・手順に従って作業を進める練習をおこなう
● フィードバック(後半15分間)
発達障害の特性により、手と目を同時かつ適切に動かすこと(黒板にある指示を見ながら、手元で作業する等)が苦手なお子さまは少なくありません。小学校では「板書」で授業を進めることが多いため、練習を何度も繰り返すことで、入学後のつまずきを軽減させることを目指します。