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発達障害(ASD)の子どもの考えてることが分からない…共感能力との関係

更新日

発達障害、とくに自閉症スペクトラム障害(ASD)の特性があるお子さまを持つ保護者の方の中には

  • コミュニケーションがかみ合わないことが多い
  • 子どもが何を考えているか分からない
  • 子どもに愛されていないように感じる

といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
これは、自閉症スペクトラム障害の特性「共感能力の苦手」が背景にあることがあります。

子どもの特性を正しく理解することで、お子さまへの接し方や向き合い方を学ぶことができるだけではなく、日々感じている不安やストレスを軽減させるきっかけになります。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもの「共感能力の苦手」

「あのネコ、かわいいね!」「うん、かわいいね!」「ねー!」という会話があったとして、この会話は「共感」で成り立っています。同じネコを見て、相手と同じような感情になっているということを共有(共感)することで、楽しいコミュニケーションができるのです。

このようにコミュニケーションの基礎となる「共感」ですが、発達障害のあるお子さまは、「共感能力」に苦手があることがあります。自閉症スペクトラム障害(ASD)では、「対人関係が苦手」「空気が読めない」などが”あるある”ですが、これはASDの主な症状である「他者の視点(人がどう感じるか・どう考えるか)、場の雰囲気や文脈(暗黙のルールや、言葉や文章に含まれていない意図等)などの読み取りや想像の困難」が原因です。

「喜怒哀楽などの感情が乏しい」というわけではありません。感情や気持ちを他者と分かち合うことが苦手なのです。

この「共感」に苦手があるために、親子の間でもコミュニケーションのかみ合わなさが生じ、親は「子どものことが理解できない、何を考えているか分からない」と感じてしまうことがあります。

そもそも「共感能力」とは?

「共感能力」とはどのようなものなのか、前項の「ネコ可愛いね」の会話でなんとなくのイメージはできたかもしれません。

他にも、例えば、紙で指を切って血が出てしまった人を見たときに、自分のことではないのに「痛い!」と嫌な気持ちになったことはありませんか?これは、相手の立場に立ち、そのときに起こったことを自分に置き換えてシミュレーションができる能力があるために起こる現象です。

この「自然に相手の立場に立てる能力」こそが「共感能力」で、ASDの共感能力の苦手とは、「自然に相手の立場に立つことが難しい」と言うことができるでしょう。

母親は「共感能力」が高い?

「母親」は一般的には共感能力が高いと言われています。

赤ちゃんは言葉を話すことができないため、赤ちゃんの反応を見て、自然に気持ちを汲み取れなければ、赤ちゃんを健康に育てられません。まだ喋ることのできない子どもは、生理的欲求(例「お腹が減っている」「眠い」など)を泣くことで表します。そのため、子どもがなぜ泣いているのかを、子どもの立場になって感じることで適切に対処していく必要があります。

母親というよりも女性全般は、生物的に共感能力が男性よりも高いと言われています。

子どものことが分からない!と思ってしまう理由は?

母親自身の共感能力が高く、今までの人生で周りの人と十分に気持ちを分かち合ってこれていた場合には、自分の子どもであれば、なおさら自分と気持ちや感覚を共有できるはずだと思うのが当たり前です。母親が自分の子どもと自分を同一視してしまいやすいと言われる理由がこれです。

しかし、発達障害の特性のある子どもで共感能力に苦手があると、自然と母親の気持ちに合わせるということができにくくなります。

例えば、子どもがおやつを食べているときに「そのおやつおいしいよね」と声をかけたとき、「おいしいね!」や「そうだね!ママも食べる?」など同意を示す言葉が返ってくることを想定しますが、共感能力が低いお子さまの場合には、これに反応を示さないことがあります。

思った反応が得られなかったことで、子どものことが理解できないと感じてしまう、違和感を持ってしまう保護者の方は少なくありません。

これによって「子どものことが分からない」「子どもに愛されていないんじゃないか」という気持ちが生まれてしまいます。

しかしながら、その子たちは故意に「無視をしている」わけではないし、「おいしい」「嬉しい」「かわいい」などの感情がないわけでもありません。自分の中にはその気持ちを持っていても、それを他人と分かち合うということがよく分からないので、うまく表現できていないだけということもあるのです。

とくに共感能力の高い母親は、発達障害の特性のある子どもに対しても、自分と同じ感覚でいてくれることを期待してしまいやすいため、共感をしてくれることが当たり前で、共感がなければその感情を持っていないと捉えてしまいがちです。

発達の凸凹を正しく理解することが大切

自閉症スペクトラム障害の特性であるコミュニケーションの苦手により、呼びかけに反応しない、目が合わないお子さまは少なくありません。

これが特性によるものだと理解しなければ、育て方が悪かったのか、子どもに嫌われているのではないかなどと不安になってしまうこともあるでしょう。

しかしながら、これらが生まれながらの脳機能の特性による苦手であることを知り、子どもの理解者になることが大切です。 とは言え、特性と分かっていても、なかなか割り切ることが難しいという方も少なくないと思います。

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