児童発達支援の1日の流れとプログラム例を紹介
児童発達支援 個別レッスン
個別サポートコースでは、お子さま一人ひとりの成長や課題に合わせたアプローチをおこなっていきます。ハッピーテラスキッズでは、療育手法にはこだわっていません。お子さまにとって必要なアプローチは何かを徹底的に考え、成長テーマを決め、お子さまの特性や発達段階に応じたサポート方法で療育を進めます。
「ある日」のAちゃんとBくんの個別レッスンの内容を、それぞれのお子さまの「苦手」と「ねらい」とともに具体的に紹介しています。
1日に5〜6つ程度のプログラムに取り組みます。個別レッスンのときも、レッスンの最初と最後に「はじめの会・おわりの会」をおこないます。
Aちゃん(3歳)のある日の個別レッスン
Aちゃんは、目と手の協応作業が苦手でした。協応作業とは、目と手もしくは右手と左手で違う動作を同時におこなう動きです。例えば、目で「2つのブロックを見て」、右手と左手で「ピッタリとブロックを組み合わせる」という2つの動きを同時におこなうことに難しさがありました。
目標:協応作業の練習をおこなう
プログラム内容例(詳細は をクリック)
児童向けの鉄琴を使って、先生の真似をして、鍵盤を叩く
ねらい:
・道具の使い方を理解する
・先生の動きを模倣する
・目と手の協応作業に慣れる
平面のパズルを用いて、指示された図形を、同じマークの型にはめる
ねらい:
・つまむ動作を習得する
・指示を理解したうえで、作業に取り組む練習をおこなう
・目と手の協応作業に慣れる
赤・青・黄色のボールを、それぞれの色のついた30㎝先にあるゴールに投げ入れる
ねらい:
・色の理解を深める
・運動企画能力(ある動作をするための身体の動かし方を計画する力)を高める
・運動能力を養い、一定の距離までボールが投げられるようにする
ボールを用いて、先生と同じ動作(ある位置まで転がす、投げるなど)をする
ねらい:
・追従性眼球運動(ある対象を見るために、その動きに合わせて視線を動かす運動)を向上させる
・先生の動きを模倣する
・ボディイメージ(自分の身体に対するイメージ)を持つ
乗り物の絵本を用いて、ページめくりの練習と乗り物の名称の学習をおこなう
ねらい:
・つまむ動作を習得する
・物の名称と用途を理解する
Bくん(5歳)のある日の個別レッスン
Bくんは、身体の動かし方につまずきがあり、運動が苦手でした。また自分の要求を適切に伝えることができず、癇癪を起こしてしまうことが課題でした。
目標:ボディイメージの発達と要求表現の習得
プログラム内容例(詳細は をクリック)
平均台を使ったゲームや、手押し相撲をする
ねらい:
・バランス感覚や空間認識能力を高める
・相手に合わせた身体の動かし方や力加減を学ぶ
・「もう1回やろう!」などの要求表現を増やす
鉛筆で、縦・縦や〇△□などの枠に沿って線をなぞる練習をおこなう
ねらい:
・終始点を意識し筆を進めることで、目と手の協応作業の練習をおこなう
・鉛筆の正しい持ち方を学ぶ
同じ絵が描かれたカードを2枚ずつ用意し、同じ絵の上にカードを置くゲームをおこなう。「○○するものをちょうだい」という指示の沿って正しいものを選んで渡す練習をする
ねらい:
・物の名称の語彙を増やす
・弁別(物を見分けること・区別すること)の概念を習得する
・用途選択(物の使い道を理解し正しい対象を選ぶ)の理解を深める
・相手に対して要求をおこなう
平均台を左右の足を交互に出して渡る→両足踏切でゴムとびをする→グーパージャンプで前に進む→バランスボードに5秒立つ→スクーターボードに腹ばいになって進む
ねらい:
・動きに変化のあるさまざまな運動をおこなう
・動きの切り替え、使い分けを学ぶ
赤・青・黄色のシールの色を見分けて、3cmの枠内に2cmのシールを貼る練習をおこなう
ねらい:
・色の理解を深める
・指先を細かく動かして作業する
・目と手の協応作業に慣れる
補助線が描かれた画用紙を、線に沿って切ったり貼ったりし、観覧車を作る
ねらい:
・ハサミやノリの使い方を習得する
・指先を細かく動かして作業する
・目と手の協応作業に慣れる
さまざまな「遊び」を通して、お子さまのペースに合わせて一歩ずつ、苦手なことへのアプローチをおこなっていきます。できたときには、その場で具体的に褒めることで、達成感と自信を持てるようにサポートします。
お子さま自身が前向きに楽しんで取り組むことが、何よりも大切であると私たちは考えています。
児童発達支援 ご利用に関するよくあるご質問
児童発達支援ハッピーテラスキッズの教室にお問い合わせを多くいただく内容を、よくあるご質問形式でまとめました。
※教室によって予約方法が異なることがあります
Q. 個別レッスンは1日何名まで受けられますか?
A. ひとつの時間枠に同時に最大3名まで受け付けており、先生とお子さまのマンツーマンでレッスンをおこないます。
Q.レッスン後のフィードバックとはなんですか?
A.お子さまへの支援内容と成長について報告をします。
・その日おこなったプログラム内容・目的とねらい、その達成度合い
・個別支援計画(お子さまの療育方針や支援内容)の進捗、課題の達成度合い
・支援の中で見えてきた、新たな課題や身につけるべきスキル
・できるようになったことなどお子さまの成長について
このときに、ご家庭などでの困りごとや相談についてもうかがいます。
Q.保護者がフィードバックを受けている間、子どもは何をしていますか?
A.フィードバックをしているときには、サブの先生にバトンタッチし、同じ時間帯に来ている他のお子さまと小集団遊びをします。
小集団遊びでは、他のお子さまとのコミュニケーションをとることや、集団で遊ぶ楽しさを学ぶことを目指します。おままごと、だるまさんが転んだ、しっぽ取り、サーキットなど、さまざまな遊びに取り組みます。
Q.利用をするときは予約をするのでしょうか?
A.ご契約時に、「何曜日の何時の枠」といった形で固定の枠を決めさせていただきます。月ごとに翌月のカレンダーをお渡しいたしますので、「参加ができない日(欠席枠)」をご記入のうえ、提出していただきます。
個別レッスンの空いた枠(欠席枠)をスポットで利用することも可能です。上記のカレンダー提出時に、「スポット希望」のお申し出をしていただければ、空いた枠をご案内いたします。
集団レッスンの受講コースを変更する場合には、固定の曜日が変わります。
児童発達支援ハッピーテラスキッズでは、お子さま一人ひとりの発達に合わせた楽しく学べるレッスンで、「好きを得意に、苦手を好きに」を目指す支援をしています。
今回ご紹介したプログラムはあくまでも一例です。お子さまのこと、保護者の方のご要望をおうかがいしたうえで、最適な支援方針をご提案いたします。
実際のプログラムに参加できる、無料体験会を随時開催しております。
まずは教室に見学にきてみませんか?ご相談・ご質問などもお気軽にお問い合わせください。
先生紹介:丸山先生
それぞれの「自立」を考え、皆さんの挑戦をサポートしていきます!
入所型の障害者施設と放課後等デイサービスで10年間従事したのち、ディーキャア田町オフィスの管理者兼サービス管理責任者として発達障害のある方の就労支援に携わる。
現在は、デコボコベース株式会社が運営する柏・我孫子エリアのマネージャーとして、児童発達支援・放課後等デイサービス・就労移行支援の運営をサポート。
【保有資格:保育士】