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【専門家監修】子どものADHDとは?特徴・原因・対応を分かりやすく解説

更新日

お子さまの成長を見守る中で、「もしかしたら、ADHDかも?」「どうサポートすればいい?」と悩み、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

\ 子どものADHD特徴は?チェックリスト /

 忘れ物が多い
 落ち着きがない
 順番待ちができない

 気が散りやすい
 おしゃべりが止まらない
 かんしゃくを起こす

\ 子どものASD特徴は?チェックリスト /

 忘れ物が多い
 落ち着きがない
 順番待ちができない
 気が散りやすい
 おしゃべりが止まらない
 かんしゃくを起こす

このような行動の背景に「ADHD(注意欠如・多動症)」の特性があるかもしれません。
ADHDの特徴は、とくに幼少期から小学校中学年くらいまでは「子どもならではの行動」や「本人の性格」との見分けがつきづらく、見過ごされてしまうことがあります。

  • 年齢に見合わない行動をする
    同年代のお子さまと比較して、発達に課題を感じる
  • 何度注意をしても改善しない
    一般的なしつけや教育が通用しない

このような課題を感じている保護者の方に向け、ADHDの基本情報をまとめました。
さらに、ADHDによる困りごとの原因となる「脳の特性」を専門的な視点から分かりやすく解説します。

診断は医師によってのみおこなわれます。自己判断はせずに、医療機関にかかるようにしましょう。

発達障害(神経発達症)のお子さまへの療育を提供するハッピーテラスだからこそお伝えできる、リアルな情報もあわせてお伝えします。

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※この記事は2026年7月3日に更新されました

ADHD(注意欠如・多動症)とは?

ADHD(注意欠如・多動症)は、「不注意」「多動性」「衝動性」を主な特徴とする発達障害(神経発達症)のひとつです。

近年、思春期や大人になってから初めて症状があらわれる「思春期発症のADHD」が存在することが明らかになり、従来のADHDの特性(症状)とは異なるものの、後天的なADHDのひとつと考えられるようになってきました。
この記事では従来のADHDにフォーカスした内容をお伝えします。

ADHDの主な特性のイメージ図

ADHDの定義は?

文部科学省は、ADHDを以下のように定義しています。

ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。
また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

文部科学省|学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(ADHD)及び高機能自閉症について

脳の特性によるものであるため、保護者の方のしつけやお子さまの本人の努力不足が原因ではありません。お子さまの特性にあわせて適切なアプローチをすることで、困った行動を軽減させることができます。

「得意なことを褒めて伸ばします!」と説明するスタッフと説明を聞く親

具体的な症状は「ADHDの主な特徴・症状」で詳しく紹介します。

発達障害(神経発達症)とは?

発達障害は、生まれながらの脳機能・神経系の障害とされています。
近年では、国際的な診断基準であるDSM-5(DSM-5-TR)やICD-11の改訂にあわせて「神経発達症(Neurodevelopmental Disorders)」と呼ばれることも増えてきています。生まれつきの脳機能・神経系の特性であることから「障害」ではなく「症」が適切であるという考え方によるものです。

DSM-5やICD-11のイメージ図

ADHDを含む発達障害は、研究が進むにつれ、定義が書き換えられることがあります。この記事では、現在の日本の法律にあわせ、「発達障害」と表記します。

ADHDの原因は?

ADHDの根本的な原因は、まだ完全には解明されていません。
現在の研究では「遺伝的要因」と「環境要因(親の出生時の年齢、大気汚染、妊娠中の喫煙・発熱など)」が複雑に相互作用して、脳の発達に影響を与えると言われています。その結果、脳の一部の機能低下や神経伝達物質の不足などが起こり、特性が生じると考えられています。

詳しくは「ADHDの脳の特性とは?」で詳しく説明します。

「発達障害は遺伝する?」と聞かれることがありますが、親に発達障害があっても、子どもに必ず遺伝するわけではないことが明らかになっています。

ADHDの主な特徴・症状とは?

ADHDの主な特徴・症状について、国際的な診断基準となる、精神疾患の診断・統計マニュアル「DSM-5-TR」をもとに、分かりやすく解説します。

ADHDの診断基準は?

DSM-5-TRによるADHDの診断基準は以下よりご確認ください。
少し難しい表現で書かれていますが、「不注意グループ(9項目)」「多動・衝動性グループ(9項目)」の計18項目のうち、「6か月以上継続してみられる症状が各グループで6項目以上あるか」が診断のポイントになるということです。

DSM-5 TRによる臨床基準

DSM-5-TRの診断基準には、9つの不注意症候と9つの多動性・衝動性症候が含まれている。この基準による診断には、6つ以上の症候が1つのグループまたは各グループのものである必要がある。また、症状は以下の条件を満たす必要がある:

  • しばしば6カ月以上認められる
  • 患児の発達水準から予測されるよりも著しい
  • 少なくとも2つ以上の状況(例:家庭および学校)でみられる
  • 12歳前に(少なくともいくつかの症状が)みられる
  • 家庭、学校、または職場での機能を妨げている
  • 不注意症状:

  • 細部に注意を払わない、または学業課題やその他の活動を行う際にケアレスミスをする
  • 学校での課題または遊びの最中に注意を維持することが困難である
  • 直接話しかけられても聴いていないように見える
  • 指示に従わず、課題を最後までやり遂げない
  • 課題や活動を順序立てることが困難である
  • 持続的な精神的努力の維持を要する課題に取り組むことを避ける、嫌う,または嫌々行う
  • しばしば学校の課題または活動に必要な物を失くす
  • 容易に注意をそらされる
  • 日常生活でもの忘れが多い
  • 多動性・衝動性症状:

  • 手足をそわそわと動かしたり、身をよじったりすることが多い
  • 教室内またはその他の場所で席を離れることが多い
  • 不適切な状況で走り回ったり高い所に登ったりすることがよくある
  • 静かに遊ぶことが困難である
  • じっとしていることができず、エンジンで動かされているような行動を示すことが多い
  • 過度のおしゃべりが多い
  • 質問が終わる前に衝動的に答えを口走ることが多い
  • 順番を待てないことが多い
  • 他者の行為を遮ったり、邪魔をしたりすることが多い
  • 不注意優勢型と診断するには、6つ以上の不注意の症候が必要である。多動性・衝動性優勢型と診断するには、6つ以上の多動性・衝動性症候が必要である。混合型と診断するには、不注意と多動性・衝動性のそれぞれで6つ以上の症候が必要である。

    診断に関する参考文献
    1.Wolraich ML, Hagan JF Jr, Allan C, et al: Clinical Practice Guideline for the Diagnosis, Evaluation, and Treatment of Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder in Children and Adolescents [published correction appears in Pediatrics 2020 Mar;145(3):]. Pediatrics 144(4):e20192528, 2019.doi:10.1542/peds.2019-2528
    2.Izzo VA, Donati MA, Novello F, Maschietto D, Primi C: The Conners 3-short forms: Evaluating the adequacy of brief versions to assess ADHD symptoms and related problems. Clin Child Psychol Psychiatry 24(4):791–808, 2019.doi:10.1177/1359104519846602

    DSM-5 TRによる臨床基準

    DSM-5-TRの診断基準には、9つの不注意症候と9つの多動性・衝動性症候が含まれている。この基準による診断には、6つ以上の症候が1つのグループまたは各グループのものである必要がある。また、症状は以下の条件を満たす必要がある:

  • しばしば6カ月以上認められる
  • 患児の発達水準から予測されるよりも著しい
  • 少なくとも2つ以上の状況(例:家庭および学校)でみられる
  • 12歳前に(少なくともいくつかの症状が)みられる
  • 家庭、学校、または職場での機能を妨げている
  • 不注意症状:

  • 細部に注意を払わない、または学業課題やその他の活動を行う際にケアレスミスをする
  • 学校での課題または遊びの最中に注意を維持することが困難である
  • 直接話しかけられても聴いていないように見える
  • 指示に従わず、課題を最後までやり遂げない
  • 課題や活動を順序立てることが困難である
  • 持続的な精神的努力の維持を要する課題に取り組むことを避ける、嫌う,または嫌々行う
  • しばしば学校の課題または活動に必要な物を失くす
  • 容易に注意をそらされる
  • 日常生活でもの忘れが多い
  • 多動性・衝動性症状:

  • 手足をそわそわと動かしたり、身をよじったりすることが多い
  • 教室内またはその他の場所で席を離れることが多い
  • 不適切な状況で走り回ったり高い所に登ったりすることがよくある
  • 静かに遊ぶことが困難である
  • じっとしていることができず、エンジンで動かされているような行動を示すことが多い
  • 過度のおしゃべりが多い
  • 質問が終わる前に衝動的に答えを口走ることが多い
  • 順番を待てないことが多い
  • 他者の行為を遮ったり、邪魔をしたりすることが多い
  • 不注意優勢型と診断するには、6つ以上の不注意の症候が必要である。多動性・衝動性優勢型と診断するには、6つ以上の多動性・衝動性症候が必要である。混合型と診断するには、不注意と多動性・衝動性のそれぞれで6つ以上の症候が必要である。

    診断に関する参考文献
    1.Wolraich ML, Hagan JF Jr, Allan C, et al: Clinical Practice Guideline for the Diagnosis, Evaluation, and Treatment of Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder in Children and Adolescents [published correction appears in Pediatrics 2020 Mar;145(3):]. Pediatrics 144(4):e20192528, 2019.doi:10.1542/peds.2019-2528
    2.Izzo VA, Donati MA, Novello F, Maschietto D, Primi C: The Conners 3-short forms: Evaluating the adequacy of brief versions to assess ADHD symptoms and related problems. Clin Child Psychol Psychiatry 24(4):791–808, 2019.doi:10.1177/1359104519846602

    診断は医師によってのみおこなわれます。「ADHDかもしれない」と思った場合には、自己判断せずに小児科、児童精神科、小児神経科などの医療機関にかかるようにしてください。
    次に、ADHDの主症状「不注意」「多動性」「衝動性」について、分かりやすく紹介します。

    不注意

    不注意とは、適切な場面や場所で注意を向けることや、集中をしつづけることが難しい状態を指します。

    不注意の代表例

    ● 気が散りやすい
    ● 忘れ物や失くし物が多い
    ● 片付けが苦手

    家にランドセルを忘れて登校する女児
    不注意の代表例

    ● 気が散りやすい
    ● 忘れ物や失くし物が多い
    ● 片付けが苦手

    家にランドセルを忘れて登校する女児

    多動性

    多動性とは、落ち着きがなく、じっとしていることが難しい状態を指します。

    多動性の代表例

    ● 授業中に立ち歩く
    ● 手遊びが止まらない
    ● 不適切な場面で騒ぐ

    席を離れる子ども
    多動性の代表例

    ● 授業中に立ち歩く
    ● 手遊びが止まらない
    ● 不適切な場面で騒ぐ

    席を離れる子ども

    衝動性

    衝動性とは、自分の行動や感情を抑制することや制止することが難しい状態を指します。

    衝動性の代表例

    ● 順番待ちができない
    ● つい手が出てしまう
    ● ダメだと言われたことをする

    友達の肩をはたく男児
    衝動性の代表例

    ● 順番待ちができない
    ● つい手が出てしまう
    ● ダメだと言われたことをする

    友達の肩をはたく男児

    ADHDの3つのタイプ

    ADHDには、不注意優性型、多動・衝動優位型、混合型の3つのタイプがあります。

    ① 不注意優勢型
    不注意の特徴が強い。多動性・衝動性があまり目立たないタイプ。比較的女児に多い傾向。

    ② 多動・衝動性優勢型
    多動性・衝動性の特徴が強い。不注意はあまり見られないタイプ。比較的男児に多い傾向。

    ③ 混合型
    不注意と多動・衝動性すべての特性がみられるタイプ。3つの中で最も多い。

    3つのタイプの中では、③混合型が最も多く、「ADHD」とはどれか一つの症状に限定されるのではなく、いくつか混合している可能性があるということです。

    さらに、「ADHD」の診断であっても、「ASD(自閉スペクトラム症)」の特性がみられることも少なくありません。特性は十人十色であるため、お子さまの症状や困りごとが何かを見極めていくことが重要です。

    年齢別|ADHDの特徴は?どんな困りごとがみられる?

    お子さまの年齢別に、ADHDの特性によって見られる「よくある行動」を紹介します。
    発達に課題があるお子さまへ療育を提供するハッピーテラスのプログラム最高品質責任者であり、ADHDのあるお子さまへのサポート歴15年以上の「北川先生」のリアルな経験を交え、紹介します。

    同じ実年齢でも「発達年齢」はお子さま一人ひとり異なります。とくにお子さまが小さいうち(3歳くらいまで)は、個人差が大きいと言われています。「年齢別」の特徴を紹介していますが、お子さまの「発達年齢」に合わせてチェックしてみてください。

    幼児期|保育園・幼稚園児(1~6歳)

    幼児期は、特性の有無を問わず「視野が狭い(目の前にあるものにしか注意が向けられない)」「危険なことの未学習(やってはいけないこともやってしまう)」「活動性が高い(じっとしていられず動き回る)」「感情表現がストレート(怒る・泣く等)」「自分の欲求を通そうとする」といった行動が一般的に多くみられます。そのため、年齢相応の行動とADHDの特性との見極めが難しい時期です。

    成長とともに徐々に、周囲のお子さまと比較した際に発達の課題を感じる場面が出てくるようになります。

     不注意

    ※この時期の「不注意」は年齢や性格によるものだととらえられ、注目されないことが多い

     多動性

     じっとしていることが苦手で動き回る
     座ったまま話を聞くことができない
     話し出すと止まらない
     色んなものに触ったり、登ったりする
     お昼寝しない・夜寝ない(睡眠時間の短さや不安定な睡眠パターン)

     衝動性

     大人の手をふりきって走り出す、飛び出す
     遊具や遊びの順番を待てない
     やりたいこと・欲しいものを我慢できない
     かんしゃくが出やすい(暴れる、物を投げる・壊すなど)
     遊びが乱暴(他児をつきとばす、他児の持っている物をいきなり取り上げるなど問題行動として注目されることがある)

    滑り台の順番を守らず、横入りしてしまう男児

    学童期|小学生(6~12歳)

    小学校に入学すると、集団生活の中で決められたルールを守らなければならない場面が増えます。それに伴い、授業中に立ち歩く、持ち物や宿題を忘れる、友達とのトラブルが生じるなどの困りごとが顕著に見えはじめます。

    ADHDの診断を受ける年齢として最も多いのが小学校中学年(8歳ごろ)と言われていますが、これは学校生活での困難がはっきりと現れ、周囲が発達の課題に気づきやすくなるためです。

     不注意

     忘れ物・失くし物が多い
     よそ見が多い、気が散りやすい
     宿題や約束を忘れる
     話を聞き洩らすことが多い
     ケアレスミスが多い

     多動性

     授業中に立ち歩く
     おしゃべりが止まらない
     いつも体をもじもじ、あるいはそわそわと動かしている
     物の取り扱いが極端に雑
     道路へ突然飛び出すなど突発的な行動をする

     衝動性

     黙っていないといけない場面で話し出してしまう
     思いつきで唐突に行動してしまう
     ルールを守れない、順番を待てない
     気になるもののほうに引き寄せられてしまう
     他児にちょっかいを出す、暴言や暴力など攻撃的な行動をする

    体育の時間にやったサッカーのことを考えて、授業中に席を立ってしまう男児

    思春期・青年期|中学生・高校生(12~19歳)

    中学生や高校生になると、目に見える「多動・衝動性(むやみに走り回る、授業中に立ち歩くなど)」は徐々に治まってくることが多いです。一方で、年齢とともに、身の回りのことを自分自身でおこなう必要性が出てくることで「不注意」の特性が目立ちやすくなります。

    人間関係の複雑化・学習内容の高度化などによって、特性と環境のミスマッチが起こりやすくなり、失敗体験が重なることがあります。自己肯定感の低下や不登校、抑うつなどの二次障害につながりやすいデリケートな時期です。

     不注意

     遅刻が多く、時間にルーズとみられやすい
     話を聞いていないように見える
     作業の途中で別のことをはじめる
     片付けや整理整頓が苦手
     時間管理が苦手で、予定時間や提出期限を守れない

     多動性・衝動性

     体をもじもじ・そわそわと動かしていて落ち着きがない
     相手の話を最後まで聞けず、途中で発言してしまう
     余計なことまで話してしまう
     無駄な買い物が多い
     性的な問題行動がみられる
     スケジュールを立てることや、予定通りに行動することが苦手
     すぐに感情的になりイライラしたり、怒ったりしてしまう

    気に入らないことがあり急にスマホを投げつける女子高生と、それを見てびっくりする隣の席の同級生

    青年期以降|成人

    社会に出ると、就職や一人暮らしなど「自立」が求められるようになります。自分でやらなければならないことが増える一方で、特性によって「どうしてもできない・苦手」があるために、自己嫌悪に陥ることも少なくありません。

    学生時代には気にならなかった特性が、社会人になり、仕事のミスや対人関係トラブルとして見られ始めるケースもあります。周囲からのサポートがなくなる、社会から求められることが多くなることで、特性が表面化し、大人になって初めて「ADHD」に気づく方も多いです。

    ※みられる特性自体は「中高生」のときと大きく変わりません。

    ADHDの特性で仕事がうまく進まず困っている女性

    ADHDを含む発達障害の症状は、年齢によって「変化する」「目立つようになる・目立たなくなる」とDSM-5-TRでも定義されています。

    大人になると「多動・衝動性」は減少し、「不注意」は成人期以降も持続する傾向があると言われています。
    年齢を重ね、周囲からも見えやすい「多動・衝動性」が落ち着くことで、「ADHDが治った」と周囲がとらえてしまうことがありますが、ADHDは先天的な特性であるため、特性自体がなくなることはありません。見えづらく分かりづらい「特性による困難」があることを周囲は理解する必要があります。

    【参考】ADHDの特徴は性別によって異なる?

    生まれ持った性別によって「症状が決まる」ということはありませんが、性別による違いは多くの研究で明らかになっています。
    ADHDの子どもにみられる性差は以下のとおりです。

    • 女児
      男児よりも「不注意優勢型」が多い傾向。やる気が出づらいことにより、学力低下や抑うつ感情などを引きおこし、二次障害として、うつや不安障害など精神的な症状が現れやすいことが指摘されている。
    • 男児
      女児よりも「多動性・衝動性優勢型」が多い傾向。わかりやすく目立った行動上の問題が現れやすいといわれている。

    さらに詳しく説明していきます。

     ADHD|性差によってみられる特性・二次障害

    多動・衝動性男児 > 女児
    不注意女児 > 男児
    うつ・不安障害女児 > 男児
    行為障害・反抗挑戦性障害男児 > 女児
    身体的な攻撃性男児 > 女児
    言語的な攻撃性(いじめや罵り等)女児 > 男児

    米国精神医学会が発行する「DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版)」によると、ADHDの男女比は以下の通りとされています。

     ADHD|子ども・大人の男女比

    小児期男児 2:女児 1
    成人期男児 1.6:女児 1

    このように、子どもの頃は男児の割合が多いものの、大人になるとその差が縮まる傾向にあります。このデータから読み取れるのは、「女性は大人になってから初めてADHDの診断を受けるケースが多い」ということです。その背景には、女性のADHDは「不注意」の特性がみられやすく、逆に「多動・衝動性」が目立たないことで問題行動がみられず、子どものうちは周囲に気づかれにくいという要因が大きく関わっています。

    生まれ持った性別にかかわらず、お子さまによってみられる特性はさまざまですが、傾向をとらえておくと、お子さまへの理解がより一層深まります。

    衝動を抑えられず地団駄を踏んで怒る男児と、勉強をするために机に向かうがやる気が出ずボーッとする女児

    参考 : 注意欠如多動症(ADHD) – 19. 小児科 – MSDマニュアル プロフェッショナル版

    困りごとはなぜ起こる?ADHDの脳の特性とは?

    「ADHDの原因は?」で、ADHDの特性は、脳の一部の機能低下や神経伝達物質の不足によって起こるものだとお伝えしました。「脳機能」や「神経伝達物質」と聞くと、専門的で小難しいイメージを持たれる方も多いと思いますが、ADHDの脳の特性を知っておくことで、お子さまの困った行動の原因を理解しやすくなります。
    具体的例に沿って、イラストを用いて分かりやすく説明します。

    いずれの例も、一見すると「特性の有無を問わず、多くの子どもに見られるのでは?」と思われてしまいがちですが、特性によるものの場合は「お子さま本人の努力や気合では、どうしようもない」状態です。周囲のサポートや特性への工夫がないと「解決できない」ものかどうかが、見極めるための最大のポイントです。

    あらわれる特性はお子さま一人ひとり異なるため、参考としてお読みください。

    脳機能の低下

     行動や思考を制御する機能の低下

    判断や抑制をつかさどる脳の部位の機能低下により、行動や思考のブレーキが効きにくくなる。
    脳の特性と本人の性格の掛け合わせにより、行動のブレーキが効かない、過集中、行動の切り替えができないなど、個々の症状がみられる。

    イラストで事例解説!

    やめたくてもやめられない

    母親にゲームをやめるよう怒鳴られているにも関わらず、ゲームを終われずやり続けてしまう男子

    「子どもがゲームをやめない」はあるあるですが、ADHDの特性によって拍車がかかることがあります。
    お子さま自身も「やめなければならない」ことは理解しているのに、脳の特性によって「どうしてもやめられない」状態に陥ってしまうのです。

    頭の中では「やめなきゃ!」と思っているのに、自分で行動の抑制が効かずゲームを終わらせられない男子

    「今すぐにやめないと、ゲームを没収される」と頭の中で警鐘が鳴っているものの、それでもどうしてもゲームを終えることができません。
    特性のない子どもの場合は「自分の意思でゲームを続けている」ことが多いのですが、特性がある子どもの場合には「やめたいのに、やめられない」状態になることがあります。自分でも行動の抑制ができないのです。

     脳の報酬系回路の機能の低下

    意欲や快感を得ることや感情の動きに影響を与える「報酬系機能」の低下により、やる気が出ない、感情が不安定になる、衝動的になる、依存症(ゲームやSNS等)などがみられることがある。

    イラストで事例解説!

    やる気スイッチの切り替えが困難

    親も怒っていて、今日が夏休み最後だとわかっているのに、全くやる気が出ず宿題が進まない女子

    「提出日のギリギリまで宿題をやらない」もお子さまの困りごとあるあるですよね。一見すると「特性の有無を問わず、誰にでも当てはまる」とみえてしまいますが、ADHDがある場合には、周囲の人が思っている以上に「どうしてもできない」状態なのです。

    「やらないと後で後悔する(叱られる)・今すぐやらないといけない(間に合わなくなる)」と頭では分かっているのに、脳の特性による「やる気が出ない」「先延ばしグセ」が起こってしまいます。

    大好きなゲームにすぐ飛びつく女子とそれを見て呆れる母親

    「気が進まないことには、取り組むことがまったくできない」、その一方で「好きなことには、すぐに取り組める」という特徴もみられます。さらに、好きなことへは「類まれなる集中力」をみせることも。
    報酬系機能が低下している場合には、「嫌いなこと・好きなこと」への対応のギャップが非常に大きいために「わがままな子」だと捉えられてしまいがちですが、お子さま本人にはコントロールが効かない状態に陥っているため、周囲のサポートが必要です。

    神経伝達物質の不足

    神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンなどの不足により、集中力や記憶力の低下、意欲・気力の低下、気分の落ち込み、ストレスを抱えやすい、睡眠障害などがみられることがある。

    イラストで事例解説!

    注意を持続させることの困難

    集中力の低下により親からのお説教に集中できず、ボーッとしてしまう男子

    ADHDの主症状「不注意」に関わる脳の特性です。適切な対象に注意を向けられない、注意を継続できないなどがみられることがあります。

    保護者の方からの「お説教」に集中できず、話が右から左へ流れてしまっています。決して「声が聞こえていない」わけではないのですが、話の内容について考えることができないのです。音は入ってきているが、話が入ってこないということです。

    母親が激怒して上げた大声にビックリして体を跳ね上げて大きな声を出してしまう男子

    普段は脳が低覚醒で「ぼーっとしてしまう」傾向がありますが、ストレスや刺激を感じるとノルアドレナリンが過剰に放出されることがあります。

    話を聞いていない子どもに対し、大きな声で叱責をすると、極端なまでに強い反応を示すことがあります。「強く叱らないと言うことを聞かない」と思われてしまいがちなのですが、お子さまにとっては強い負担がかかっている状態であるため注意が必要です。

    ワーキングメモリーの弱み

    脳の一時的な記憶の置き場であり、作業場でもあるワーキングメモリーの機能の低下により、忘れっぽい、複数の指示を出されると混乱する、臨機応変な対応ができないなどがみられることがある。

    イラストで事例解説!

    情報量が多いと処理ができない

    父親に、準備ができていないことを矢継ぎ早に言われるが、情報の処理が追いつかずフリーズする女子

    お子さまがスマホやゲームばかりして、やるべきことがひとつも終わっていないときに「○○をまだしてないよね?!△△も!□□も!」と複数の「できていないこと」を一度にまとめて注意をした経験がある方も多いと思います。

    ワーキングメモリーに課題がある場合には、一度にたくさんの情報が入ってくると、脳内で処理しきれず「今何を怒られているか、何をしないといけないか」が分からなくなり、混乱してしまうことがあります。

    父親が確認する項目を1つずつ伝えて、やることが理解できた女子

    確認や指示の理解ができないわけではなく、「ひとつのこと」しか記憶できなかったり、注意が向けられなかったりするため、お子さまの理解のスピードにあわせることが大切です。

    また、タスクを分解して伝えることも必要です。例えば、「翌日の支度(学校の準備)」は、着ていく服を用意する・時間割通りの教科書をランドセルにしまう・連絡帳を見て持ち物をそろえる等の複数の工程があります。どこまで何をやったのか忘れてしまうことがあるため、一つずつチェックができるようにする工夫が必要です。さらに口頭で伝えるだけではなく、何度も繰り返し確認ができるようにメモを渡すのもよいでしょう。

    ADHDによる困りごとが「お子さま本人の努力」や「保護者の方のしつけ方」によるものではないことをご存知の方もいるかと思いますが、脳の特性を知ることで更に理解が深まったのではないでしょうか。
    頑張りや気合だけでは「どうしても止められない/できない」のです。特性にあわせたアプローチをすることが必要です。

    ADHDへの対処法は?治療と家庭での接し方

    「ADHDと診断されたけど、どうすればいい?」とお悩みの保護者の方に向け、お子さまへのアプローチ方法について紹介します。
    ADHDをはじめとする発達障害は、生まれつきの脳機能・神経系の特性によるものであるため、特性そのものをなくす=根本的に直すことは難しいとされています。
    お子さま自身や保護者の方が、特性を理解し、特性との付き合い方を学んでいくことが重要です。

    ADHDの治療法は?

    ADHDの治療には、主に「薬物療法」と「心理社会的なサポート(行動療法など)」があります。

     薬物療法

    ADHDの中核症状(不注意・多動性・衝動性)への効能・効果が承認されている薬があります。
    一方で、薬は症状を根治するものではなく、一時的に症状を抑えるものであり、薬物療法だけではなく「心理的社会アプローチ」と併用をしていく必要があります。

    代表的なADHDの承認薬

    ● コンサータ(メチルフェニデート塩酸塩徐放錠)
    ● ストラテラ(アトモキセチン塩酸塩)
    ● インチュニブ(グアンファシン塩酸塩徐放性製剤)
    ● ビバンセ(リスデキサンフェタミンメシル塩酸)

    ADHDは日々の研究により、より効果がある・副作用が少ない新薬や治療法が開発されています。

    ADHD治療法のトレンド情報

    ※2026年6月時点

    ● 「センタナファジン」は大塚製薬が、新薬承認申請・審査中(2026年7月~)の新薬で、ADHDの中核症状に最も強い効果があると期待されています。
    ● 「エンデバーライド(ENDEAVORRIDE)Ⓡ」は、塩野義製薬が2026年6月より販売開始した、子どものADHD向けの治療アプリです。

    薬の説明をする病院の先生と、それを聞く親子

     心理社会的なサポート(行動療法など)

    「心理社会的」とは、気持ちなどの精神面や、生活環境に起因するものを指し、お子さまの社会生活をサポートするためにおこなう治療法(療育)です。
    具体的には、行動療法、保護者支援、環境調整の3つがあります。

     本人に対しての「行動療法」
    ADHDの特性による困りごとを減らすための、お子さまに対する心理療法です。

    プログラム例

    ● 認知行動療法(CBT)
    お子さまの考え方や認知に働きかけ、気持ちを楽にしたり、行動コントロールをしたりすることを目指す

    ● 応用行動分析(ABA)
    お子さまの行動の原因と結果を客観的に捉え、行動を変えることを目指す

    ● ソーシャルスキルトレーニング(SST)
    社会で暮らしていくための対人スキル習得を目指す

     保護者の方への支援
    子育てに取り組む保護者の方が、お子さまとの適切な関わり方(指導の方法や褒め方など)を学ぶことや、子育てにおける困りごとの解消に向けたサポートです。

    プログラム例

    ● ペアレントトレーニング
    保護者の方が、療育に関する知識やスキルを身につけ、お子さまに指導できるようになること目指す

     環境調整
    お子さまの特性に応じて、生活環境を整え、困難さの解消や軽減を目指します。

    環境調整の例

    ● 集中して作業ができるように、パーテーションを設置する・机の上を片付ける
    ● 忘れ物をしないように、持ち物チェックリストを用意する

    癇癪を起こす子どもについてスタッフに相談する父親

    一般的に、推奨される治療の方針は年齢によって異なるとされています。

     未就学(~6歳)のお子さま
    治療の初期は「行動療法」。効果がみられないとき、症状が重い(本人や周囲にとって危険な行動がみられる)ときには、「薬物療法」を検討。

     学齢期(小学校1年生~)のお子さま
    「行動療法」と「薬物療法」を併用する。

    ADHDの治療について詳しく知りたい方は、以下のコラムをあわせてお読みください。

    参考 : 注意欠如多動症(ADHD) – 19. 小児科 – MSDマニュアル プロフェッショナル版

    ADHDのお子さまへ家庭でできるサポートは?

    ADHDがあるお子さまが、日常生活における「困りごと」を減らすためには、ご家庭内でのサポートも不可欠です。
    特性をふまえ、お子さまの「できる」を増やすためのフォローをしていきましょう。

    ADHDのあるお子さまをサポートするときのポイントを紹介します。
    お子さまによって特性や困りごとが異なるため、適切なサポート方法はさまざまです。参考としてご覧ください。

    今回はポイントをピックアップして紹介します。詳しくは関連コラムをご覧ください。

     伝え方の工夫

    ADHDの「注意がそれやすい」「話を聞き続けることが苦手」などの特性にあわせた伝え方をするようにしましょう。

    • 簡潔に分かりやすく伝える
    • 注意をひいてから話す
    • その場ですぐ「褒める、指摘・注意をする」

    詳しくは発達障害のあるお子さまへの接し方・伝え方のコツ【事例で紹介】をご覧ください。

     「困りごと」に合わせた家庭内アプローチ

    「これさえやっておけば、特性による困りごとすべてが解決する!」といった魔法のような対処法はなく、具体的な課題ごとにスモールステップで解決を目指していくのがセオリーです。

     先延ばしグセがある場合

    • 行動スケジュールを一緒に立てる
    • 集中できる環境を作る
    • 「やりたい」と思わせるようにする
    工作完成までの段取りとスケジュールを立てる親子

    詳しくは「先延ばしグセ」のある子どもをやる気にさせる|ADHDをご覧ください。

     ゲーム障害などの依存症がみられる場合

    • まずは話を聞いてみる(行動を否定せず、ゲームをやめられない理由を聞く)
    • 事前にルールを決める
    • ルールを守れたときに褒める
    寝る前の1時間だけ、タイマーをつけるからゲームをやりたいと提案する女子高生に、それならいいよと承諾する母親

    依存症については発達障害のある子どもは依存症になりやすい? 脳の特性との関係、
    ゲーム障害については発達障害のあるお子さまに多いゲーム障害|家庭での対策は?をご覧ください。

    今回は一例を紹介しましたが、このほかの困りごとについても「でこぼこらむ」で紹介をしています。

     保護者の方が特性への理解を深める

    いわゆる「子育ての一般論」がADHDなどの発達障害のお子さまには通用しないことがあります。
    お子さまの特性を知り、特性に応じたアプローチをすることが大切です。
    しつけのポイントは以下です。保護者の方が持つべき「心構え」ともいえます。

    • 「できない」ではなく「できた」に注目する
    • 感情をおさえ、まずは子どもに寄り添う
    • 「悪い」瞬間に指摘する、「良い」瞬間に褒める
    学校の支度をする女児と、準備ができたことを確認しに来た母親

    詳しくは【発達障害のお子さま】本当に効果がでる「しつけ」のポイントをご覧ください。

     療育の検討

    ADHDや発達障害のことを学んだり、お子さまの特性のことを理解したり、特性への対策を講じたりすることの必要性をお伝えしましたが、非常に専門性が高いもののため、ご家庭の中だけでは難しいと感じられた方も多いと思います。
    そんなときに頼ることができるのが「療育施設」です。

    療育とは、障害のあるお子さまやその傾向・可能性のあるお子さまに対し、将来の自立した生活と社会参加を目指すために、一人ひとりの発達の段階や状況、障害の特性に応じたアプローチをおこなうことを言います。
    さらに、お子さまに対してだけでなく、その保護者の方へのサポートもおこないます。

    詳しくは療育とは?受けるべきか悩んでいる保護者の方へをご覧ください。

    支援計画について保護者に説明する先生

    ADHDのお子さまの「二次障害」を防ぐために

    ADHDの特性によって引き起こされる困りごとは、お子さま本人にとっては「どうしようもないこと」である場合がほとんどです。それにもかかわらず、叱られる・からかわれる、失敗体験を繰り返すなどのネガティブな体験が重なることで「自分はダメな人間なんだ」と自己肯定感が著しく低下することがあります。

    自己肯定感の低下や、心のダメージの蓄積によって、精神疾患(うつ病や不安障害など)や行動上の問題が起こることを「二次障害」と言います。二次障害は、できるだけ早期に予防することが何より大切です。
    「早めの気づき」と「適切なサポート」がお子さまの心を守るうえで重要になります。

    心が傷ついた子供

     ADHDと「不安・ストレス」の関係性

    ADHDのある子どもは、精神を安定させる働きがある「セロトニン」の分泌量が少ないという研究結果がでています。その結果、不安やストレスを抱えやすいと言われています。

    詳しくは発達障害のある子どもは不安やストレスを感じやすい?をご覧ください。

     ADHDと「反社会的行為」の関係性

    ADHDのある子どもが適切な対応を受けられず、自尊心を育むことが難しかった場合に、「反抗挑戦性障害(反抗挑発症)」や「行為障害(素行症)」など、反社会的行為を特徴とする二次障害に進行してしまう傾向があることが多くの研究機関で指摘されています。

    もちろん、ADHDがあるからといって、すべての子どもが反社会的な行動をとるわけではありません。社会的に相応しくない行動がみられたときには、お子さまからのSOSサインが出ているととらえるようにしましょう。

    参考:原田謙. ADHDと反社会的行動. 発達障害研究,2012.
    高機能広汎性発達障害にみられる反社会的行動の成因の解明と社会支援システムの構築に関する研究|石井 哲夫(社団法人日本自閉症協会)|厚生労働省科学研究成果データベース

    タバコをやめなさいと言う母親とケンカする中学生男子

    二次障害の最大の原因は、お子さまの自己肯定感の低下とされています。
    予防をするための3つのポイントをお伝えします。

    • きっかけとなる「失敗体験」を減らすこと
    • 「成功体験」を増やし自信を持たせてあげること
    • 特性に応じたサポート(配慮や支援)をすること

    詳しくは発達障害の子どもと二次障害|早期予防が大事【事例紹介】をご覧ください。

    ADHDかもしれないと思ったら?相談先と診断について

    「うちの子は、もしかしたらADHDかもしれない」と不安を抱えている方、診断を受けることを検討している方に向け、相談先や診断に関する情報を紹介します。

    ADHDは先天的な特性であり、幼児期から兆候がみられます。一方で、3~7歳くらいまでの子どもは特性の有無を問わず、好奇心が旺盛で目の前のことに夢中になりやすい傾向があるため、年齢相応の「不注意」や「衝動性」とADHDの特性を見分けるのが難しい時期です。

    診断が難しい場合にも、発達の課題が見られる場合には、行政や民間の療育サービス等でサポートを受けることが可能です。

    詳しく説明していきます。

    どこに相談する?

    病院に行くのはハードルが高い・年齢的に診断が難しそうな場合には、まずは身近な地域の窓口に相談するのがおすすめです。
    相談をする際には、母子健康手帳やお子さまの普段の様子や困った行動などをまとめたメモなどを持参するとスムーズに状況を伝えることができます。

    ADHDのお子さまに関する相談先

    ・ 市町村の保健センター
    ※子育て支援窓口乳幼児健診(1歳半健診、3歳児健診など)時にも相談可
    ・ 児童発達支援センター
    ・ 発達障害者支援センター
    ・ 医療機関
    ※小児科・児童精神科など
    ・ 学校のカウンセラー

    ADHDと診断を受け、診断結果を見ながら、子どもの苦手をイメージする親

    治療・診断はどこでする?

    ADHDなどの発達障害の診断は、主に児童精神科や小児神経科で受けることができます。医師が問診・行動観察をおこない、検査の結果と合わせて判断がされます。

    診断は、現在の状態や成育歴の問診、行動観察や発達検査などさまざまな要素にもとづき、医師が総合的な判断をおこないます。診断が出るまでの期間は、初診からおおよそ1~2か月程度かかることが多いようです。

     発達障害の診断内容(例)

    まずは、医師による問診からスタートします。成育歴(生まれてから今日に至るまでのお子さまの成長過程など)や困りごとについて、スムーズに説明できるように事前に準備しておくのがおすすめです。

    問診・行動観察

    ● 行動観察
    ● 面接(保護者の方、お子さま)

    検査

    ● 心理検査(発達検査・知能検査)
    ● 併発しやすい障害や病気の検査

    詳しくは子どもの発達障害の診断|何歳から受けられる?流れと費用は?|子どもの発達障害の診断の流れをご覧ください。

    発達検査を受ける小学校低学年子どもと医師

    受診の目安は?何歳から?

    ADHDの診断を受ける年齢として最も多いのは「8~10歳」と言われています。
    乳幼児期から7歳くらいまでは、不注意・多動性・衝動性が「特性によるもの・年齢によるもの・そのほかの疾患によるもの」の見極めが難しいことから、医学的な診断ができないケースがあるためです。

    「もしかして子どもがADHDなのではないか?」と保護者の方が気づくタイミングとして特に多いのは、小学校へ入学したあとです。
    集団生活の中で周囲のお子さまが徐々に落ち着いていく一方、衝動性や注意の散りやすさが目立ち、それに伴う学習や友人関係の困難が生じやすくなるためです。

    日常生活や集団生活での困りごとが増えてきたと感じたら、年齢に関わらず一度相談窓口を受診・利用する目安と考えてみてください。

    • お子さまの様子をみていて「年齢に見合わない行動が多い」と感じたとき
    • 学校の先生から「行動の問題」や「発達の課題」について指摘をされたとき

    詳しくは子どもの発達障害の診断|何歳から受けられる?流れと費用は?|子どもの発達障害の診断ができるのは何歳から?をご覧ください。

    年齢によって特性が現れる年齢が明らかに違う男の子

    活用できる公的な支援制度・サービスはある?

    ADHDと診断された場合、または診断前でも自治体の判断で活用できるさまざまな公的支援制度があります。
    それぞれサポートを受けるための条件がありますが、発達障害のあるお子さまが対象となる制度・サービスの一例を紹介します。

    • 助成金・経済的支援
      • 自立支援医療制度(通院医療費の自己負担額を軽減)
      • 特別児童扶養手当
      • 障害児福祉手当
    • 障害者手帳による支援
      • 税金の控除(障害者控除など)
      • 公的サービスの割引(電車やバスなどの公共交通機関など)
    • 学校や教育における支援
      • 特別支援教育(通級による指導、特別支援学級など)
    • 障害福祉サービス(障害児通所支援)
      • 児童発達支援
      • 放課後等デイサービス

    「障害福祉サービス」について、詳しく解説していきます。

    福祉窓口で「手帳はいる?」と不安げに聞く保護者と答える職員

    障害福祉サービスの検討もおすすめ

    療育とは、障害のあるお子さまやその傾向・可能性のあるお子さまに対し、将来の自立した生活と社会参加を目指すために、一人ひとりの発達の段階や状況、障害の特性に応じたアプローチをおこなうことで発達を促すことです。

    療育施設には「通所型」と「入所型」があり、その中でそれぞれ「福祉型(福祉サービスのみ)」と「医療型(福祉サービスと医師による治療を併せておこなう)」に分かれています。

     児童発達支援

    障害がある未就学のお子さまに対し、日常生活における基本的な動作や知識・技術の習得のための指導、集団生活への適応訓練などをおこなう通所型のサービスです。

     放課後等デイサービス

    障害がある就学児のお子さまに対し、日常生活での動作の習得や集団生活への適応に向けた支援をおこなう通所型のサービスです。

     福祉型障害児入所施設

    身体に障害のあるお子さまや知的障害のあるお子さま、精神に障害のあるお子さま(発達障害を含む)が入所し、日常生活の指導や自活に必要な知識技能を身につける入所型のサービスです。

     医療型障害児入所施設

    障害のあるお子さまが日常生活の指導を受けたり、自活に必要な知識技能を身につけたりしながら、治療も受けられる入所型のサービスです。

    【事例紹介】ADHDのお子さま向け|特性対策 取り組み例

    児童発達支援「ハッピーテラスキッズ」・放課後等デイサービス「ハッピーテラス」で、実際におこなわれているADHDのあるお子さまへの困りごと対策例について、支援内容とポイントを交えながら紹介します。

    ハッピーテラスのプログラム中に練習を重ねながら、自宅に帰ってからも再現できるようにサポートをおこないます。

    ケース① 不注意

    ⚫︎困りごと:忘れ物・失くし物が多い
    ⚫︎対策:環境の構造化をおこなう

    ADHD「不注意」の特性をふまえ、忘れ物や失くし物をしにくい環境を作ります。
    片付けルールとして「物を置く場所」を決めておき、どこにしまったか分からない・鞄にいれたか分からない、を防ぐようにします。目に見えて分かる環境を作るのがポイントです。

    ケース② 多動性

    ⚫︎困りごと:授業中に歩き回る
    ⚫︎対策:「自己刺激グッズ」をあたえる

    ADHD「多動性」の特性をふまえ、じっとしていることのストレスを軽減させるグッズを用います。
    手持ち無沙汰を解消する手段として「歩き回る・貧乏ゆすりをする」などの行動がみられるケースには、「害がない(周囲に影響を与えづらい・気づかれづらい)」が「自己刺激を与えられる」ものに行動を変えるようにします。代表的な自己刺激グッズに「ハンドスピナー」があります。

    ケース③ 衝動性

    ⚫︎困りごと:ほしい感情をとめられない
    ⚫︎対策:事前に「できない」ことを伝える

    ADHD「衝動性」の特性をふまえ、「やりたい」という強い気持ちを事前に調整するようにします。
    感情や行動のブレーキがききにくいのは、特性上しかたのないことなので、その衝動自体が起こりづらい環境を前もって用意します。
    「ほしい!」がはじまるまえに、「これは皆で使うもの」と前もって伝え、「上手にみんなで貸し借りできるかな?」という声掛けをすることで、「自分だけで独り占めせずに、友達に貸してあげよう」と前向きな行動につなげるようフォローします。

    工夫を取り入れることで「できた!」という成功体験を得やすくなります。できたことをしっかりと褒めながら、「自分でできる!」という自信をもてるようにフォローしていきます。
    そうすることで「良い行動」が習得しやすくなり、家庭内や学校でも「できる」が増えていくのです。

    ステップアップする子どもと、見守るスタッフ&保護者

    ADHDについて|よくあるご質問(FAQ)

    子どものADHDに関するよくあるご質問をまとめました。

    お子さまの困りごとについて相談したい場合は、ぜひお近くのハッピーテラスにお問い合わせください。
    全国の教室一覧 >

    Q.ADHDと性格の見分け方は?

    A. ADHD(注意欠如・多動症)の特性は、「子どもならではの行動」や「本人の性格」と見極めがつきづらく、小学校中学年頃(8歳前後)まで判断ができないことがあります。
    見極めのポイントは、「日常生活・学校生活」に支障をきたすほどの困った行動があるかどうかです。さらに、その行動が「本人の努力や気合では、どうしようもない」状態かどうかです。
    ただし、ADHDの診断は医師によってのみおこなわれますので、お子さまに気になる様子がみられる場合には、まずはお住まいの行政窓口に相談してみるようにしましょう。

    詳しくは 子どもの発達障害の診断|何歳から受けられる?流れと費用は? をご覧ください。

    Q.Q.ADHDの診断は何歳から?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)の診断を受ける年齢で最も多いのは「8~10歳」と言われています。
    ADHDは「年齢による(幼児の多くは不注意や衝動的な行動が見られる)もの」や「他の疾患によるもの」と、「ADHDの症状」との見極めが難しいことから、早くても4歳以上にならないと判断ができないことが多いです。
    ただし、これらの年齢はあくまでも「目安」です。
    年齢に関わらず、お子さまが困っている様子が見られたとき、日常生活や集団生活に支障があるとき、園や学校の先生から指摘を受けたときが、診断を検討するタイミングです。

    詳しくは 子どもの発達障害の診断|何歳から受けられる?流れと費用は? をご覧ください。

    Q.ADHDは治る?治療法は?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)は、生まれつきの脳機能・神経系の特性であるため、「特性そのものをなくす(根本的に直す)」ことは難しいとされています。特性との付き合い方を学び、対処法を身につけていくことが大切です。

    治療法には、大きく分けて以下の2つがあります。

  • 薬物療法: ADHDの症状を根治するものではなく、症状を一時的に抑えるための薬
  • 心理社会的なサポート: 行動療法(お子さまへのアプローチ)、環境調整、ペアレントトレーニング(保護者へのサポート)など
  • 詳しくは ADHDの治療法は? をご覧ください。

    Q.ADHDと併発しやすい障害は?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)は、他の発達障害(神経発達症)や二次的な精神障害・疾患を併発しやすいと言われています。
    ADHDの特性だけでなく、複雑な症状や特性が入り混じることで、困りごとが複雑化する可能性があります。

  • ADHD以外の発達障害(神経発達症)
    └ASD(自閉スペクトラム症)
    └SLD(限局性学習症)
    └チック症
  • 二次障害としてみられることの多い疾患・障害
    └うつ病、気分障害(気分変調症)
    └不安障害(不安症)、適応障害
    └睡眠障害
    └反抗挑戦性障害(反抗挑発症)、行為障害(素行症)
  • 詳しくは 発達障害の子どもと二次障害|早期予防が大事【事例紹介】 をご覧ください。

    Q.ADHDがある場合、支援級に通うべき?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)があるからといって、必ずしも特別支援学級に通うべきというわけではありません。
    お子さまの状況や意思を踏まえて、保護者の方が希望を出すことができます。

    症状の度合いにもよりますが、発達障害のお子さまの場合には、通級指導教室(通級)を選択するケースも多いようです。

    詳しくは 特別支援学級と通常学級どっちがいい?発達障害は対象? をご覧ください。

    Q.ADHDは遺伝によるもの?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)は、遺伝的な要因が70~80%であると言われています。
    一方で「親から子どもに必ず遺伝する」わけでないことも分かっており、「遺伝的要因」と「環境要因(親の出生時の年齢、大気汚染、妊娠中の喫煙・発熱など)」が複雑に相互作用して、脳の発達に影響を与えると言われています。

    詳しくは ADHDの原因は? をご覧ください。

    Q.ADHDがあると知的な遅れもある?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)自体は、注意力や衝動性・多動性を特徴とする脳機能の特性であり、知的な遅れ(知的障害)は診断基準に含まれません。
    実際に、知的な遅れを伴わないケースと伴うケース、さらに高IQを持つケースもあります。

    医療機関でADHDの診断を受ける際には、問診だけでなく「知能検査」や「発達検査」などもおこなうため、知的な遅れの有無を確認することができます。
    知的発達の度合いによって、お子さまへのアプローチ方法が異なるため、診断を受けたうえで療育方針を決めていくのが一般的です。

    Q.ADHDとASDの違いは?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)は、どちらも生まれつきの脳機能・神経系の特性で、「発達障害(神経発達症)」に分類されます。それぞれ原因となる脳の特性が異なるため、みられる困りごと=症状に違いがあります。

    【ADHDの主な症状】

  • 不注意(注意力が散漫、集中力の持続ができない)
  • 多動性(落ち着きがない、じっとしていられない)
  • 衝動性(自分の行動をコントロールできない)
  • 【ASDの主な症状】

  • 人との関わりやコミュニケーションの困難
  • 想像力や見通し(他者視点やこれから起こること等)の困難
  • 過度のこだわりや興味関心の偏り、反復的な行動
  • 感覚が過度に過敏または鈍感
  • 診断名がいずれかであったとしても、複数の特性が併存することも珍しくありません(例:ASDの診断だが、ADHDの症状である不注意がある等)。

    詳しくは 【専門家監修】子どものASDとは?特徴・原因・対応を分かりやすく解説 をご覧ください。

    Q.ADHDと性格の見分け方は?

    A. ADHD(注意欠如・多動症)の特性は、「子どもならではの行動」や「本人の性格」と見極めがつきづらく、小学校中学年頃(8歳前後)まで判断ができないことがあります。
    見極めのポイントは、「日常生活・学校生活」に支障をきたすほどの困った行動があるかどうかです。さらに、その行動が「本人の努力や気合では、どうしようもない」状態かどうかです。
    ただし、ADHDの診断は医師によってのみおこなわれますので、お子さまに気になる様子がみられる場合には、まずはお住まいの行政窓口に相談してみるようにしましょう。

    詳しくは 子どもの発達障害の診断|何歳から受けられる?流れと費用は? をご覧ください。

    Q.ADHDの診断は何歳から?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)の診断を受ける年齢で、最も多いのは「8~10歳」と言われています。
    ADHDは「年齢による(幼児の多くは不注意や衝動的な行動が見られる)もの」や「他の疾患によるもの」と、「ADHDの症状」との見極めが難しいことから、早くても4歳以上にならないと判断ができないことが多いです。
    ただし、これらの年齢はあくまでも「目安」です。
    年齢に関わらず、お子さまが困っている様子が見られたとき、日常生活や集団生活に支障があるとき、園や学校の先生から指摘を受けたときが、診断を検討するタイミングです。

    詳しくは 子どもの発達障害の診断|何歳から受けられる?流れと費用は? をご覧ください。

    Q.ADHDは治る?治療法は?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)は生まれつきの脳機能・神経系の特性であるため、「特性そのものをなくす(根本的に直す)」ことは難しいとされています。特性との付き合い方を学び、対処法を身につけていくことが大切です。

    治療法には、大きく分けて以下の2つがあります。

  • 薬物療法: ADHDの症状を根治するものではなく、症状を一時的に抑えるための薬
  • 心理社会的なサポート: 行動療法(お子さまへのアプローチ)、環境調整、ペアレントトレーニング(保護者へのサポート)など
  • 詳しくは ADHDの治療法は? をご覧ください。

    Q.ADHDと併発しやすい障害は?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)は、他の発達障害(神経発達症)や二次的な精神障害・疾患を併発しやすいと言われています。
    ADHDの特性だけでなく、複雑な症状や特性が入り混じることで、困りごとが複雑化する可能性があります。

  • ADHD以外の発達障害(神経発達症)
    └ASD(自閉スペクトラム症)
    └SLD(限局性学習症)
    └チック症
  • 二次障害としてみられることの多い疾患・障害
    └うつ病、気分障害(気分変調症)
    └不安障害(不安症)、適応障害
    └睡眠障害
    └反抗挑戦性障害(反抗挑発症)、行為障害(素行症)
  • 詳しくは 発達障害の子どもと二次障害|早期予防が大事【事例紹介】 をご覧ください。

    Q.ADHDがある場合、支援級に通うべき?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)があったとしても、必ずしも特別支援学級に通うべきというわけではありません。
    お子さまの状況や意思を踏まえて、保護者の方が希望を出すことができます。

    症状の度合いにもよりますが、発達障害のお子さまの場合には、通級指導教室(通級)を選択するケースも多いようです。

    詳しくは 特別支援学級と通常学級どっちがいい?発達障害は対象? をご覧ください。

    Q.ADHDは遺伝によるもの?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)は、遺伝的な要因が70~80%であると言われています。
    一方で「親から子どもに必ず遺伝する」わけでないことも分かっており、「遺伝的要因」と「環境要因(親の出生時の年齢、大気汚染、妊娠中の喫煙・発熱など)」が複雑に相互作用して、脳の発達に影響を与えると言われています。

    詳しくは ADHDの原因は? をご覧ください。

    Q.ADHDがあると知的な遅れもある?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)自体は、注意力や衝動性・多動性を特徴とする脳機能の特性であり、知的な遅れ(知的障害)は診断基準に含まれません。
    実際に、知的な遅れを伴わないケースと伴うケース、さらに高IQを持つケースもあります。

    医療機関でADHDの診断を受ける際には、問診だけでなく「知能検査」や「発達検査」などもおこなうため、知的な遅れの有無を確認することができます。
    知的発達の度合いによって、お子さまへのアプローチ方法が異なるため、診断を受けたうえで療育方針を決めていくのが一般的です。

    Q.ADHDとASDの違いは?

    A.  ADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)は、どちらも生まれつきの脳機能・神経系の特性で、「発達障害(神経発達症)」に分類されます。それぞれ原因となる脳の特性が異なるため、みられる困りごと=症状に違いがあります。

    【ADHDの主な症状】

  • 不注意(注意力が散漫、集中力の持続ができない)
  • 多動性(落ち着きがない、じっとしていられない)
  • 衝動性(自分の行動をコントロールできない)
  • 【ASDの主な症状】

  • 人との関わりやコミュニケーションの困難
  • 想像力や見通し(他者視点やこれから起こること等)の困難
  • 過度のこだわりや興味関心の偏り、反復的な行動
  • 感覚が過度に過敏または鈍感
  • 診断名がいずれかであったとしても、複数の特性が併存することも珍しくありません(例:ASDの診断だが、ADHDの症状である不注意がある等)。

    詳しくは 【専門家監修】子どものASDとは?特徴・原因・対応を分かりやすく解説 をご覧ください。

    まずはお子さまのことを理解することが大切

    ADHDの特性による困りごとは、お子さまの努力不足でも、保護者の方のしつけのせいでもありません。生まれつきの脳の特性による「苦手・困難」が原因であるにもかかわらず、周囲から理解を得られづらいことで「生きづらさ」が生じることがあります。

    「どうしてそんなこともできないの?」「もう●歳なのに、なぜそんなことをするの?」…つい強い言葉で叱ってしまったことのある保護者の方もいらっしゃるかと思います。
    お子さまとしては「頑張っても、どうしてもできない」「できない理由が自分でも分からない」状態であるため、混乱し、傷つき、自己肯定感が下がってしまうことに繋がりかねません。
    まずは、お子さまの心に寄り添うことが何より大切です。
    お子さまの最大の理解者は保護者の方であるべきです。

    できない理由を泣きながら話す女児と、寄り添って話を聞く母親

    困りごとの背景にある特性を正しく理解し、お子さまに合った環境作りや接し方について学び、お子さまに必要な専門的サポート(行動療法、療育など)を検討することが非常に重要です。
    「ADHDかも?」と思ったタイミングで、お子さまの発達について相談をすることをおすすめしています。

    ハッピーテラスでは、お子さま一人ひとりの特性と発達段階に合わせ、“今”必要な療育を提供しています。
    スモールステップで「できた!」成功体験を増やし、「できる!」自信を身につけるサポートをおこないます。

    お子さまの発達が気になったとき、お子さまへの接し方に悩んだとき、お子さまの特性について理解を深めたいとき、ぜひお気軽にお近くの教室にお問い合わせください。

    参考文献

    PPolanczyk,G.,deLima,M.S.,Horta,
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