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個別療育と集団療育、どっちがいい?選ぶポイントは

更新日

療育では、お子さま一人ひとりの発達の段階や状況、障害の特性に応じたアプローチをおこなうことで発達を促します。そのため、お子さまに最適な療育の方法を選択することが大切です。

療育のプログラムには「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」や「応用行動分析(ABA)」などさまざまな種類がありますが、療育の方法としては大きく「個別療育」と「集団療育」があります。
今回は療育施設を選ぶときに知っておきたい「個別療育」と「集団療育」の違いと選ぶときのポイントについて紹介します。

療育について詳しく知りたい方は下記のコラムをあわせてお読みください。

アイキャッチ

個別療育とは

個別療育では、お子さまと指導員がマンツーマンでプログラムを実施します。
お子さまの課題や身につけたいスキルなど一人ひとり合わせた細かな支援を、お子さまのペースに沿って進めることができます。

個別療育のメリット

 お子さまのニーズや発達状況に沿って、きめ細やかな支援を受けられる
 お子さまの状況に合わせて、臨機応変に進めることができる
 「小さなゴール設定」や「ほめる機会」を設けることができるため、成功体験を積みやすい

個別療育のデメリット

 ほかのお子さまとの関わりがないため、社会性や協調性を育む機会が少ない
 集団行動に必要なスキル(ルール理解やコミュニケーション等)を身につけづらい

個別で座学を行う中学生男子と支援員

不安を感じやすい・パニックが起こりやすいお子さまの場合には、個別療育からスタートするのがおすすめです。安心して療育に取り組むことができます。

集団療育とは

集団療育では、ほかのお子さまと一緒にグループになってプログラムを実施します。
集団行動の中で、社会性やコミュニケーションスキルを育んだり、集団生活に必要な社会のルールを身につけたりすることができます。

集団療育を受ける子供たちと見守る支援員

集団療育のメリット

 集団生活に必要なソーシャルスキルを習得することができる
 コミュニケーション能力を高めることができる
 「人と関わること(お友達と遊ぶこと)」の楽しさを体験できる

集団療育のデメリット

 集団行動やコミュニケーションが苦手な場合、強いストレスを感じることがある
 個々の特性や発達段階に合わせた支援を受けづらいことがある

お買い物ごっこをしている小学生の子供たち

将来的な自立を見据え、社会で生きていくために必要となる「ソーシャルスキル=他者と関わり、共に生活していくための力」を身につけたい場合には、集団療育がおすすめです。

個別療育と集団療育どっちがいい?選ぶポイント

個別療育と集団療育のどちらを選ぶときには、お子さまに合うかを見極めることが重要です。
前項で紹介したメリットとデメリットに加え、「どんな課題を解決したいか、どんなスキルを身につけてほしいか」についても考慮することが必要です。

「伸ばしたいスキル」に合わせて選ぶ

支援の5領域に沿って伸ばしたいスキルで選ぶことがおすすめです。

5領域とは、児童発達支援と放課後等デイサービスの運用ガイドラインで定められている指導領域のことで「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」を指します。2024年の法改正によりこれら5つの領域を網羅した支援をおこなうことが求められるようになりました。
個別療育と集団療育のいずれの場合にも、5領域にまんべんなく取り組む必要がありますが、支援スタイルの違いによってそれぞれ効果が出やすい領域があります。

5領域のイメージ図
5領域について詳しく知りたい方はこちら

健康・生活
心身の健康の維持・改善、生活リズムや生活習慣の形成、基本的生活スキルの獲得 等

運動・感覚
姿勢と運動・動作の向上、姿勢と運動・動作をサポートする手段の活用、感覚(視覚・聴覚・触覚等)の総合的な活用 等

認知・行動
認知の発達と行動の習得、空間・時間、数などの概念形成の習得、感覚や認知の偏り等から生じる行動障害の予防 等

言語・コミュニケーション
言語スキルの習得、コミュニケーション能力の向上、コミュニケーション手段の選択と活用 等

人間関係・社会性
他者との関わりの形成、自己理解と行動の調整、仲間づくりと集団への参加 等

5領域のうち、特に高めたいスキルが何かを考え、個別と集団いずれにするかを決めるのもおすすめです。

具体的な困りごとの例と合わせて紹介します。
「動作や行動などの具体的なスキル」と「社会性」の2つに分けて考えるとイメージしやすいです。

 個別療育がおすすめ|具体的な課題に合わせたスキルを身につけたい

得意な領域と困りごとの例

● 健康・生活:着替えができない、トイレのタイミングがつかめない
● 運動・感覚:ハサミがうまく使えない、正しい姿勢が保てない
● 認知・行動:数・大小・時間等の理解が遅れている、奇声を発する

個別療育は指導員とマンツーマンで取り組むため、一人ひとりに寄り添った支援が可能です。「日常生活での動作」や「身体の使い方」など具体的な課題に対するアプローチをより丁寧におこなうことができます。
「言語・コミュニケーション」のうち、発語・読み書き等言語スキルの習得に遅れがある場合には、個別療育がおすすめです。

牛乳パックで工作をする女児と支援員

 集団療育がおすすめ|社会性を身につけたい

得意な領域と困りごとの例

● 言語・コミュニケーション:自分の考えを伝えるのが苦手、相手の気持ちを理解するのが苦手
● 人間関係・社会性:友達と一緒に遊べない、順番や貸し借りなどのルールが理解できない

集団療育は社会性やコミュニケーションスキルを育む場となるため、集団生活に慣れることや将来の自立を見据えた準備をすることを目指すための支援を受けることができます。

絵しりとりをする子供たちと支援員

「年齢」に合わせて選ぶ

お子さまの年齢や発達段階に合わせて変えることも必要です。

小学校に就学する前までのお子さまは、「できること」を増やすために一人ひとりの課題に寄り添う個別療育がおすすめですが、小学校入学を控えている・就学しているお子さまは、集団生活に適応するために必要なスキルを育むことのできる集団療育がおすすめです。

まずは「療育」に慣れてもらうために、より安心して取り組める個別療育からスタートするというのもよいでしょう。

実際に体験会に参加しましょう

児童発達支援や放課後等デイサービスでは、利用契約をする前に無料のプログラム体験会に参加することができます。
まずは実際に体験会に参加し、指導員に相談してみるのがおすすめです。プログラムに取り組むお子さまの様子を観察したり、お子さまの課題や保護者の方のニーズについて話してみたりすることで、お子さまに合う療育方法を見つけられるでしょう。

友達とのコミュニケーションや生活面での困りごとについて相談する父親と、それに答える支援員

ハッピーテラスでは、無料体験会のときに保護者の方との面談をおこなっています。まずはお子さまのことをお聞かせください。
お子さまに必要な支援を見極め、支援の方法についてご提案いたします。

どんな成長をしてほしいかを考えることが大切

今回の記事では、個別療育と集団療育それぞれのメリット・デメリットについて紹介しましたが、どちらが良くてどちらが悪いということではありません。
お子さまの状況や必要な支援を考え、適切な手法を選ぶことが大切です。

ハッピーテラスでは、療育に関する相談を承っています。

  • うちの子どもに合うのは、個別療育・集団療育のどっち?
  • そもそも、うちの子どもに療育は必要?
  • 具体的にどんな支援をおこなっているの?

など、気になることがあればお気軽にお問い合わせください。
療育やサービスについてはぜひ以下の関連コラムもお読みください。

児童発達支援「ハッピーテラスキッズ」放課後等デイサービス「ハッピーテラス」は、お子さまの「できる!」を増やし、自己肯定感を高めながら、「苦手」との付き合い方を学んでいくサポートをおこなっています。

無料プログラム体験会へのお申込み・空き状況の確認は、各教室宛てにお気軽にお問い合わせください。


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