児童発達支援の1日の流れとプログラム例を紹介
児童発達支援とは?【知っておきたい基礎知識】の記事では、児童発達支援の基本的な内容をお伝えしましたが、実際にお子さまが通うイメージがついていない方も少なくないと思います。
この記事では、児童発達支援のご利用を検討している方に向け、ハッピーテラスキッズの「ある日」の一日の流れにそって、プログラム内容と支援例をご紹介します。
支援内容について
児童発達支援のご利用を検討している方の中には、
・どんな支援を受けることができるの?
・「ただ遊んでいるだけ」ではないの?
・どんなスキルを身につけることができるの?
・所要時間(預かり時間)はどのくらい?
といった疑問をお持ちの方も多くいらっしゃると思います。
今回の記事では、児童発達支援「ハッピーテラスキッズ中野ルーム」のある日の一日の流れを実際のプログラム内容とともにご紹介します。
※教室によって、利用時間やプログラム内容が異なりますので、詳しくは教室にお問い合わせください
一日の流れの説明をする前に、レッスンの進め方のポイントを2つ紹介します。
ちなみにハッピーテラスキッズでは、訓練のことを「レッスン」と呼んでいます。
アセスメントに基づく支援
それぞれのプログラムには「ねらい」があり、「できる!」を増やしていくためのサポートをおこなっています。
また、プログラムごとにアセスメントのポイントを設定し、お子さまがレッスンをする様子を観察しながら、お子さまの苦手や課題点を発見していきます。
集団生活を見据えたレッスン
- 個別レッスンと集団レッスンの両方を提供
ハッピーテラスキッズでは、お子さま一人ひとりの発達段階や苦手に寄り添った「個別レッスン(個別療育)」と、コミュニケーションスキルや集団生活を送るために必要なスキルを育む「集団レッスン(集団療育)」の両方をおこなっています。
幼稚園・保育園への入園や小学校への入学を見据え、お子さまにとって必要なプログラムの提案をおこない、お子さまの状況や保護者の方のご意向をうかがったうえで、レッスンの方針を決めていきます。
- 「発達障害の特性」×「小学校入学」に応じたレッスン
小学校への入学後に、特性により「困りごと」や「苦手」になり得ることを想定し、前もって対策をおこなっていきます。
例えば、各プログラムの最初と最後におこなう「あいさつ(はじめの会・おわりの会)」も大切なレッスンです。
多くの小学校では、日直の生徒が号令をかけて、授業のはじめとおわりにあいさつをおこないます。実はこの「号令に従ってあいさつをすること」や「ほかの生徒があいさつしやすいように号令を発すること」が苦手なお子さまは少なくありません。
とくに発達障害のあるお子さまの場合には、以下のような困難さが見られることがあるためです。
● 人の指示を聞くことや、指示に合わせた行動ができない
(例:号令を聞かずに自分のタイミングであいさつをしてしまう)
● 他者を意識した行動ができない
(例:自分が号令係のときに、他の子どもの様子をうかがって、みんなが合わせやすいようにタイミングを調整することができない)
また、はじめの会のときには、以下のような特性に応じた工夫をしています。
● 行動の切り替えが難しい、活動や遊びを終わらせられない
● スケジュールの見通しが立てられない、見通しが立たないと不安になる
一日の流れや次におこなうこと、その時間を伝えるようにしており、行動の見通しを手立てるためのサポートをしています。
日々のあいさつを通して、集団生活で必要となるスキルの練習を繰り返しおこなうことができるのです。