【専門家監修】子どものASDとは?特徴・原因・対応を分かりやすく解説
お子さまの成長を見守る中で、「もしかしたら、ASDかも?」「どうサポートすればいい?」と悩み、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
このような行動の背景に「ASD(自閉スペクトラム症)」の特性があるかもしれません。
ASDの特徴は、お子さまの「性格・気質」や「わがまま・我慢が足りない」と誤解をされてしまうことがあります。適切なサポートを受けられないことで、お子さまの自己肯定感が下がったり、うつ病などの二次障害につながってしまったりするケースも少なくありません。
- 年齢に見合わない行動をする
同年代のお子さまと比較して、発達に課題を感じる - 何度注意をしても改善しない
一般的なしつけや教育が通用しない
このような課題を感じている保護者の方に向け、ASDの基本情報をまとめました。
さらに、ASDによる困りごとの原因となる「脳の特性」を専門的な視点から分かりやすく解説します。
診断は医師によってのみおこなわれます。自己判断はせずに、医療機関にかかるようにしましょう。
発達障害(神経発達症)のお子さまへの療育を提供するハッピーテラスだからこそお伝えできる、リアルな情報もあわせてお伝えします。

ASD(自閉スペクトラム症)とは?
ASD(自閉スペクトラム症)は、「人との関わりやコミュニケーションの困難」「読み取りや想像の困難」「こだわりの強さ」「感覚特性(感覚過敏・感覚鈍麻)」を主な特徴とする、発達障害(神経発達症)のひとつです。
スペクトラムとは「連続体」という意味で、境界線や範囲が明確でないことを指します。ASDは人によって強く現れる特性が一人ひとり異なることがあります。

発達障害(神経発達症)とは?
発達障害は、生まれながらの脳機能・神経系の障害とされています。
近年では、国際的な診断基準であるDSM-5(DSM-5-TR)やICD-11の改訂にあわせて「神経発達症(Neurodevelopmental Disorders)」と呼ばれることも増えてきています。生まれつきの脳機能・神経系の特性であることから「障害」ではなく「症」が適切であるという考え方によるものです。
これにともない、「自閉症スペクトラム障害」から「自閉スペクトラム症」に表現が変わってきています。

ASDの定義は?
ASDを含む発達障害(神経発達症)は、研究が進むごとに定義が書き換えられることが多く、日本の法律上の定義(法律の中でも教育分野と福祉分野によって異なる)と医学的な定義が異なります。
いずれも共通して、「コミュニケーションの障害」や「強いこだわり」がみられるという先天的な脳機能・神経系の特性で、保護者の方のしつけやお子さまの本人の努力不足が原因ではないとされています。
文部科学省定義(2003)「今後の特別支援教育の在り方について」では、ASDは以下のように定義されています。
自閉症とは3歳くらいまでに表れ、①他人との社会的関係の形成の困難さ、②言葉の発達の遅れ、③興味や関心が狭く特定のものこだわることを特徴とする行動の障害であり、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。
詳しく知りたい方・医学的な定義が知りたい方は、本記事内「ASDの主な特徴・症状」をご覧ください。

【トレンド情報】 「ASD」名称の統合・グレーゾーン
かつては「自閉症」「アスペルガー症候群」「広汎性発達障害」など、さまざまな類型(サブカテゴライズ)がありましたが、アメリカ精神医学会による診断基準DSM-5(DSM-5-TR)の改訂にともない、現在は「ASD(自閉スペクトラム症)」という呼び名に統合されています。
症状の境界線が曖昧であることから、自閉症を核とする「連続体(スペクトラム、症状がグラデーションのように連続している)」としてとらえられるようになったことが背景にあります。

「連続体(スペクトラム)」という考え方がされるようになってから、自閉症の特徴は、全く傾向のないケースからはっきりと症状がみられるケースまで連続しており、明確に境界を区別できないとされています。
そのため、いくつかのASD特性は見られるものの、医学的な診断基準には満たない「グレーゾーン」と呼ばれる状態のお子さまも多くいらっしゃいます。
グレーゾーンは医学的な診断名ではありませんが、日常生活・学校生活に支障が起こるほどの困りごとがある場合には、福祉的なサポート(療育)の対象となるケースがあります。
ASDの原因は?
ASDの根本的な原因は、まだ完全には解明されていません。
現在の研究では「遺伝的要因」と「環境要因(親の出生時の年齢、大気汚染、妊娠中の喫煙・発熱など)」が複雑に相互作用して、脳の発達に影響を与えると言われています。その結果、脳の一部の機能低下や神経伝達物質の不足などが起こり、特性が生じると考えられています。
詳しくはASDの脳の特性とは?で詳しく説明します。
「発達障害は遺伝する?」と聞かれることがありますが、親に発達障害があっても、子どもに「必ず遺伝する」わけではないことが明らかになっています。

【トレンド情報】 「ASD」の原因に関する最新研究
ASDの原因遺伝子「RTL4」に関する研究が進んでおり、この遺伝子経路にアプローチする新たな治療薬や治療法の開発につながることが期待されています。
ASDの原因となる環境要因として「ワクチン接種」が示唆される研究レポートが、かつてありましたが、現在は否定されています。
日々の研究により、ASDの原因の解明が進むだけでなく、かつて提唱されていたことが否定されることも少なくありません。
「ASDの治療薬はない」と言われてきましたが、ASDの主症状に効果が認められた薬も出てきています。「ASDの薬はある?症状への治療薬は?|最新研究・トレンド情報を紹介」もあわせてお読みください。

参考|自閉スペクトラム症 – 19. 小児科 – MSDマニュアル プロフェッショナル版
ASDの主な特徴・症状とは?
ASD(自閉スペクトラム症)は、国際的な診断基準となる、精神疾患の診断・統計マニュアル「DSM-5-TR」に基づいて医師によって診断されます。
自閉スペクトラム症の主症状には、「社会的コミュニケーションおよび交流における障害」と「限定的な行動、関心、および/または活動パターンの繰り返し」の大きく2つの特徴があります。
少し難しい表現が使われていますが、かみ砕いて説明していきます。
社会的コミュニケーションおよび交流における障害
相手の感情や考えを読み取ることなどのコミュニケーションが苦手で、対人関係をうまく築くことができないという特性です。
会話のキャッチボールや非言語(アイコンタクト、表情、ジェスチャー等)でのやりとりに困難がみられることがあります。
● 相手の気持ちを理解することが苦手
● 会話のキャッチボールが苦手、会話がかみ合わない
● 相手と目を合わせることが極端に苦手
● 表情・身振り手振りなど、言葉を使わない表現でのやりとりが苦手
● 場の雰囲気を読むことが苦手
● お友達を作ることが苦手、同世代の子どもに興味がない

限定的な行動,関心,および/または活動パターンの繰り返し
過度なこだわりや興味関心の偏り、反復的な行動がみられる特性です。
こだわりは、特定の物や人だけでなく、手順や行動が「いつもと同じであること(同一性)」にも向くことがあります。
感覚の感じ取り方が定型発達者と異なる「感覚特性(感覚過敏・感覚鈍麻)」もこの項目に含まれます。
● 決まった手順やルールに過剰なまでにこだわる
● 予定の変更や環境の変化に強いストレスを感じる
● 好きなものに熱中しすぎる、他のことを受け付けない
● 同じ動きや言葉を繰り返す(常同行動)
● 特定の音や光、匂いが非常に苦手で苦痛を感じる
● 痛みや暑さ・寒さに気づきづらい

正しい理解がされないと「自分勝手・わがまま」「性格が悪い」などとネガティブな印象を持たれてしまいかねません。あくまでも特性による「苦手」であり、性格やしつけによるものではないことを保護者の皆さまはもちろん、お子さまと関わる周囲の方が理解することが大切です。
参考:自閉スペクトラム症 – 19. 小児科 – MSDマニュアル プロフェッショナル版
年齢別|ASDの特徴は?どんな困りごとがみられる?
お子さまの年齢別に、ASDの特性によって見られるよくある行動を紹介します。
発達に課題があるお子さまへ療育を提供するハッピーテラスのプログラム最高品質責任者であり、ASDのあるお子さまへのサポート歴15年以上の「北川先生」のリアルな経験を交え、紹介します。
障害による特徴を「障害特性」や「特性」と呼びます。
ASDの特性は一人ひとりグラデーションのように異なり、年齢や成長、環境によって、特性の表れ方が変化します。紹介する事例は、「すべて当てはまらないことがある」「発達年齢によって時期がずれることがある」ことを踏まえてお読みください。
乳幼児期(0~2歳)にみられる特性例
乳幼児期におけるASDのお子さまの多くは、コミュニケーション能力の発達と愛着形成(子どもと保護者の間で心理的・情緒的な絆が育まれること)が遅れることが多いと言われています。
乳児期から幼児期のあいだは、発達の経過ごとにASDの特徴が段階的にみられるようになります。
乳幼児期のお子さまは、成長に個人差が大きいため、発達がゆっくりなのか、特性によるものなのかの見極めが難しいことがあります。違和感を覚えたときには、乳幼児健診や行政の児童発達支援センターなどに相談してみるのがおすすめです。
~6か月頃まで
笑顔や楽しむような表情が乏しい
視線があいにくい
抱っこを嫌がる
いかにも泣きそうな場面(例:お腹が空いている、おむつが汚れている)なのに泣かない
~9か月頃まで
あやしたり微笑みかけたりしても反応しない(笑わない)
「後追い行動(保護者の方を追いかける)」が見られない
~1歳まで
喃語(言葉を覚える前の子どもが発する声、あうー、あぶぶぶなど)が乏しい
指さしや手を振るなどの身振り手振りがほとんどみられない
名前を呼ばれても振り向かない、返事をしない
~1歳半まで
ほとんど発語がみられない
お昼寝をしていないはずなのになかなか寝ない/寝てもすぐ目を覚ます
~2歳まで
有意語(意味のある言葉、パパ・ママ・ワンワンなど)、2語文(単語と2つ組わせる、「ママ+とって」、「ワンワン+いた」など)がほとんどない(模倣をすることはある)
オウム返しや同じことを繰り返す独り言の頻度が非常に高い
偏食(特定の食材や特定の商品しか食べない、固形物を食べない等)がある

幼児後期(3~5歳)にみられる特性例
保育園や幼稚園などの集団生活が始まり、保護者以外の大人や同世代の子どもとの関わりが増える時期です。
コミュニケーションやお友達との関わり方に課題を感じることや、他のお子さまと比べたときに発達の遅れを感じることがあります。
ASDの診断を受ける年齢として最も多いのは「3歳」だと言われています。幼稚園入園前に「集団生活」に馴染めるか不安を感じたり、3歳児検診の際に発達の課題を指摘されたりすることが背景にあります。
独特な話し方(例:「ただいま」と言われて「ただいま」と返事をする=オウム返し)をする
クレーン現象(大人の手をつかんでほしい物のところへ連れていき、取らせようとする)がある
特定の玩具にこだわることや、玩具にあった遊び方ではない独特の遊び方をする
ごっこ遊び(例:おままごと、ヒーローごっこ等)をしない
一人遊びが多く、他のお子さまと一緒にいても関わりを持とうとしない
知らない場所など「いつもと違う」ことに対して、強い不安を感じたりパニックになったりする
マイルール(例:順序や物の配置、特定の服を着る)へのこだわりが強い
数字・アルファベット・天気図など「記号」や、電車・キャラクターなど「特定の対象」に没頭する
味覚・嗅覚が過敏で好き嫌いが激しい、偏食がある
手をひらひらさせたり、くるくる回ったりする特有の反復運動がみられる(常同行動)

学童期(小学生|6~12歳)
小学校に入学すると、集団生活におけるルールの中で、お子さま自身で対応をしなければならない(保護者の方を頼れない)場面や同級生とともに活動をする場面が増えてきます。
さらに、学習が本格化することで、特性による「苦手さ」「困難さ」が表面化するようになることがあります。
学童期は「周囲との違い」に本人が気づきはじめる時期でもあります。「周りはできているのに、自分だけできない」「頑張っているのに、叱られる」「仲間外れにされる」といった失敗体験を繰り返し、自己肯定感が下がることで、強い不安やストレス、うつ症状(二次障害)がみられることがあります。
言葉にされていない暗黙のルールの理解が難しい
その場の雰囲気や相手の表情を読み取ることが苦手(空気が読めない)
悪気なく相手を傷つける発言をする
自分が好きなこと・興味があることを一方的に話し続けることがある
指示されたことを正しく理解できないことがある
書字や読み・算数の困難や、板書を取れないなどの学習面でのつまずきがある
自分のやり方や手順にこだわり、それを変えることを拒否する
時間割の変更や席替えなど、イレギュラーな事態でパニックを起こす
身だしなみが整えられない、不潔と思われる行動(鼻ほじり、爪噛み等)をとることがある
触覚過敏があり、長袖の体操服を着ることができない

思春期・青年期(中高生|12~19歳)
中学生~高校生頃になると、人間関係やコミュニケーションが複雑化していきます。例えば、先輩後輩という立場や、思春期特有の話題(冗談・恋バナ・流行っているもの等)やSNSのルール(既読無視がNG等)などの「高度な暗黙のルール」を守ることを強いられる場面が増えてきます。
特性によってこれらが「苦手」なことがありますが、周囲から理解を得られないことで、ネガティブな体験につながるケースも少なくありません。
ASDは「見えづらく分かりづらい」ために、周囲から誤解され、からかいやいじめなどに発展してしまうことが残念ながら少なくありません。学校との連携を図ることが大切です。
同級生との会話に入ることが難しい
冗談や皮肉が通じない
相手との適切な距離を図れず、近づきすぎることがある
先生や上級生に対し、敬語を使うことができない
期末試験に向けた勉強・課題の提出など、自身で計画をして進めることが苦手
生理や声変わりなど、第二次性徴による身体の変化に強い抵抗がある
夜更かしをする、朝起きられないなど、睡眠リズムが崩れる
不登校や引きこもり
周囲から浮かないように、無理をして振る舞う(擬態・カモフラージュ)お子さまもいます。特性による「苦手」を隠して、過剰に努力をする状態が続くため、心身に大きな負担がかかり、過度な疲労やストレス、精神疾患などにつながることがあります。

青年期以降(成人)
社会に出ると、就職や一人暮らしなど「自立」が求められるようになります。自分でやらなければならないことが増える一方で、特性によって「どうしてもできない・苦手」があるために、自己嫌悪に陥ることも少なくありません。
学生時代には気にならなかった特性が、社会人になり、仕事のミスや対人関係トラブルとして見られ始めるケースもあります。周囲からのサポートがなくなる、社会から求められることが多くなることで、特性が表面化し、大人になって初めて「ASD」に気づく方も多いです。
炊事や掃除、ゴミ出しなどの家事を計画的に進められない
友達付き合いが極端に少ない
恋愛関係にある交際相手を喜ばせる方法が分からない
暗黙のルール(ビジネスマナー、大人としての立ち振る舞い等)が分からない
仕事の進め方にこだわりがあり、手順を変えられることに強い抵抗感がある
あいまいな表現(例:だいたい・なるべく早く)が理解できず、業務のミスが生じる
人の話を聞きながら、メモを取ることができない
想定外の仕事が入ったときにパニックになる

【トレンド情報】 ASDの特徴は性別によって異なる?
ASDは女児よりも男児に多く見られることが報告されています。
男性:3~4:女性:1
しかし、性別差については、十分な知見が少ないこともあり、性別特有の特性の違いまで考慮に入れた研究はほとんど報告されていません。
ただし、行動面の特徴として、男児より女児の方が「対人コミュニケーションの困難」が目立ちにくく、一見問題が少なく感じられることがありますが、集団生活においては適応の問題を抱えやすく、抑うつや不安傾向が高くなる傾向が指摘されています。
「こだわり特性」については、男児の方が当てはまるケースが多く、反復的、常同的な行動が多い傾向にあると報告されています。
参考:自閉症診断における性差:スコットランドの臨床データから見る女性の診断遅延|Autism誌2025年10月28日号
困りごとはなぜ起こる?ASDの脳の特性とは?
ASDの本質は、「特定の処理のみが優先され、他の処理が抑制される」という脳機能の特異性によるものだと考えられています。「脳機能」や「特異性」と聞くと、専門的で小難しいイメージを持たれる方も多いと思いますが、ASDの脳の特性を知っておくことで、お子さまの困った行動の原因を理解しやすくなります。
具体的例に沿って、イラストを用いて分かりやすく説明します。
あらわれる特性はお子さま一人ひとり異なるため、参考としてお読みください。
シングルフォーカス特性
シングルフォーカス特性は「注意・興味・関心を向けられる対象が一度にひとつに限られる」という特性です。
一度に注意を向けられる範囲が狭くなる(視覚的な困難はないが、視野が狭くなる)、興味関心の幅が狭くなるなどがみられます。
周りの音がシャットアウトされる

目の前にある対象だけに意識が向き、それ以外の周囲の情報がシャットアウトされることがあります。
大好きなゲームに没頭して、保護者の方が大きな声で何度呼んでも、まったく反応しません。
わざと無視をしているわけでも、聴覚に問題があるわけでもなく、ゲームだけに注意が向いているために、他の音が入ってこないのです。
「集中しすぎて、他のことに注意が向かない」はあるあるです。声掛けをするときは、お子さまの視界に入るようにしゃがんだり、肩を軽くたたいたり、注意を向けるようにする工夫をするようにしましょう。
ハイコントラスト知覚
ハイコントラスト知覚は、「『白か黒か・0か100か』『絶対に○○に違いない』など極端な考え方・感じ方・思い込みをする」という特性です。
完璧主義、物事を柔軟にとらえられない、曖昧さの苦手、激しい思い込みなどがみられます。
また、視覚や聴覚など、外部からの刺激を極端に強く感じ取る(逆に感じ取りづらい)こともあります。
完璧主義

「完璧にできた」以外は「できていない」ととらえ、少しの妥協も許せないことがあります。
100点満点以外は「価値がない」と極端にとらえ、たった1問のミスでもまるで「この世の終わり」かのような過剰な反応をしています。95点を喜ぶのではなく、マイナス5点を激しく嘆くのです。
クラスメイトや先生、保護者の方が高得点を褒めたとしても、本人には全く響きません。
この価値観(完璧主義)自体を変えるのは非常に難しいです。まずは「100点を目指す姿勢」を褒め、お子さまの悔しい気持ちに寄り添い、そのうえで気持ちの切り替えの練習をすることが必要です。
一方で、学校生活の中ではこの行動が課題になることがあります。人前では怒りを出さない・大きな声を出したいときは個室に行く等のルールを決めておくことは大切です。
シングルレイヤー思考
シングルレイヤー思考は「一度に複数の情報を処理することが難しく、『言葉通り・見たまま』など一つの層だけで処理する」という特性です。
場の空気や明文化されていないルールの読み取り、言葉の裏側にある意図(お世辞や冗談、嫌味など)の理解、物事の優先順位をつけるなどに苦手がみられます。
状況にあわせた行動がとれない

状況に応じた「例外」に柔軟に対応をすることが難しく、「ルール」を厳格に守ろうとすることがあります。
避難訓練でも、学校でのルール「廊下では走ってはいけない」を愚直に守ろうとして、頑なに歩きます。状況や場面に合わせた対応を柔軟にとることが難しいのです。また、避難の時も「走ってはいけない」ものの「なるべく急いで移動する」のが暗黙のルールですが、明文化されていないことを察することができません。
「避難」という場面では、とくにASD特性による困難が多くあらわれることがあります。
例えば、「抽象的な指示(例:急いで!)」「複数の指示(例:口をハンカチで押さえて、かがみながら素早く歩いて)」の理解が難しいなどです。
いつもと違う状況や火災ブザーの音に対してパニックが起こるケースもあります。
学校だけでなく、家庭でもお子さまに合わせたサポートが必要です。
ASDへの対処法は?治療と家庭での接し方
「ASDと診断されたけど、どうすればいい?」とお悩みの保護者の方に向け、お子さまへのアプローチ方法について紹介します。
ASDをはじめとする発達障害は、生まれつきの脳機能・神経系の特性によるものであるため、特性そのものをなくす=根本的に直すことは難しいとされています。
お子さま自身や保護者の方が、特性を理解し、特性との付き合い方を学んでいくことが重要です。
ASDの治療法は?
ASDの治療には、主に「薬物療法」と「心理社会的なサポート(行動療法など)」があります。
薬物療法
これまでASDに対しての「薬はない」とされており、現在もASDの治療薬として承認が下りている薬はありません。ASD以外の症状(併存している障害・疾患や二次障害)への処方がされることが一般的です。
ただし近年では、ASDの症状に効果が見込める既存の薬(例:うつ病の薬だが、ASDの●●という症状に効果がある)」の処方がされるケースが増えてきています。
さらに、ASDの主症状に対する薬の研究が進んでおり、近い将来にASDの治療法のひとつになる可能性が見込まれています。
詳しくは以下のコラムをご覧ください。

心理社会的なサポート(行動療法など)
「心理社会的」とは、気持ちなどの精神面や、生活環境に起因するものを指し、お子さまの社会生活をサポートするためにおこなう治療法(療育)です。
具体的には、行動療法、保護者支援、環境調整の3つがあります。
本人に対しての「行動療法」
ASDの特性による困りごとを減らすための、お子さまに対する心理療法です。
● 認知行動療法(CBT)
お子さまの考え方や認知に働きかけ、気持ちを楽にしたり、行動コントロールをしたりすることを目指す
● 応用行動分析(ABA)
お子さまの行動の原因と結果を客観的に捉え、行動を変えることを目指す
● ソーシャルスキルトレーニング(SST)
社会で暮らしていくための対人スキル習得を目指す
保護者の方への支援
子育てに取り組む保護者の方が、お子さまとの適切な関わり方(指導の方法や褒め方など)を学ぶことや、子育てにおける困りごとの解消に向けたサポートです。
● ペアレントトレーニング
保護者の方が、療育に関する知識やスキルを身につけ、お子さまに指導できるようになること目指す
環境調整
お子さまの特性に応じて、生活環境を整え、困難さの解消や軽減を目指します。
● その場で守るルールを掲示する・メモを携帯させる
● 板書が間に合わないときに、スマホやタブレットで写真を撮ることを許可する
● 聴覚過敏がある場合は、イヤーマフ(耳栓)の着用を許可する

ASDの診断や治療について詳しく知りたい方は、以下のコラムをあわせてお読みください。
ASDのお子さまへ家庭でできるサポートは?
ASDがあるお子さまが、日常生活における「困りごと」を減らすためには、ご家庭内でのサポートも不可欠です。
特性をふまえ、お子さまの「できる」を増やすためのフォローをしていきましょう。
ASDのあるお子さまをサポートするときのポイントを紹介します。
お子さまによって特性や困りごとが異なるため、適切なサポート方法はさまざまです。参考としてご覧ください。
今回はポイントをピックアップして紹介します。詳しくは関連コラムをご覧ください。
伝え方の工夫
ASDの「コミュニケーションの苦手」によって、一般的な「しつけ」のフレーズが通用しないことがあります。「文字通りに言葉を受け取る」や「他者視点が持ちづらい」などの特性が背景にあります。
特性を踏まえた伝え方をするためのポイントは「具体的に・論理的に・冷静に」です。分かりやすいように「NGフレーズ」を紹介します。
詳しくは、漫画で紹介|ASDの子どもを注意するとき言ってはいけない言葉をご覧ください。
こだわりへの対応
ASDの「こだわり」は、無理にやめさせようとするのではなく、「こだわりとうまく付き合う」方法を探していくことが大切です。強制的に止めようとすると、強いストレスや不安、パニックにつながることがあります。
詳しくは、ASDのこだわり行動はなぜ起きる?原因と対応を紹介をご覧ください。
パニックへの対応
ASDの「パニック」は、「引き金となる原因」をまず突き止めることが大切です。できるだけパニックが起こらない環境を作り、予防するようにしましょう。
パニックが起こったときには、無理に止めてはいけません。
詳しくは、パニックの対応は?予防はできる?をご覧ください。
でこぼこらむでは、ASDのお子さまへの対応に関するお役立ち情報を発信しています。このほかの特性や困りごとへの工夫についても紹介していますので、ぜひ「でこぼこらむ|キーワード検索」より探してみてください。
療育の検討
ASDや発達障害のことを学んだり、お子さまの特性のことを理解したり、特性への対策を講じたりすることの必要性をお伝えしましたが、非常に専門性が高いもののため、ご家庭の中だけでは難しいと感じられた方も多いと思います。
そんなときに頼ることができるのが「療育施設」です。
療育とは、障害のあるお子さまやその傾向・可能性のあるお子さまに対し、将来の自立した生活と社会参加を目指すために、一人ひとりの発達の段階や状況、障害の特性に応じたアプローチをおこなうことを言います。
さらに、お子さまに対してだけでなく、その保護者の方へのサポートもおこないます。
詳しくは療育とは?受けるべきか悩んでいる保護者の方へをご覧ください。

ASDのお子さまの「二次障害」を防ぐために
ASDのあるお子さまは、その特性による苦手や困難によって「生きづらさ」を感じることがあります。「頑張ってもうまくいかない」「自分だけなぜかできない」と自己肯定感が下がることや、周囲の無理解によってネガティブな経験をすることが、残念ながら少なくありません。
二次障害は、特性による失敗経験や、周囲からの叱責、いじめなどによる自己肯定感の低下が最大の原因と言われています。
うつ病・不安障害、不登校・引きこもりなどの二次障害を防ぐためには、お子さまの心を守ってあげることが何より大切です。
- きっかけとなる「失敗体験」を減らすこと
- 「成功体験」を増やし自信を持たせてあげること
- 特性に応じたサポート(配慮や支援)をすること
詳しくは発達障害の子どもと二次障害|早期予防が大事【事例紹介】をご覧ください。

ASDかもしれないと思ったら?相談先と診断について
発達障害への認知度が高まったことで、お子さまの発達に課題を感じたり、乳幼児健診や幼稚園・保育園・学校などで「ASDの可能性」を指摘されたりして、情報収集をする保護者の方が増えています。
この記事を読んで「やっぱりASDかもしれない」「福祉や専門家に頼るべきかも」と思う一方で、診断を受けることにハードルを感じていらっしゃる方は少なくありません。
実際に「診断を受けるべきか」と相談を受けることもありますが、メリット・デメリットを踏まえ、お子さまにとって最適なほうを選ぶべきだとお伝えしています。
診断を受ける最大のメリットは、子どもの「苦手」の原因を知り、正しいアプローチができるようになることです。
詳しくは子どもが発達障害かも。診断は受けるべき?をご覧ください。
診断を受けるかどうか悩んでいる場合に頼れる相談先を含め、段階ごとに紹介していきます。
どこに相談する?
病院に行くことにハードルの高さを感じる場合には、まずは身近な地域の窓口に相談するのがおすすめです。
相談をする際には、母子健康手帳やお子さまの普段の様子や困った行動などをまとめたメモなどを持参するとスムーズに状況を伝えることができます。
● 市町村の保健センター
※子育て支援窓口乳幼児健診(1歳半健診、3歳児健診など)時にも相談可
● 児童発達支援センター
● 発達障害者支援センター
● 医療機関
※小児科・児童精神科など
● 学校のカウンセラー

治療・診断はどこでする?
ASDを含む発達障害の診断は、主に児童精神科や小児神経科で受けることができます。医師が問診・行動観察をおこない、検査の結果と合わせて判断がされます。
診断は、現在の状態や成育歴の問診、行動観察や発達検査などさまざまな要素にもとづき、医師が総合的な判断をおこないます。診断が出るまでの期間は、初診からおおよそ1~2か月程度かかることが多いようです。
発達障害の診断内容(例)
まずは、医師による問診からスタートします。成育歴(生まれてから今日に至るまでのお子さまの成長過程など)や困りごとについて、スムーズに説明できるように事前に準備しておくのがおすすめです。
● 行動観察
● 面接(保護者の方、お子さま)
● 心理検査(発達検査・知能検査)
● 併発しやすい障害や病気の検査
詳しくは子どもの発達障害の診断|何歳から受けられる?流れと費用は?をご覧ください。

受診の目安は?何歳から?
ASDは、乳幼児期から症状がみられることが多く、診断を受けた年齢で最も多いのが「3歳」と言われています。
一方で、「生後1年以内に特性がみられる可能性があるが、症状の程度によっては学齢期まで診断が明らかにならないことがある」とされており、乳幼児期にASDの傾向がみとめられても、診断がつくのは小学生以降になるケースもあります。
「年齢別|ASDの特徴は?どんな困りごとがみられる?」でお伝えしたように、成長とともにライフステージや環境が変わる中で、特性が明らかになることもあります。
日常生活や集団生活での困りごとが増えてきたと感じたら、年齢に関わらず一度相談窓口を受診・利用する目安と考えてみてください。
- お子さまの様子をみていて「年齢に見合わない行動が多い」と感じたとき
- 園や学校の先生から「行動の問題」や「発達の課題」について指摘をされたとき
詳しくは子どもの発達障害の診断|何歳から受けられる?流れと費用は?をご覧ください。

活用できる公的な支援制度・サービスはある?
ASDと診断された場合、または診断前でも自治体の判断で活用できるさまざまな公的支援制度があります。
それぞれサポートを受けるための条件がありますが、発達障害のあるお子さまが対象となる制度・サービスの一例を紹介します。
- 助成金・経済的支援
- 自立支援医療制度(通院医療費の自己負担額を軽減)
- 特別児童扶養手当
- 障害児福祉手当
- 障害者手帳による支援
- 税金の控除(障害者控除など)
- 公的サービスの割引(電車やバスなどの公共交通機関など)
- 学校や教育における支援
- 特別支援教育(通級による指導、特別支援学級など)
- 障害福祉サービス(障害児通所支援)
- 児童発達支援
- 放課後等デイサービス
「障害福祉サービス」について、詳しく解説していきます。

障害福祉サービスの検討もおすすめ
療育とは、障害のあるお子さまやその傾向・可能性のあるお子さまに対し、将来の自立した生活と社会参加を目指すために、一人ひとりの発達の段階や状況、障害の特性に応じたアプローチをおこなうことで発達を促すことです。
療育施設には「通所型」と「入所型」があり、その中でそれぞれ「福祉型(福祉サービスのみ)」と「医療型(福祉サービスと医師による治療を併せておこなう)」に分かれています。
児童発達支援
障害がある未就学のお子さまに対し、日常生活における基本的な動作や知識・技術の習得のための指導、集団生活への適応訓練などをおこなう通所型のサービスです。
関連コラム
放課後等デイサービス
障害がある就学児のお子さまに対し、日常生活での動作の習得や集団生活への適応に向けた支援をおこなう通所型のサービスです。
福祉型障害児入所施設
身体に障害のあるお子さまや知的障害のあるお子さま、精神に障害のあるお子さま(発達障害を含む)が入所し、日常生活の指導や自活に必要な知識技能を身につける入所型のサービスです。
医療型障害児入所施設
障害のあるお子さまが日常生活の指導を受けたり、自活に必要な知識技能を身につけたりしながら、治療も受けられる入所型のサービスです。
【事例紹介】ASDのお子さま|特性対策 取り組み例
児童発達支援「ハッピーテラスキッズ」・放課後等デイサービス「ハッピーテラス」で、実際におこなわれているASDのあるお子さまへの困りごと対策例について、支援内容とポイントを交えながら紹介します。
ハッピーテラスのプログラム中に練習を重ねながら、自宅に帰ってからも再現できるようにサポートをおこないます。
【CASE1】友達と一緒に遊ぶのが苦手
「友達を作るべき」という固定概念を捨てて接する
お子さまにとって、必ずしも「友達が必要」ではないことを理解することが大切です。「友達は宝」という言葉がありますが、ASDのあるお子さまの場合には、交友関係を維持することがストレスになることがあります。
もちろん、「本当は友達と遊びたい(だけど、うまくかかわれない)」というお子さまもいます。その場合には、うまく伝えられない・距離感が分からないといったお子さまの課題へのサポートをおこないます。お子さま同士の間に立ってフォローをするだけでなく、個別にコミュニケーションの取り方の練習に取り組んでいきます。

【CASE2】急な予定変更でパニックになる
事前に伝え、予定を掲示する
基本的には「急な予定変更」を避け、一日のスケジュールをホワイトボードに書いておくという工夫を取り入れています。いつもと違うことが起こる場合には、事前に「変わること・理由」をセットで伝えます。
不測の事態によって予定が変わる(例:先生が急遽休む)には、まずお子さまに「謝る」ようにします。お子さま本人にとっては「勝手に予定を変えられた(約束を守らなかった)」という認知になるため、その気持ちに寄り添いつつ、「変更になってごめんね」と謝罪をすることで、お子さまを落ち着かせることができます。パニックが起こった際の対応として、本人が落ち着くための場所(静かな個室)を用意することもポイントです。

【CASE3】行動の切り替えをするのが苦手
やめるタイミングを事前に告知する
行動を無理にやめさせようとするのではなく、行動に「一区切り」をつけるためのサポートをおこないます。
例えば、お母さんがお迎えに来たが、ゲームがやめられないというケースがあります。行動を停止させることに苦手があるため、急にゲームを取り上げることはパニックにつながりかねません。「●STAGEをクリアしたら終わりにしようね」など、お子さまが達成感を味わえるような「約束」をすることで、行動の停止をスムーズにさせることができます。

ASDのお子さまを受け入れるために日々工夫していることについても紹介します。
- 「あいまいな表現」は使わず、明確(具体的)に伝える
- 「常識との比較(しなきゃだめ)」を避けることで、自己肯定感を守る
- 教室にイヤーマフ(耳栓)や静養室(一人で静かに過ごせる場所)を常備する
お子さまによって特性や性格が異なるため、一人ひとりに合うサポートを実施します。
「どんな工夫をすれば、困りごとが解消しそうか」を日々考え、効果があったことは保護者の方に共有します。ご家庭や学校生活でもチャレンジをしてみることで、一歩ずつ「苦手」が「できる!」に変わってきます。

ASDについて|よくあるご質問(FAQ)
子どものASDに関するよくあるご質問をまとめました。
お子さまの困りごとについて相談したい場合は、ぜひお近くのハッピーテラスにお問い合わせください。
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A. ASD(自閉スペクトラム症)は乳幼児期から特性があらわれることが多く、診断を受ける年齢で最も多いのは「3歳」と言われています。
一方で、学童期以降に診断されることも少なくありません。ASDの症状はグラデーションになっており、一人ひとりみられる特性が異なることから、小学生や中高生になってから特性が顕在化するケースがあります。子どもの頃は困りごとが生じず、大人になってから気づくケースもあります。
詳しくは 子どもの発達障害の診断|何歳から受けられる?流れと費用は? をご覧ください。
A. ASD(自閉スペクトラム症)のお子さまが療育を受けるのに「〇歳からはじめたほうがいい」といった明確な基準はありません。保護者の方が支援の必要性を感じたときが「療育を検討するタイミング」です。
療育の目的は「障害のあるお子さまの自立を目指す」ことです。
お子さまの一人ひとりの状況や発達段階に合わせながら、自立した生活を送るためのスキルを習得できるのが最大のメリットです。
詳しくは 療育とは|受けるべき?いつからがいい?と悩んでいる保護者の方へ をご覧ください。
A. 療育を受けるのに、障害者手帳の取得や医学的な診断は必須ではありません。
療育サービス(児童発達支援・放課後等デイサービス等)は、医師や保健所・保健センターなどにより、支援の必要性が認められた場合に利用ができます。
詳しくは 療育とは|受けるべき?いつからがいい?と悩んでいる保護者の方へ をご覧ください。
A. ASD(自閉スペクトラム症)の診断基準は満たさないものの、特性がみられることを「グレーゾーン」と言います。 正式な診断名ではないため、障害者手帳の取得など公的サービスの対象外となることがありますが、療育サービス(児童発達支援・放課後等デイサービス等)は、診断が確定していない(グレーゾーンと言われた)場合にも利用できることがあります。
「グレーゾーン」のお子さまも、生活の中で「生きづらさ」が生じることがあるため、診断の有無を問わず療育などの福祉的なサポートを検討することがおすすめです。
A. ASD(自閉スペクトラム症)の診断があったとしても、必ずしも特別支援学級に通うべきというわけではありません。
お子さまの状況や意思を踏まえて、保護者の方が希望を出すことができます。
症状の度合いにもよりますが、ASDなどの発達障害のお子さまの場合には、通級指導教室(通級)を選択するケースも多いようです。
詳しくは 特別支援学級と通常学級どっちがいい?発達障害は対象? をご覧ください。
A. ASD(自閉スペクトラム症)の遺伝率は、70~80%程度であると言われています。
一方で「親から子どもに必ず遺伝する」わけでないことも分かっており、「遺伝的要因」と「環境要因(親の出生時の年齢、大気汚染、妊娠中の喫煙・発熱など)」が複雑に相互作用して、脳の発達に影響を与えると言われています。
詳しくは ASDの原因は? をご覧ください。
A. ASD(自閉スペクトラム症)には、知的な遅れを伴う場合と伴わない場合があります。
医療機関でASDの診断を受ける際には、問診だけでなく「知能検査」や「発達検査」などもおこなうため、知的な遅れの有無を確認することができます。
知的発達の度合いによって、お子さまへのアプローチ方法が異なるため、診断を受けたうえで療育方針を決めていくのが一般的です。
まずはお子さまのことを理解することが大切
ASDの特性による困りごとは、お子さまの努力不足でも、保護者の方のしつけのせいでもありません。生まれつきの脳の特性による「苦手・困難」が原因であるにもかかわらず、周囲から理解を得られづらいことで「生きづらさ」が生じることがあります。
「どうしてそんなこともできないの?」「もう●歳なのに、なぜそんなことをするの?」…つい強い言葉で叱ってしまったことのある保護者の方もいらっしゃるかと思います。
お子さまとしては「頑張っても、どうしてもできない」「できない理由が自分でも分からない」状態であるため、混乱し、傷つき、自己肯定感が下がってしまうことに繋がりかねません。
まずは、お子さまの心に寄り添うことが何より大切です。

保護者の方が、困りごとの背景にある特性を正しく理解し、お子さまに合った環境作りや接し方について学び、お子さまに必要な専門的サポート(行動療法、療育など)を検討することが非常に重要です。
「ASDかも?」と思ったタイミングで、お子さまの発達について相談をすることをおすすめしています。
ハッピーテラスでは、お子さま一人ひとりの特性と発達段階に合わせ、“今”必要な療育を提供しています。
スモールステップで「できた!」成功体験を増やし、「できる!」自信を身につけるサポートをおこないます。
お子さまの発達が気になったとき、お子さまへの接し方に悩んだとき、お子さまの特性について理解を深めたいとき、ぜひお気軽にお近くの教室にお問い合わせください。
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Autism Speaks : Learn the Signs of Autism
日本語版 M-CHAT (The Japanese version of the M-CHAT)
国立精神・神経センター精神保健研究所(2010)ライフステージに応じた自閉症スペクトラム者に対する支援のための手引き
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北川先生ワンポイントアドバイス








